ニンジャスレイヤーTRPGシナリオ案：『レイド・オン・ザ・ゴールデンドーン』
1.始めに
本記事は、「ダイハードテイルズ」が提供するTRPG、「ニンジャスレイヤーTRPG」第二版でプレイするための、非公式ファンメイドシナリオです。
こちらのルールブックに基づいて作成しています。
また、ダイハードテイルズが開催する「ニンジャスレイヤーTRPG２版：第二回シナリオコン」への参加作品でもあります。
また、このシナリオはニンジャスレイヤー第２部第５巻『ピストルカラテ決死拳』に収録されているエピソード『シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー』を参照しています。
2.シナリオサマリー
ザイバツに与する傭兵ニンジャにして、ハッカーカルト「ゴールデンドーン」の教祖、エンキドゥのアジトが割れた。
直ちにカチコミをかけ、エンキドゥを抹殺せよ。
対象：成長の壁を1～2個超えたソウカイ・ニンジャ、もしくはソウカイヤから依頼を受け得る立場にあるニンジャ3〜4人
難易度：ノーマル～ハード程度
キャラロスト：あり
余暇：標準（4スロット）
その他：【DKK】獲得可。カルマロンダリング機会あり。ニンジャスレイヤー出現可能性あり。
参照エピソード：【シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー】
マスターへ：シナリオのコンセプトは、ニンジャスレイヤーTRPG２版プラグイン：ハッカーニンジャにおいて作成例として挙げられている「神秘的ハッカーニンジャ」と、その護衛として付くニンジャ・ツーマンセルとの戦闘としています。
3.ダンゴウパート
君たちは緊急招集に従い、トコロザワ・ピラー内のスカウト部門事務所に集まった。初対面の者がいる可能性もある。まずはお互いにアイサツを交わすべきだろう。
君たちがアイサツを終えると、威圧的な足音と共に一人のニンジャが入室してくる。
ソニックブーム：「ドーモ。ソニックブームです」
威風堂々たるヤクザレザーコートを身に纏い、片目を覆う革眼帯に至るまでソンケイを漲らせている。スカウト部門の長にして、ソウカイヤ上級幹部の一人、ソニックブームだ。
隻眼のソニックブーム
◆隻眼のソニックブーム （種別：ニンジャ）
カラテ 12 体力 20
ニューロン 8 精神力 17
ワザマエ 12 脚力 6/N
ジツ 5 万札 50
攻撃/射撃/機先/電脳 12/12/8/8
回避/精密/側転/発動 13/12/12/13
緊急回避ダイス ４個
◇装備や特記事項
パーソナルメンポ、ヤクザレザーコート（タクティカルスーツ）、ニンジャレガース、ニンジャブレーサー
『●連続攻撃２』、『●連射２』、『●マルチターゲット』、『●時間差』
『◉忠誠心：ソウカイヤ』x2、『◉グレーター・マーク・オブ・ソウカイヤ』、
『★◉◉タツジン：ソニックカラテ』 、『◉◉グレーター級ソウルの力』、『◉死の風』
『◉交渉：威圧』、『◉知識：高級嗜好品（ワイン）』、『◉知識：ファッション（悪趣味な服）』、
『◉知識：ヤクザの流儀』、『◉知識：ソウカイヤ』、
『◉知識：独立小組織』、『◉知識：カチグミエリア（高級繁華街/ネオロッポンギ）』
◇ジツは以下のカラテミサイル系を全てソニックカラテ系の技として読み替える
『☆カラテミサイルLV1-3』、『★グレーター・カラテミサイル』、 『★ラピッド・カラテミサイル』ソニックブーム：「今回テメェらを呼んだのは俺だが、任務自体はダイダロス＝サンからの要請だ」
ソニックブーム：「今回の相手は、ハッカーカルトだ。テメェら、ゴールデンドーンって知ってるか？」
ソニックブームが片目で君たちを見回す。
ソニックブーム：「元々、ハッカー連中の間じゃ伝説扱いの集団で、トップがニンジャだって噂はあったが、それ以上はわかってなかった」
ソニックブーム：「ソウカイヤとは関わりのねえ連中だ。ウチに粉かけるつもりがねえなら、歯牙にもかけずに放っといてやるつもりだったが……奴らは判断を誤った」
ソニックブーム：「ダイダロス＝サンが掴んだ情報じゃ、ゴールデンドーンの首領はザイバツに雇われたらしい」
