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第3回START TALK/イベントレポート

「START TALK」とは?

「START TALK」は若手起業家に創業からのストーリーを語っていただき、起業マインドを学ぶトークイベントシリーズです。登壇するのは現役の若手起業家。彼らが新しいことに取り組む理由や、目指しているものは何か、起業に踏み切るまでの葛藤など、ここでしか聞けないリアルな話を深堀りするトークイベントを毎月オンラインで実施しています。

起業について理解を深めるためには、実際に起業をした人に話を聞くのが一番。さらに比較的歳の近い若手起業家の最初の一歩の踏み出し方は、起業について考えている学生の皆さまにとって、とても参考になるはず!「START TALK」ではそのような想いから、若手起業家の方々にスポットライトを当て、起業の体験談を語っていただきます。創業時のストーリーを聞くことで、一口に起業と言ってもその形や始め方は様々であるということを知るとともに、自分に合ったロールモデルを見つけられる場を提供していきます。

第3回 「ウェルネスをテーマに事業をつくる起業家

第3回「START TALK」では株式会社Essay 代表取締役の江連千佳さんに登壇いただきました。江連さんは、ご自身の感じた女性の身近な疑問や課題感から、現在の事業、おかえりショーツを始められています。始める際にどんなことを考えて事業を始められたのか、事業開始後の顧客との向き合い方や、ユーザーファーストの商品・事業のデザインについて、そして若者の起業についてなどをお話いただきました。

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江連千佳
株式会社Essay代表取締役
2000年東京都生まれ。津田塾大学総合政策学部在学。17歳でニュージーランドに留学。現地高校の性教育に衝撃を受ける。18歳のころ、子宮内膜症・腺筋症がわかって以来、女性のヘルスケアの話題がタブー視されていることに問題意識を持つ。その後、女性のカラダに関する悩みを解決すべく、部屋着型ショーツの “おかえりショーツ” 開発を決意。「女性の声なき違和感をカタチにする」をミッションに掲げ、I _ for ME(アイフォーミー)を立ち上げた。
I_for MEのページはこちら

女性の体に対する悩みを解決する「おかえりショーツ」

江連さんはおかえりショーツという、部屋着型ショーツを開発しています。女性の声なき違和感をカタチにするために、ブランドI _ for ME(アイフォーミー)を立ち上げ女性のエンパワメントを中心にメディアなど様々な場面で活躍されています。

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おかえりショーツは多くのユーザーに愛されており、ユーザーコミュニティがとても活発だそうです。商品が届くとSNS上に感想をレビューしてくれるユーザーがいたり、時には商品の改善点や小さな使いづらさなども共有してくれたりするとのこと。江連さんや開発チームがとても暖かいユーザーコミュニティとその声をきいて、コミュニケーションをとりながらまさに一緒に作り上げてくれる、ユーザーファーストでものを作っていく姿勢が印象的でした。

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そんな江連さんの起業までのストーリーや今後の展望、若い起業家に向けて伝えたいことなどをお聞きしました。

どうして起業したの?

江連さんは、起業前にYouTubeでながれる脱毛の広告をみてこの事業を着想したそうです。ショーツから毛がはみ出ているのを見られたら彼氏から嫌われたという内容のCMをみて、ふと「どうしてパンツの形に自分たちが合わせて毛を剃ったり、脱毛したりしないといけないんだろう」と思い、そこから「ショーツが大きくなったらどうなるんだろう」と考え始め、プロトタイプを構想。実際に自らの手で試作品を作り、それがきっかけで活動がスタートし、よりこの製品を広げていくために会社を立ち上げられたそうです。

特に印象に残ったのは、起業をするために思いついたアイデアではなく、日常の身近な疑問・課題から、自ら試作品をつくり、それをどんどん共感者を集めて広げていく、あくまで問題の解決のための起業という江連さんの姿勢でした。

江連さんは現在、たくさんのブランドを横展開で広げるよりも、今のユーザーに向きあってユーザーが必要なものを届けたいとおっしゃっており、その姿勢や取り組みの原点は、こうした自分自身の身近な課題解決のための起業であったということが伝わりました。

起業を目指す若者に向けて!

江連さんに話を聞く中で、江連さんに「起業するまでに知っておいた方がいいことはありますか?」という質問をした際、江連さんは「自分も起業した時、株のことやD2Cといった言葉すら知らなかった。けど意外となんとかなる。」とおっしゃっていました。会社経営や起業でわからないことがあっても弁護士さんや税理士さんに相談できる無料の支援窓口などもあるため、まずは臆さないで、知らないことがあっても、聞いたり調べたりして進めば大丈夫とおっしゃっていました。

また、起業に際してチームづくりが課題に上がることが多いため、自分と世界観が合うかに注目してチームをつくっているとのこと。採用やチームにおいても、世界観の共有を大切にし、メンバーと向き合ってきたおかげで、問題やトラブルに悩んだことがなく、素敵なチームワークを築けているとの話を伺えました。

まとめ

今回の江連さんとのお話のなかで、まずは調べてみること、やってみることの大切さや、事業や自分自身のアイデンティティを大事にもっていくことなど、これからの起業に役立つ考え方や知見をたくさんいただけました。

START TALKは毎月一回実施しております。今後も様々なフィールドで活躍する起業家の方々にご登壇いただく予定ですので、乞うご期待ください!

【運営】
主 催:STARTUP CITY SAPPORO事務局
共 催:総務省北海道総合通信局、日本政策金融公庫
協 力:Open Network Lab HOKKAIDO事務局、Code Republic、
    NoMaps実行委員会、MAKERS UNIVERSITY、
    札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会

STARTUP CITY SAPPOROとは
札幌・北海道から世界を変えるスタートアップの事業成長を支援することをミッションに札幌市を中心に2019年に始動したスタートアップの発掘・支援プロジェクト。シード(創業期)のスタートアップから拡大フェーズのスタートアップまで多彩なプロジェクトを展開。国内外のスタートアップが参加できる道内12自治体連携の行政オープンプロジェクトも実施しています。

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