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140文字小説 NO.6「深読みディスタンス」

君へのメッセージに既読がついた。私は返事を待つ。返事はなかなか来ない。君が遅筆なことはわかっている。でも、気が短い私の事も君はよく知ってるはずだ。待つ。待つ。待つ。ああ、いっそ追い打ちメッセージを送ろうか。急かさず、焦らせず、悟らせず、君と近くなるにはあと何文字必要なのだろう。

今後の執筆と制作の糧にしてまいりたいと思います。