ソニックブーム：「首領の名はエンキドゥ。ハッカーカルトの教祖を張る程度には、相応に腕の立つハッカーニンジャだ」
ソニックブーム：「ダイダロス＝サンが既にこいつのヤサを割り出してる。テメェらはダイダロス＝サンのハッキング攻撃に合わせてカチコミをかけ、エンキドゥの首を取って来るだけでいい。シンプルな仕事だろうが」
ソニックブーム：「何か質問があるなら、今のうちに言っとけ」
マスターへ：以下、PCたちからの質問があれば、答えてください。設定している情報から想定する質問と、それに対する答えを幾つか挙げますが、これ以外の質問があった場合は、マスターがＲＰでそれらしくでっち上げていただくか、スルーしていただければと思います。
・報酬について
ソニックブーム：「シックスゲイツ直々の召集で、ザイバツが絡んだ相手だ。それに見合った報酬を約束してやる」
ソニックブーム：「その代わり、万が一しくじりやがった時はケジメもんだ。組織での立場は落ちると思え」
・敵戦力について
ソニックブーム：「ゴールデンドーンにエンキドゥ以外のニンジャはいねえ。ダイダロス＝サンが確認済みだ」
ソニックブーム：「だが、ザイバツのニンジャが出張ってる可能性はある。物理面での護衛を付けるのは、ハッカーの基本だからな」
ソニックブーム：「それ以上のことは不明だ。相手も並みのハッカーじゃねえ、ダイダロス＝サンも敵戦力の詳細までは掴めなかった」
ソニックブーム：「知りたきゃ、カチコミの前にテメェらで調べろ」
・ダイダロスのハッキング攻撃の手筈は？
ソニックブーム：「テメェらが突入する直前から、ダイダロス＝サンがハッキングを始める。奴らの逃げ道を塞いでネズミ袋に追い込んだ上で、テメェらが突っ込むってわけだ」
ソニックブーム：「並みの相手ならダイダロス＝サンがニューロンを焼き切って終いだが、そう容易い相手じゃねえようだからな。確実に殺すためのテメェらだ」
ソニックブーム：「流れによっちゃ、多少の援護くらいはあるかもしれねえが、基本的にはダイダロス＝サンは敵を逃さねえことに徹する。当てにしようとは思うなよ？」
マスターへ：PC側への救済措置として、ダイダロスのハッキングによる援護という形で、エンキドゥの手番を妨害するなどの調整に利用出来るかと考えます。
・目撃者がいた場合は？
ソニックブーム：「奴らのヤサは街区の端で、そもそも人けが少ねえ場所だ」
ソニックブーム：「エンキドゥ自身が、日頃から人払いもしてるって話だ。目撃者の心配はしなくていい。存分に暴れろ」
・ザイバツの目的は？
ソニックブーム：「不明だ。ザイバツもバカじゃねえ、傭兵に重要な情報は渡しちゃいねえだろうよ」
ソニックブーム：「今回の目的は、エンキドゥのタマだけだ。取り逃がして潜伏されでもしたら面倒だからな。インタビューなんぞ考えなくていいから、とにかく殺してこい」
マスターへ：ザイバツの目論見は、エンキドゥにニンジャスレイヤー及びその協力者の居場所を割り出させることです。
・支給物資・装備や味方の増援は？
ソニックブーム：「今回の任務自体が、ダイダロス＝サンがゴールデンドーンのことを割り出してすぐに出された緊急のもんだ」
ソニックブーム：「エンキドゥに勘付かれる前に、電撃的にカチコミして殺す。そのために急遽テメェらを集めたんだ。当然、物資の用意も増援の編成もしてる暇はねえ」
ソニックブーム：「テメェらの日頃からの研鑽の成果が試されるってワケだ。腕が鳴るだろうが、エエッ？」
・ニンジャスレイヤーが現れる可能性は？
ソニックブーム：「……可能性は低くはねえだろうな。ザイバツの目的はわからねえが、プライドの高いキョート野郎どもが傭兵なんぞ雇ったのは、恐らくニンジャスレイヤーが原因だろうとは踏んでる」
ソニックブーム：「テメェらの耳に入ってるのかは知らねえが、ここ最近ネオサイタマじゃ相当な数のニンジャが殺されてる。ソウカイヤ、ザイバツ、アマクダリ、野良、所属に関わらずだ。追跡調査の結果、その大半がニンジャスレイヤーの仕業だとわかった」
