何もしない旅行×湯治宿
みなさんの旅行の目的はなんでしょうか。
絶景を見に行ったり、郷土料理の名店を巡ったり、各々のテーマに沿って行動される方がほとんどだと思うけれど、共通してるのは「移動して回る」点でしょう。
そんな「動き回る旅行」は私も大好物なんだけど、ときどき「何もしない、動かない旅行」をしたくなる。
具体的には湯治宿に連泊して最終日までそこから出ずにダラダラと過ごす。
それなら家にいるのと一緒じゃないかと思う方もおられよう。
でも家にいるとイラヌことを考えてしまう。仕事のこととか晩ごはんのおかずとか、部屋の隅に溜まったほこりのこととか。
旅行先だと非日常に身を投じる高揚感と、何もしないためにここに来たという決意が心を解放してくれる。何もしないことに集中することができる。
何もしないには環境づくりが大事なのだ。
ちなみに投宿先でゴロゴロするのに湯治宿はもってこいだ。
普通のホテルのように清掃で騒がしくなったり昼前に一旦外に出る必要がない。 滞在中ずっと部屋にいていい。
だから私は連泊して、入湯→読書→昼寝のループをする。
スマホや時計は極力見ないようにする。
朝起きてすぐ、窓際で冷やしておいた缶ビールを開けるのは気分がいい。
夜は日本酒を飲みながら小難しい文庫本を読むのもいい。
温泉に浸かりながら澄んだ空を眺めると、身も心もスッと軽くなる。
滞在中はあるがままに、したいことをしたい時間にする。
最高の贅沢ではないか。
みなさんもぜひ何もしない旅行を楽しんでほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?