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環境にやさしいエコリフォームを検討しよう!

「エコリフォーム」という言葉をご存知ですか?

通常のリフォームとはちがい「エコに特化したリフォーム」のことをエコリフォームといいますが、もしリフォームを検討されているのであれば一度エコリフォームも参考にしてみてください!

そこで今回は「エコリフォーム」についてピックアップ。
エコリフォームとはなにかを事例を交えつつご紹介するので、お家の気になる部分がある方はぜひ最後までご覧ください!

1エコリフォームと通常のリフォームのちがい

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まずはエコリフォームの定義について理解しましょう。

《Question エコリフォームってなに?》
エコリフォームとは「エアコンなどのエネルギーの消費量を少なくする地球にやさしいリフォーム」のことを指します。

地球にやさしい設計になるようにリフォームを行うことをエコリフォームといいますが、具体的にはどのようなものを指すかも考えていきましょう!

基本的に住宅の寿命は30年といわれているので、10年ごとにリフォームをすることでお家が継続的に使えるようになっていくといわれています。

たとえば、実家を相続した場合を考えてみましょう。
すでに相続をしたとなると、ある程度年数が経っていますよね。
すると、断熱材なども古いものを使用しているため最新のものに比べて家の中の温度が安定しないといった問題が起こる可能性があります。

経年劣化によって断熱材が機能しにくくなった家の場合のエコリフォームは、断熱材を省エネ資材へ変更することで可能になるんです。
省エネ資材の断熱材を使用した家にリフォームをすると、夏は涼しく冬は暖かい快適な住宅へと早変わり!

部屋の温度が外気に左右されず快適な温度を保てるということは、エアコンなどを使用した際にもエコな温度設定で◎
つまり地球にやさしいエコリフォームとは、CO2の排出量を削減したり、永続的に住める家へとリフォームすることを指すんですよ。

◆エコリフォームの条件って一体なにがあるの?

エコリフォームについて理解できたところで、エコリフォームと認められるための条件についても考えていきましょう!

まずエコリフォームとして認定されるためにはいくつかの条件を満たす必要があります。

《Question エコリフォーム認定条件とは?》
①自身が居住している住宅で、リフォーム会社などに工事を依頼し、工事請負契約を結んで、補助金の対象となるリフォームを行うこと。
②エコリフォーム後、新耐震基準に満たしていること。
③補助額の合計が5万円以上となること。

ここで「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、そうなんです!
エコリフォームではなんと「補助金をもらうことができる」んです!!

上記の3つの認定条件を満たしていることが条件にはなりますが、リフォームをして補助金を受けられるというのはとてもありがたいですよね…

では少し補助金の種類や補助金の額についても確認をしていきましょう!

◆エコリフォームの補助金は最大いくら?

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国は住宅にもエコを求めているため、これからリフォームをする際にもエコリフォームをするように推奨しています。

最近ニュースでも話題になっていましたが、新築の家に太陽光パネルの設置を義務化することで太陽光エネルギーを使用して電力の消費を下げようと試みるように、今日本ではエコに対して本気で取り組んでいるんです。

しかし、ただ「エコにしなさい!」といわれても誰も手をつけようとはしませんよね。そこで政府は本気でエコに取り組むために、エコリフォームをした場合には「補助金」を給付するようにしたんです!

エコリフォームの対象の補助金は種類も多いのが特徴で、通常の住宅購入とは異なりリフォームだからこその補助金もあります。

《Question エコリフォームの補助金はいくら?》
エコリフォームをすると工事内容にはよりますが、
・断熱リノベの場合:1戸あたり最大120万円 など、高額な助成額が支給されます。

2エコリフォームのメリット・デメリット

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「補助金もあるならエコリフォームの方がいいのでは?」と考える方も多いかもしれませんが、もちろんエコリフォームはメリットもたくさんあります。しかしデメリットもあるため、人によってはエコリフォームが向かないといった場合も…

◆エコリフォームのメリットは「節約」が大きい

エコリフォームをすることで得られる最大のメリットは光熱費の節約です。

たとえば省エネ資材の断熱材を入れることで、室内が一定の気温に保たれるため必要以上にエアコンなどを使用せずに済みます。
すると消費電力も必然的に下がるため、電気代は節約できるということに♡

光熱費が高いと毎月の家計を圧迫してしまいがち…
エコリフォームは長期的な目で見たときに、光熱費の節約につながり家計を助けてくれるというメリットがあります。

さらにエコリフォームのメリットは、健康面にもあるんですよ♪

たとえば、冬にできる結露は部屋の温度と外の気温の差で出てしまうものですよね。
先ほども紹介した省エネ資材の断熱材を使用することで、なんと結露の発生も抑止することができるんです!

結露が出来てしまうとお手入れが大変なイメージがあるかもしれませんが、窓枠をいためるだけではなく実は人体にもとても良くないもの…

結露をそのままにしておくと、室内の室温を上げてカビの繁殖を促進してしまい人体にも悪影響なんです!