ソニックブーム：「当然、ウチのニンジャもかなり殺られてる。ラオモト＝サンから、これまでの三倍のペースでスカウトと育成をこなせと直々の命令を受けてるってのに、奴はこれまでの三倍のペースでニンジャを殺し回ってやがる……ナメた野郎だ」
ソニックブーム：「とにかく、この状況で一番影響がでけぇのは、本拠地から離れてるザイバツの奴らってわけだ。削られた戦力を補充するのも簡単じゃねえからな。現場の奴らが追い込まれて、傭兵を動員するに至ったってとこだろう」
ソニックブーム：「ニンジャスレイヤーがザイバツも標的にしてるのは、ほぼ確実だ。となりゃあ、現場に現れることもあるだろうよ」
ソニックブーム：「……そうなった時、どうするかはテメェらで決断しろ。今回に限っては、エンキドゥの首さえ取ってくれば、死神から逃げ帰ってきても、お咎めはねえことだけは確約してやる」
マスターヘ：質問が一通り終わったら、次のパートへ進んでください。
ソニックブーム：「もう確認することはねえな？ なら、とっとと行ってこい！ 身の程知らずのハッカー野郎を血の海に沈めろ！」
4.予備調査パート
君たちは指定された座標に辿り着いた。眼前に佇む、ネオサイタマではありふれたハッカー・ドージョー。ここがゴールデンドーンのアジトだ。
マスターヘ：敵にハッキングが感知される前に、早期の突入が求められているため、予備調査で可能なのは、突入直前に敵戦力の詳細を調べようと試みることのみとしています。
また、敵戦力調査はアジトの監視カメラへのハッキングか、アジトの外部から中の様子を聴力や嗅覚、第六感で探るかのどちらかを選んで行うものとします。
１.ハッキング調査の場合
成功すれば確実に敵戦力を確認できるが、ハッカーカルトのアジトは電子防御を敷いているため、難易度は高い。
代表者一名がニューロン【難易度：Ultra-Hard】で判定。
◆敵戦力の事前調査に対する修正（上限+2まで）：
最も適した知識スキル（+2）：電子ウイルス、ハッカーの流儀
次に適した知識スキル（+1）：セキュリティ、IRCネットワーク
・判定成功時に与えられる情報
入口の目の前に、チャカ・ガンを装備したクローンヤクザがスリーマンセルで配置されている。
また、エンキドゥは最奥のザゼン・ルームにおり、その扉の前に二人のニンジャが配備されている。両名とも、ザイバツのエンブレムを装束に示している。
二名は共に近代的テックニンジャ装束を身に着けており、片方はナガユミを装備し、もう片方は毒の系譜のジツの気配を漂わせている。装備から見て、双方とも射撃戦を主とするニンジャのようだ。
二名のザイバツ・ニンジャは、放つオーラから共にアデプト位階と思われる。エンキドゥからは神秘的な力は感じられるがカラテは乏しい印象を受け、護衛の二人さえ排除すれば討ち取るのは容易と考えられる。
この情報を得たPCたちは、即応ダイスと緊急回避ダイスを2個ずつ獲得する。
【6,6】成功時の追加情報
内部にはトラップもあるようだが、ダイダロスのハッキングが始まれば全て無効化されるだろう。
また、護衛ニンジャ二人が詰めている部屋には、二台の大きなUNIXサーバーがあり、障害物となっている。
この情報を得たPCたちは、即応ダイスと緊急回避ダイスを追加で1個ずつ獲得する。
2.外部からの調査の場合
ハッキングよりも難易度は低いが、知識による修正は無く、わかるのは内部にいる敵の人数まで。
代表者一名がワザマエ【難易度：Normal】で判定。
・判定成功時に与えられる情報
内部にはクローンヤクザ3体の気配が入口付近に、ニンジャ3人の気配が奥の方に感じられる。
ニンジャの気配は一人が最奥に、二人がその手前にある。恐らく、最奥の一人がエンキドゥ、手前の二人が護衛のザイバツ・ニンジャだろう。
この情報を得たPCたちは、即応ダイスと緊急回避ダイスを1個ずつ獲得する。
【6,6】成功時の追加情報
二名のザイバツ・ニンジャは、感じられる圧力から共にアデプト位階と思われる。エンキドゥからは神秘的な力は感じられるがカラテは乏しい印象を受け、護衛の二人さえ排除すれば討ち取るのは容易と考えられる。
この情報を得たPCたちは、即応ダイスを追加で1個獲得する。
5.戦闘パート
マップ
