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#3【本当の学びについて】

こんにちは。

今日は意外と暖かい一日でしたね。
娘は、道路の脇にある雪のかたまりを見つけたら、駆け付けて足でふみふみしていました。感触がきっと面白いのでしょうね⛄ 

さて、難聴の娘の教育や今後の事について色々考えることが増えてきました。自分の悪い癖であり、考えてしまうと止まらなくなってしまいます。しまいにはネガティブな方向になってしまったりします。
(ええ加減に治せよ、この悪い癖が。。。)

今回は、手話、聴覚活用法、学校、放課後活動、習い事、等に関して、社会に出ても自分らしくいれるのはどんな教育や環境が良いのかについて考えました。

勿論、本人の意思も重要である。本人がやりたいと言ってきた場合は応援していきます!

教育については、前回にもアメブロで触れましたので是非拝読ください。


自分の経験等も重ね合わせて、自分なりに仮説を立ててみました。

結論から言うと、情報保障が整備された環境の中で沢山アウトプットができる機会が用意されていることが大事だと思います。


まず、自分は重度の難聴であり、小中高は地域の学校に通っていた。口話法だけで周囲とコミュニケーションをとってきました。
運よく俺の周りには良い人ばかりで沢山助けられてきました。本当に運がよかったと思います✨クラスメート、バスケ部のチームメート、地域のダチにも本当によくしてもらい、数えきれないほどの良い思い出がたくさんあります。

ただ、やはり授業の面では情報保障が整っていなかったので学ぶにあたっての悩みが絶えず、実のあるアウトプットを出す事ができていませんでした。

授業では、まず、先生の口が見えない、他の生徒の発表が聞き取れない、ひたすら黒板に書かれていた内容をノートに写していただけ。そんな日々でした。この時は、授業を受ける姿勢が100%受け身であり、積極的に発言することがありませんでした。

ただ、思春期のこともあり、「まじめに授業を受けていなくてもいいや」と思っていました。それに部活の日々だったから授業中は居眠りが多かったです。一応、個別指導塾に通っていましたので、成績は人並み以上を維持することはできました。しかし、この時の自分にとって、「勉強」をしていたのではなく「暗記」をしていただけ。なぜ、歴史や公式がなぜそうなったのか、背景や理由等をしっかり理解していませんでした。考えようともしませんでした。(まあ、学生はそんなもんかもしれませんが…)

本当の学びを感じたのは、アメリカの大学での経験から。

最初に通っていた大学では、キャンパス内では誰もがアメリカ手話を使っているため、先生や生徒とのやり取りは手話でやり取りをしていました。

授業の中では先生との議論、意見交換等がメインとなっており、自分が経験してきた授業とは全く違っていました。先生が積極的に生徒に問いかけ、生徒から意見を出してもらう。またその意見に対し他の生徒が意見を出す。彼たちはとにかく「自分の考えを伝えたい」「きちんと理解したい」という想いがはっきり見え、いつも授業ではにぎやかになり、とても面白かったです。人種、宗教、性別、文化等の違いにより意見の内容も違います。でも、先生はそれぞれの意見を尊重し、しっかりフィードバックをしてくれていました。私にとって、思い出のある授業は、歴史クラスでの「原爆」をテーマにした議論でした笑 簡単に説明すると、自分は原爆は「悪いもの」として意見をいったら、他の人からは原爆は「良いもの」という発言がありました。理由は「原爆のおかげで戦争が終わったから」、「原爆のおかげで日本の植民地だった国が独立できたから」、等の意見がありました。これは日本にいたら、一生知ることがなかったと思います。実際に色々な国の人から話をきくことができ、本当に勉強になりました。 

入学したばかりのころは全く何も言えず、ただ見ているだけでした。でも先生から時々問いかけてくれ、自分なりに考えた意見を批判することはなく、しっかりフィードバックをしてくれました。自分は少しずつ自分の意見をだすという恐怖感がなくなり、積極的に出すことができるようになってきました。そして、プレゼンや議論ができるようになってきました。このようにアウトプットした内容は今でもしっかり覚えています。

この時、初めて授業がめちゃくちゃ面白いと感じ始めました。この経験のおかげで、今、自分は社会に出て、色々な場での話し合いや会議等にも積極的に意見を言うことができるようになりました。

なお、自分の姪たちはアメリカにいます。一番上の姪は、小学生のときからもうクラスの中でプレゼンを経験していたとのことです。俺は、大学で初めてプレゼンを経験したのに、姪はもう小学生の時から経験しています。

具体的にきくと、

例えば、自分の夢についてのプレゼンでは、
「自分の夢は〇〇である」
「その実現のためには何が必要か」
(この時、「この〇〇大学に入ります」とも話をしていたらしい)
「今やるべきことは何か」
「今後の予定」

このように夢から逆算して、何をやるべきか自分で調べて整理して、それをプレゼンしたとのことです💦(半端ないって💦)

またそのあとには他のクラスメイトからフィードバックをもらい、最後に先生からもフィードバックをもらう流れだそうです。

このように早い段階からプレゼンの経験をしているのは凄いなと思いました。

自分の経験や姪の話等をふまえ、しっかりした情報保障の中でコミュニケーションをとり、積極的にアウトプットを出す事は、自分の成長につながると感じました。

まさに、これが本当の学びだと思いました。


娘には、しっかりした情報保障のある環境の中で先生やクラスメートと意見を出し合い、喧嘩し、勉強を楽しみながらたくさんの挑戦をしてほしいと思いました。

まずは、幼児期から手話で物事に対し深く話し合うことができるようにしていけたらと思います✨ そして、考える力を身につけ、学ぶことに対する楽しさを知ってほしいと思っています🙋‍♂️

最後に、聴こえない・聴こえにくい子どもが幼少期から情報保障のある環境の中で学ぶことができるよう、一緒に活動をしていきませんか。今後、引き続き、活動内容について発信していきますので、興味があれば連絡をください👀✨

皆さんの知恵と力をかしてください。

では、長くなりましたが、以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。

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