エコリフォームは、地球にやさしいリフォームですが蓋を開けてみるとお財布にも人体にもやさしいといったメリットがあります。

◆エコリフォーム最大のデメリットは「初期費用の高さ」

では反対にエコリフォームのデメリットにも目を向けてみましょう。

エコリフォーム最大のデメリットは「費用の高さ」です。
もちろん補助金は出ますし、その分を差し引いたとしても通常のリフォームよりもお値段は高くなってしまいがち…

原因としては、エコリフォームのために使う資材は費用が高いこと、エコリフォームのないようによっては業者が限られてしまうことなどがあります。

長期的な目で見たときにはメリットが大きいエコリフォームですが、リフォームをする時の負担はどうしてもかかってしまうというのが最大のデメリット。

自分たちのお財布事情と相談しないといけないのは難しいかもしれませんね…

また、通常のリフォームとは異なるエコリフォームは、専用の商材を取り扱っている事業者やリフォーム内容によっては受け付けていない事業者があるといったデメリットも。

すべての事業者でエコリフォームを行うことはできないため、専門のリフォーム会社などにお願いしないといけないというのに手間を感じる方はいらっしゃるかもしれませんね。

エコリフォームをする上でもさらに注意しなければいけないのは、正しい内容を守っていないと補助金が受けられない可能性があるということです。

たとえば「ZEHリフォーム」を考えている場合には、定められた事業者でリフォームをしなければいけません。もし定められていない事業者でZEHリフォームと同等のリフォームをしても補助金制度は利用できなくなってしまいます。

エコリフォームの補助金を受ける際には、必ず専門の事業者と相談しどの制度が利用できるのかなども相談しながら進めていく必要があるため、通常のリフォームよりも少し頭を使って疲れてしまいかもしれません…

しかし長期的な目で見たときに、エコリフォームをしておいて損はしません。メリットであげたように、光熱費の節約にもつながるため、もしお財布余裕がある場合にはエコリフォームを積極的に検討してみてくださいね。

《エコリフォームの補助制度の種類一覧》
・断熱リノベ
・次世代省エネ建材支援事業
・次世代リフォーム実証事業
・次世代住宅ポイント制度
・地域型住宅グリーン化事業
・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業
・家庭用蓄電池システム(災害対応)補助金
・エネファーム設置補助
・長期優良住宅化リフォーム補助金
・市町村住宅関連補助金制度(※各市区町村によって実施しているものが異なるため補助金も異なる)

3エコリフォームとSDGsの関係性について

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エコリフォームのメリットやデメリット、エコリフォームについてを理解できたところで、なぜ政府がエコリフォームについて本気で取り組んでいるのかの理由について考えていきましょう。

そもそも日本では今「SDGs」といったものに積極的に取り組んでいます。
この「SDGs」は政府だけではなく、企業でも積極的に取り組んでいるのが特徴です。

ではSDGsとは何かについて少しみていきましょう。


◆2030年の理想の目標に到達するために…

SDGsとは、サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズの略称で「エス・ディー・ジーズ」と呼ばれています。
日本語に訳す場合「持続可能な開発目標」として使用されていることがほとんどです。

SDGsで押さえておきたいポイントは、
①2015年の国連サミットで採択された
②2030年までという期限を設けている
③国連加盟国193カ国すべてが主体的にこの目標に取り組んでいる
④SDGsでは「誰も置き去りにしない世界を目指して」をテーマに17個の目標と169個のターゲットが設置されている ということ。

持続可能な開発目標と聞くとわかりにくいかもしれませんが、SDGsでは「2030年までに世界で到達して欲しい理想の世界」を目指した目標が設置されています。

このSDGsの目標の中には、CO2の排出量削減や環境保護、住み続けられるまちづくりなどが含まれているため、政府はエコリフォームに対して本気で取り組んでいるんですよ。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsについてさらにもっと詳しくなりたい方はこちらをチェック★
SDGsをわかりやすく徹底解説!
SDGsが私たちの生活に与える影響と取り組みを紹介します!

4まとめ

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いかがでしたか?

それでは今回ご紹介した内容についておさらいしましょう。
【エコリフォームについて】
・エコリフォームとは、地球にやさしいリフォームのことである。
・エコリフォームには認定条件を満たせば補助金を受けられるシステムがある。
・エコリフォームのメリットは光熱費の節約や人体にやさいいことである。
・エコリフォームのデメリットは初期費用の高さと施工できる事業者が限られていることである。
・日本をはじめとする国連加盟国ではSDGsに積極的に取り組んでいるため、エコリフォームが注目されている ということについてご紹介してきました。

エコリフォームは強制ではありません。
しかし今後の自分たちの生活を豊かにしてくれる選択肢のひとつであることは間違いありません。

今回ご紹介したエコリフォームについて気になった!検討してみようと思っていただければ幸いです。

エコリフォームについてさらにもっと詳しく知りたい!といった方はこちらのコラムも参考にしてみてくださいね♪
サスティナブルな建築物に対してもらえる補助金とは?【木造先導型】

ノートではエコ住宅やリフォームについてもご紹介しているのでこちらもあわせて参考にしてみてください。
エコ住宅についてご紹介いたします!
SDGsに貢献できるエコリフォームとは?

《参考サイト》
株式会社ビッグアイは「SDGs」宣言をしています。

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