見出し画像

「無印良品」のSDGs取り組み事例5選!|団地もおしゃれにリノベーション

今回は無印良品のSDGs取り組み事例をご紹介します。

インテリア雑貨や食品など、あらゆる商品を取り扱っている無印良品。普段から無印の商品を愛用しているという方も多いハズ!

そんな無印良品では商品開発や他社・自治体とのコラボレーションを通して社会貢献する取り組みがたくさんありました★
SDGsの内容と合わせて見ていきましょう!

■SDGsとは環境と人に優しい未来を築くための目標

画像1

SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に開催された国連サミット「持続可能な開発サミット」にて採択された2030アジェンダの要となる国際目標。前身の国際目標、MDGsが期限を迎えることを受け採択されました。

2030年までに国際的な社会問題を解消し、人と地球環境がより共存できる未来を築くことを主な目的としているんですよ♪

そんなSDGsは、「誰一人取り残さない」という宣誓のもと定められた、17の目標と169のターゲットで構成されています。

以下に目標とそのテーマをまとめましたのでご覧ください★

【SDGs17の目標一覧】
目標1「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

・目標2「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

・目標3「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

・目標4「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

・目標6「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

・目標8「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

・目標10「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する

・目標11「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する

・目標13「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

・目標14「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

・目標15「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

・目標16「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

国際目標というと、一見、私たちに関係が無さそうですよね?

でも、ターゲットを覗くと「車の機能向上」や「たばこの規制」、「プラスチック削減」など、私たちの生活に影響を与えるものもたくさん!

読むのは大変ですが、お手すきのときに以下のリンクをご覧ください。

それでは、無印良品が行うたくさんの取り組み事例の中から、いくつかピックアップしてご紹介していきます★

■無印良品の取り組み事例①「MUJI INFILL 0」|高島平団地をリノベーション!

画像2

日本は人口が減少しつつあり、住宅の供給バランスも変化しています。

入居者のいない部屋が多くあるなか、とくに問題となっているのが高度成長期頃に建てられた住宅です。最近建てられた新築住宅と比べても間取りや機能性に劣ってしまい、売れにくい、または入居されにくい状態に。

そこで無印良品は、こういった住宅に付加価値を付ける取り組み「MUJI INFILL 0」をスタート★

MUJI INFILL 0の特徴は、部屋を固定しない一室空間であるところ。

ライフスタイルの変化に応じて、仕切りを作って部屋を増やしたり、逆に仕切りを外して大きな部屋にしたりと簡単に部屋を変化させることもOK!!

画像3

大きな話題となったのが、昭和40年代に建てられた”マンモス団地”こと、高島平団地とのコラボレーション。

高島平団地の入居者の多くが高齢者となっていることが問題だった高島平団地のリノベーションを無印良品と共に実施。合わせて、近隣にある大東文化大学が都市再生機構(UR)から13室を借り上げ学生に提供しています。

立場の違う3者がタッグを組んだこの取り組みは、団地の若返りと地域活性化の実現に貢献しています♬

▼合わせて知りたい情報

■無印良品の取り組み事例②「京阪枚方市駅」|全国初の無印良品とのコラボ駅

画像4

大阪府枚方市岡東町にある枚方市駅が2018年12月にリニューアルしました!なんと全国で初めての無印良品とのコラボ駅なんです★

「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」をコンセプトに京阪と無印良品がタッグを組んで駅は、地域の方々がつながる"場"として駅空間があるという発想のもと、木目調で居心地の良い空間が広がっています。

駅には小型のスーパーマーケット「ひらかた もより市」も併設。

「ひらかた もより市」では、生鮮食品や雑貨はもちろん、出汁をテーマにした地元食材たっぷりの料理も楽しめます♪

広場では、「枚方」「京阪」「無印良品」で繋がる方々が店を出店したり、ワークショップを行ったりするイベント「つながるマルシェ」を開催!地域住民の憩いの場として存在する、駅の新しい在り方を示しています。

■無印良品の取り組み事例③「マイバッグを推進」|レジ袋辞退で賢くポイントをゲット!

画像5

2020年7月から始まったレジ袋有料化でマイバッグを持ち歩くようになった方も多いのではないでしょうか?

本格的に有料化がスタートしてから、有料化が始まる前にあった「レジ袋辞退で2円値引き」などのサービスも数が少なくなりましたよね・・・

無印良品では、2019年4月にオープンした「無印良品 銀座」でプラスチック袋ではなく紙バッグに切り替え、取り扱うマイバッグの種類も拡大。同年6月からは全国の店舗でレジ袋を辞退すればポイントが貰えるように★

お得にエコな活動ができちゃいますね!

レジ袋有料化やプラスチックの削減は、ホントのところ環境保全に貢献しているの?と疑問に思う方も多いはず。

プラスチックが環境にどのような影響を与えているのかに興味がある方は以下のリンクをチェックしてみてください★

■無印良品の取り組み事例④「再生コットン」|貴重なオーガニックコットンを無駄にしない!

