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IT系会社員がコーヒー屋になるまで②

コーヒー焙煎体験をきっかけにコーヒーの世界に興味を持ち始めた私たちでしたが、当時二人とも会社員をしていましたので週末など限られた時間でコーヒーを取り扱うお店を巡りながら自分たちなりに勉強をしていました。

そんな中一つのキーワードにたどり着きます。それは、

『自家焙煎』

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自家焙煎とは自社・自店舗でコーヒー豆を焙煎することです。自家焙煎をすることで、自分好みのコーヒーを焙煎できますし、何より焼き立ての新鮮なコーヒーを提供できるメリットがあります。

各地のコーヒー屋さんを巡る中で、自家焙煎のお店で飲むコーヒーは香りや風味が格段に良く美味しいと感じた私たちは、家でコーヒー焙煎をしてネットで販売しよう!と思い立ちました。

ネットショップ開設に向けた準備

① 物件
当時住んでいたマンションでは焙煎作業をするには手狭でしたし、何より焙煎によって煙が発生するのでご近所にも迷惑が・・・ということでまずは焙煎ができる物件探しからスタート!

条件は
・1階にガレージなど作業スペースがあること
・2階に居住できること
・当時会社勤めでしたので都心へのアクセスが良いこと

そんな条件で最初に候補となったのは実は堀切菖蒲園の物件。もつ焼きの名店「のんき」さんにほど近い場所で、もう少しで契約というところまで話が進んでいたものの、いろいろと条件が折り合わず断念。その次に見つけたのが現在の四つ木の物件でした。

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よくお客さんに「どうして四つ木でお店を始めたんですか?」と聞かれますが、当時お店をオープンするつもりがあったわけでもなく、また特に希望する地域があったわけでもなかったので、こちらの条件でたまたま見つかったというのが正直なところです。とはいえ、今にして思えば四つ木にして本当に良かったなと思っています。

② 店名
ネット販売をするにあたり店名を決める必要がありました。四つ木という地でコーヒー焙煎をするので、何か意味のある店名にしようと色々と考えた末、最初の候補となったのは、

「0M COFFEE」(ゼロエムコーヒー)

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四つ木がいわゆる「海抜0メートル地帯」であるという理由で「0M」としようという安易なアイディアでしたが、今思えばこれにしなくて本当に良かったと思います(笑)。ただ、この「0」(ゼロ)がヒントとなり、「ゼロからのスタート」→「SCRATCH」となったので、意味のあるステップだったなとも思っています。

当時作った店名とロゴのハンコは今でも使っています。

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【参考:ブランディングを考える (scratch-coffee.net)
※2018年7月にまいこが書いたブログです↑

③ 器具
コーヒー豆の焙煎・販売に必要な主な器具は以下の通りです。

・焙煎機: コーヒー豆を焙煎するための器具です。
・グラインダー: コーヒー豆を挽くための器具です。
・シーラー: コーヒー豆を梱包する袋の口を圧着して閉じるための器具です。

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コーヒーの器具は本格的なものを揃えようとすると非常に高額になるのですが、もちろんそんな余裕はなかったので、ネットでできるだけ安価で機能的なものを探して購入しました。

最初に買ったこれらの器具は結果的に今でも十分使えます。

【参考:業務用~家庭用の小型珈琲焙煎機の比較まとめ (scratch-coffee.net)
※2018年8月にまいこが書いたブログです↑

④ ネットショップ
ネットでコーヒー豆を販売するのでネットショップの開設はもちろん必須。BASEなど手軽にスタートできるサービスも色々あったのですが、デザイン性や操作性、あとはSEOの効果など総合的に判断してWixというサービスを選択しました。

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BASEなどはテンプレートに当てはめていくことである程度形にできますが、Wixは自由度が高い分、比較的操作のハードルが高い印象があります。IT系会社員だった私たちにとってはある程度慣れている分野だったので、ネットショップの準備は比較的順調に進められました。

【参考:ホームページを開設しました (scratch-coffee.net)
※2018年6月にまいこが書いたブログです↑

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ということで焙煎作業場を確保し、店名を決め、器具を揃えてネットショップのオープンを迎えたのが2018年。最初のうちは数あるコーヒーのネットショップから当店のコーヒーを選んで買ってくれる人など皆無で、押し売りした友達がたまーに買ってくれる程度(笑)

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会社員の傍ら趣味程度でやっていたのでそれでもよかったのですが、その後本気でお店を開く決断をすることに。それはまた別の投稿でお伝えできたらと思います。

それではまた店頭でお会いしましょう!

文:てつや

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