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「やる」より大切な「やめる」こと

何か新しいことをやるって、ワクワクするし、前向きになれるし、そして何より、それを決めた時、うまくいくような感覚になれることは、ちょっと成長した気持ちにもなれる。でもね、三日坊主。そうは人間続かない。そして、忙しくてやる暇もない…あ、もっと大事なことがあるじゃないですか。

1、なにかを「辞める」から余力ができる

何かを「やる」と宣言することはいいこと。でもね、それをする余裕や時間が本当にありますか?

あれもしなきゃ、これもしなきゃ。いや、こっちはしておいたほうがいいな。そうやってTodoリストだけは増えていくのに、一向に片付かないのが人間の悪いところ。

だって、緊急の仕事が入ったから。締切があることがあって…今日はもう疲れてしまって…うん、それは悪いことではない。優先順位を決めて、臨機応変にできるって素晴らしいことですよ。

それでも、「やりたいこと」はなかなかできないし、片付かない。なんででしょうねえ…。

それはね、「時間がない」ってこと。物理的なものもあるだろうし、この時間で「やりきる」という算段ができず、取り掛かるのが遅くなるというのもあるでしょう。あるいは、具体化するともっと大変そうなのがわかり、なかなか一歩を踏み出せないとか。

ほら、できない言い訳、難しい理由を挙げるのが人間なんです。それは弱気生き物として当然の定め。だから、その「弱さ」を前提とした対策をとるしかないのです。

2、「やめること」を「やる」

では、どうやったら、「新しいこと」をやれるようになるのか。簡単ですよ。「何かをやめれば」いいのです。

まずは自分のキャパシティの中にある「余力」を先につくってしまうのです。

バケツに水がいっぱいの状態で、水が入らないように、まずは「減らす」ことをしなければ、容量が生まれません。机の上が散らかっていたら、何も作業できないように、まずは「空き」があることがスタートライン。

「やめること」を決めましょう。年に1回ぐらいしか起こらないことや、面倒くさいから全部やることにしてしまっていることなど、自分の中で「やめること」をきっちり決めるのです。

決める方法としては、

①無駄なお金がかかっていると思われるもの→速攻辞めましょう

②定額・継続しているもの→本当に続けるべきか考え直しましょう

③まとめて買うと、早く買うと安い→買った後、忘れてまた買います(笑)

④ご褒美、クオリティのため→その費用や質は本当に必要ですか?

⑤お客様のため、大切な人のため→他人が理由で楽しようとしてませんか?

上に該当するものがあれば、いちどリストアップして、そこからやめることを3つ決めましょう。

なぜ3つかって?だって、1つ決めて、それがだめだった時、きっと理由をつけて「やめることをやめない」でしょう。

だから、第2、第3でも取り掛かることも踏まえて、やるのです。

「やめること」を「やる」

これがすべてのスタートラインです。

3、「自分のため」にやりましょう

事あるごとに「他人」を理由に物事を決めていくこと。その多くは、隠したい自分の弱さや楽しようとしている「自分」がいます。

他人を大事にするような理由を立てることで、「正当化」しているのです。それが一番いけない。

無駄もあるし、やりたくもないことをずるずる続ける理由になりがちなのが「他人のため」にやることです。

あなたが生きているのは、あなたの人生。他人が決めるのではありません。また限られた人生を生きていく上で、他人を大事に思っている以上に、自分のやることはやり尽くせません。

だから、「自分基準」で決めるのです。

自分が欲しいから

自分がやりたいから

自分が興味があるから

すべて「自分」を理由にするのです。そうすれば、安易な逃げや考えで物事を決めていくことは、なくなっていくでしょう。

でもね、「無駄」と「遊び」は違いますからね。こうやって無駄をなくしていくことで、空いた時間や精神的な余力こそが「遊び」ってやつです。

単にゲームや趣味に走ることだけが「遊び」なわけではない。目的もなく、自由に、過ごせる時間と余力。それこそが「遊び」なのです。本気になれるのは、その「遊び」を手に入れてからですからね。


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