『地球の限界』を考えてみよう。それは・・・(14)

オーストラリアの最強の脱炭素戦略
自国産の化石燃料やウランなど自然資源エネルギー資源に恵まれ、特に石炭や天然ガスなどのエネルギー燃料の輸出大国であるオーストラリア。
2020-2021年段階で、消費エネルギーの大半を火力発電で賄っており、再生可能エネルギー(太陽光発電・風力発電・水力発電・バイオマス発電)はわずか8%に留まっており、脱炭素化は進んでいない印象がありました。
 ところが、2022年5月に自由党から労働党へ政権交代が起こり、労働党のアルバジーニ政権は、2030年度再エネ比率82%(現状約3割)と世界最高値を目標に掲げ、石炭火力発電は2040年までにほぼ廃止するとし、2022年末までに実現のための主要な政策を打ち出しています。
 
保守連立の前政権は、石炭・天然ガス事業者の影響もあり、必ずしも脱炭素政策に前向きではなかったが、労働党への政権交代で、緑の党などの協力を得て、世界で最も積極的と言われる脱炭素施策を打ち出し、2030年再エネ電力82%はその象徴であると言われます。
「遅れてきた豪州の最強の脱炭素戦略」はじめ、いくつか資料を下記に紹介しました。
 
【参考資料】
オーストラリアのエネルギー政策と風力発電市場について
https://rera-tech.co.jp/blogs/column/vol1
世界の革新的な脱炭素政策:オーストラリア
https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20201202.php
アイルランドとオーストラリアの風力発電
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jwea/42/4/42_460/_pdf
遅れてきた豪州の最強の脱炭素戦略
https://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0364.htm
連邦総選挙、野党・労働党の勝利で9年ぶりに政権交代
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/05/4630175abd98c7e3.html

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