#6【自分自身の記録】I(アイ）メッセージについて

自分のことを振り返っていく中、自分を成長させてくれた出来事があります。その出来事は、会社の先輩から厳しく指導されたことであり、その経験は今も財産になっています。

I（アイ）メッセージの大切さ。

皆さんにとっては、「こんなの前々から知っているよ」「今更？」と思うかもしれません。ただ、私にとっては先輩から指導されていく中、自分の伝え方が良くないことに気が付き、それ以降は意識するようになりました。本当にこの先輩には大感謝しています。今はコンサルティングとして大活躍しているようです✨

さすがですね✨

さて、I（アイ）メッセージとは何か。

「私」を主語にしたメッセージのことです。

簡単に言えば、「私は～だと思います。」という形で伝えることです。

私は、これがなかなか出来ておらず、先輩からガツンと言われたことがあります。

当時、下記のような伝え方ばかりでした。

「〇〇ですよね？」「〇〇だから、こうだと思いますよね？」

的な感じで、いつも相手にまず答え合わせをお願いするような感じでした。

その時、先輩から

「おまえは、どう思っているんだ！？」

「私は〇〇だと思いますと言いきってください！」

と言われ、当時はかなりショックを受けました。
その時は、なかなか理解することができませんでしたが、そのあと色々と経験を積んでいくなか、I（アイ）メッセージによって、自分の考えをしっかり伝えることは生活する上でとても重要であることを学びました。

振り返ってみると、留学していたときは当たり前のようにＩ（アイ）メッセージを使用していました。　しかし、日本に帰国してからなぜかＩ（アイ）メッセージを意識することが薄れてきました。そこで、仮説を立ててみました。

「I（アイ）メッセージは、環境にも大きく関わっているのではないか。」

アメリカで生活していた頃は、英語の読唇はできなかったので、手話と英語書記だけでした。集団での話し合いでは手話通訳者が常にいたので意見交換に困ることはありませんでした。手話通訳者がいない場合は、筆談のみでした。これにより、やり取りにおいて情報が抜けることはあまりなく、やり取りに対して不安はありませんでした。常に自信をもって自分の意見をはっきり言う事が出来ていました。この環境の中では、自然にI(アイ）メッセージが出来ていました。

一方、日本では読唇ができるので、仕事の中では読唇と筆談でやり取りをしていましたが、読唇がほぼ中心でした。その中で、相手の口の形を読み取るのは100%ではないため、相手が何を言っているのかに対し、しっかり理解していなかったときもありました。意見を出すとき、読唇で得た情報に対し自信を持つことができず常に不安が伴っていました。そのため、「〇〇ですよね？」と探りをいれるような回答になっていたことが多くあったと思います。

そして、会社で手話通訳ができる方を雇用し、会議では常に通訳してくれることになりました。そこから、自分の意見に自信を持つことができ積極的に発信することができるようになりました。そして、Ｉ（アイ）メッセージが増えていきました。会議では常に自信を持って臨むことができていました。

上記の経験により、I（アイ）メッセージを多く出すために環境の整備は非常に大切だということが分かりました。
（勿論、環境要因だけではなく個人要因にもあると思います。例えば、内気な性格のため自己発信が苦手等。今回は、環境要因について仮説を立てさせていただきました。）

ある日、職員から「〇〇ですよね？」「〇〇で合っていますでしょうか？」と繰り返すように話しかけられることがあり、

「まず自分の意見をいってください！」

「〇〇さんはどう思っているのでしょうか。」

と言い返すことがありました。

その時、「あっ、あの時の先輩はこのように I（アイ）メッセージの大切さを自分に伝えたかったんだな」と思い出し、少し先輩に近づく事が出来たかなと思えた瞬間でもありました🙇‍♂️

何度も繰り返しになりますが、Ｉ（アイ）メッセージをしっかり発信していくためにも、情報保障は本当に重要です。情報保障が整備されていないと、自信をもって意見を伝えることはできません。

そして、Ｉ（アイ）メッセージの大切さは、娘にもしっかり教えていきたいと思いました。自分で考えて、自分の言葉でしっかり意見をいうことは社会人においてとても大切なスキルの一つであります。そのためにも聴こえない・聴こえにくい子どもたちには適切な情報保障の環境が求められます。ただひたすら教科書や黒板を見ながら勉強をするだけではなく、意見交換を行い、人の話を最後まで聞く等といった基本的なスキルを早い段階から学んでいってほしいです💪　

最後に、私には素敵な先輩たちに出会うことができ、多くのことを学ばせていただきました。また、今でもその先輩たちとのつながりはあり、たまに飲みに行ったりします。

本当にありがたいですね🕺改めて感謝です🙇‍♂️

それでは、今週はより寒くなるようなので、風邪をひかないようにご自愛くださいませ。