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SDGsの反対は「戦争」だと思う

テレビでニュース映像が流れています。
1階がぺしゃんこになり、屋根瓦が崩れ落ちている住宅。そのガレキの上に白い雪が降りつもっています。
人々が配られる水や食料を受け取るために、静かに列をなしています。
避難所で、高齢の女性が肩を落とし、毛布にくるまっています。

チャンネルを変えると、また、同じような映像が流れています。
白い壁の建物の多くが崩れ、砂埃が舞っています。
物資が積まれているらしきトラックに、多くの人が群がりよじ登ろうとしています。
顔中に傷を負い、すすにまみれた子供や女性が涙を流しています。

同じような映像ですが、これは全く別の場所の映像です。
1つ目は、能登半島地震の被災地。
2つ目は、イスラエルの攻撃を受けているガザ地区の様子です。

地震、そして津波というのは「天災」です。
自然の猛威は人々の生活を破壊し、多くの命を奪います。
でも、地球に生きている以上、避けられないことです。
つらいし、悲しい。
その悲しみを感じながら、乗り越えていくために、
力を合わせて復興に向けて進んでいくしかない。

一方、ガザで起こっていることは「人災」です。
「だれか」が、やっていることなのです。
「だれか」がビルに爆撃を打ちこみ、食料を奪い、生活を破壊し、多くの人の命を奪っています。
そして、これは「避けられないことではない」のです。
「だれか」がやらなければ、この街はこんながれきの山にはなっていないし、人々が血を流し飢えて死んでいくことはなかった。
そう思うと、つらいし、悲しいし、
それ以外の感情も生まれてきます。
それは「だれか」への、憎しみです。

今、紛争地域で起こっていることは、SDGsでいえばどの目標にかかわるのか、と思って考えてみたら…驚きました。
17の目標の、全てにかかわってる!
しかも、全ての目標に反している!

貧困を生み、飢餓を生み、健康と福祉を害し、教育の機会を奪い、女性や弱い者を傷つけ、安全な水を奪い、無駄なエネルギーを使い、経済も産業も破壊し、不平等を生み、まちを一瞬で滅ぼし、全てのものを使えなくし、無駄なCo2を排出し、海も陸も汚染し、平和も公平も無視し、パートナーシップに背を向けて…

SDGsの全ての反対に「戦争」があるんだ。

SDGsの目標は、人が今までしてきたよくないことを反省し、それを正しい方向に変えていこうというものです。
人が今までしてきたよくないこと、そのすべてを集めたら、戦争になる。

SDGsの達成目標年は2030年。
2024年の今、世界の戦火は広がり続けています。
そしてそれは、「だれか」が広げているのです。

コメントやスキをいただけるとうれしいです! いつか、金沢市を拠点に、SDGsの観点からキャリア支援できるような活動をしていきたいと思っています。