画像6

工場でシャツを製造する過程で発生してしまう端切れ素材。

無印良品では、この端切れ素材を人の手で仕分けワタ状に戻し、未使用の綿と合わせることで資源の無駄を最小限にしているんだそう!手間暇の掛かる作業であることが容易にイメージできますね・・・

この取り組みは、現在ファッション業界などでもみられる3Rの一環で、SDGsでは目標12「つくる責任、つかう責任」にも貢献しています。

【3Rとは】
Reduce・Reuse・Recycleの総称です。

・Reduce(リデュース):製品に使用する資源や廃棄物を少なくすること。
・Reuse(リユース):修理やメンテナンスなどで長く使用すること。
・Recycle(リサイクル):廃棄物を再利用して新しい製品にすること。

画像7

環境と人に優しいモノづくりを目指している無印良品では、2018年から衣料品の全ての商品に、翌2019年秋冬商品からは生活雑貨のファブリックにオーガニックコットンを使用しています。

再生コットンは、貴重なオーガニックコットンを有効活用するという点においても素晴らしい取り組みと言えるでしょう。

■無印良品の取り組み事例⑤「日本酒プロジェクト」

画像8

みなさん日本酒は好きですか?

日本酒の原料となる米を生産する米農家が、高齢化に伴う減少によって水田の維持が困難な状況となっています。

江戸時代より知られている長狭米(ながさまい)の生産地、「大山千枚田」で有名な大山地区を有する千葉県鴨川市も例外ではありません。

無印良品では、大山地区の生産者を支援するため、価格が低迷している飯用米に付加価値を付ける商品を地域の人々とともに検討を重ねたことをキッカケに鴨川市の亀田酒造株式会社が飲用米で日本酒を鋳造し販売をスタート!

この日本酒は、長狭米コシヒカリの新米を100%使用した贅沢な一品。私たちが普段口にしている飲用米で作られた日本酒は、食事に合う味を目指して作られたとのこと。

商品の名前もストレートに「日本酒」。
シンプルながら、コンセプトにも合致した商品ですよね♪

現在、「日本酒」を購入できるのは以下の4店舗とのこと。

・有楽町 
・グランフロント大阪 
・難波 
・MUJIキャナルシティ博多

お近くにお立ち寄りの際は是非お試しください★

▶「日本酒」詳細◀
・税込1,800円
・容量:720ml
・アルコール分:17度
・原料米:千葉県鴨川市大山地区産「長狭米」コシヒカリ100%使用(2017年新米使用)
・精米歩合:70%
・製造者:亀田酒造株式会社(千葉県鴨川市仲329)

■企業がSDGsに取り組むメリット3選!

画像9

SDGsの取り組みは2016年からスタートしました。

その翌年の2017年には世界経済フォーラムにて、「SDGsによって12兆ドルの経済効果と3億8000万人分の雇用を創出する機会が生まれる」という発表によって多くの企業が経営の一部としてSDGsに取り組むように!

SDGsに取り組むことによって3つのメリットがあります♬

【企業がSDGsに取り組む主なメリット】
・ESG投資による資金調達が有利になる
・他社とタッグを組みやすくなる
・本業を通した社会貢献活動をアピールできる

なかでも注目されているのがESG投資。

【ESG投資とは】
環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つに積極的に取り組んでいる企業に投資すること。

ESG投資は現在スタンダードになりつつ投資方法です。

企業がSDGs活動として社会貢献活動や商品、サービスを展開することでESG評価が上がりやすくなり、結果として経営資金の調達にも有利に・・・!

また、クリーンなイメージをステークホルダーに与えるという意味でも、SDGs活動には大きな役割を担っていると言えるでしょう。

▼企業のメリットについての詳細はコチラ!

■地域活性化に多大な貢献をしている無印良品

今回は無印良品の取り組み事例と合わせてSDGsの基本的な内容や企業がSDGsに取り組むメリットをご紹介しました。

【今回ご紹介した内容】
・SDGsの内容と17個の目標一覧
・無印良品の取り組み事例①「MUJI INFILL 0」
・無印良品の取り組み事例②「京阪枚方市駅」
・無印良品の取り組み事例③「マイバッグを推進」
・無印良品の取り組み事例④「再生コットン」
・無印良品の取り組み事例⑤「日本酒プロジェクト」
・企業がSDGsに取り組むメリット3選

無印良品は、自社の強みと商品開発を通じて地域活性化を中心に取り組んでいることが分かりましたね♪

他にもたくさんの取り組みを実施している無印良品。
noteの最後に載せている参考サイトも是非ご覧ください★

▼参考サイト
株式会社良品企画|第四回:これからの社会はどうあるべきか
WOMAN PRESIDENT|商品や就職先選びへの影響は SDGsへの取り組み「若者の心に刺さる」ことに成功した企業はどこか
JDIR|MUJIが生まれる「思考」と「言葉」
株式会社良品企画|100の良いこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?