第一の部屋
君たちが『ゴールデンドーン』のアジトに踏み込むと、眼前のUNIXモニタに３Dワイヤーフレーム頭部画像が挿し込まれ、同時に声が響く。
エンキドゥ：「アーッ、ファーファーファー。ようこそ、ようこそ侵入者諸君。我が『ゴールデンドーン』へ！」
エンキドゥ：「本来ならばチャの一杯もご馳走するところだが、私も忙しい。ましてアポイントなしでの訪問となれば、こちらも歓迎の意思は無し」
エンキドゥ：「早々にお引き取り願おう。本来、オヌシらがいるべきジゴクに！ ファーファーファー！ カッカカカカカ！」
表面上は余裕を見せているエンキドゥだが、君たちがニンジャであるならば、その声色の端々に滲む焦燥感を感じ取れるだろう。
ハッカーが物理所在を割り出され、乗り込まれている時点でかなりの不利。更には、同時並行で開始されているダイダロスのハッキング攻撃により、エンキドゥは逃げ道を封じられている。
かのダイダロスとハッキングで戦いながら、このような言葉を投げる余裕がある辺りは、エンキドゥのハッカーとしてのワザマエを示してもいるが、今君たちが気にすべきはそこではない。
クローンヤクザ：「「「ザッケンナコラー！」」」
見張りとして配備されている三体のクローンヤクザが、君たちにチャカ・ガンの銃口を向ける！ カラテの時間だ！
NPCデータ(第一の部屋)
◆クローンヤクザ・チーム（Y-12型） （種別：モータル/バイオ生物/クローンヤクザ）
カラテ ２ 体力 ３
ニューロン １ 精神力 １
ワザマエ ３ 脚力 ２
ジツ – 万札 １
攻撃/射撃/機先/電脳 ２/３/１/１
◇装備や特記事項
チャカガン・サンダンウチ： 銃器、連射1、ダメージ１、回避：HARD
『脆弱性：爆発/範囲攻撃（体力1）』：
範囲攻撃や爆発によるダメージを回避できずに【体力】を失った場合、
そのフェイズの終わりに『●脆弱性』に書かれた内容だけ追加でダメージを受ける。戦闘後
クローンヤクザたちを倒せば、第一の部屋を探索する時間が与えられる。部屋の片側にはスシ・ボックスがあり、PCの人数分のオーガニック・スシが入っている。これは特にペナルティ無く入手出来る。
オーガニック・スシ： 【体力】3回復、使い切り、スシ
部屋の反対側にはUNIX端末があり、その隣にゴールデンドーンの信徒であろうモータルのハッカーが並んでいる。
全員が端末に並列LAN直結しており、アクセス状態で意識を飛ばしているのでニンジャが近くにいるにも関わらず、事態に気付く様子はない。
UNIX端末には、黄金立方体を密かに信奉する『ゴールデンドーン』がこれまでに収集した、コトダマ空間と黄金立方体に関するデータが収められている。
代表者１名が、ニューロン【難易度：Ultra-Hard】での判定に成功すれば、データを抽出出来る。このデータはダイダロスが強く欲するものであり、持ち帰ればボーナスとして【万札】10を獲得出来る。
ただし、この際ハッキングを試みる前に、並んでいるモータルハッカーの接続を解除して拷問にかけることで、判定難易度を下げることが出来る。
一人を拷問するごとに一つ難易度が下がっていき、最大でニューロン【難易度：Easy】まで下げることが可能。
データを欲しがっているのが依頼主であるダイダロス自身であるため、この拷問にかける時間に関しては、任務の一環としてダイダロスに黙認される。その上で、判定に失敗したとしても、ペナルティはない。
その代わり、モータルハッカーを一人拷問するごとに、これを行ったPCに【DKK】が1ずつ蓄積される。これによって、エンキドゥを倒した後の『Wasshoi!判定』によるニンジャスレイヤーの出現確率が高くなるだろう。
マスターヘ：クローンヤクザを倒した後、部屋を探索する場合は上記の情報をあらかじめＰＬに公表してください。
もし、スムーズな進行を優先したり、ＰＬが探索を希望しなかったりした場合は、飛ばしても構いません。
第二の部屋
君たちが次の部屋に踏み込むと、再びUNIXモニタに映った３Dワイヤーフレーム頭部画像から声が響く。同時に、二人のニンジャの姿も確認できるだろう。
エンキドゥ：「ファーカカカカ！ 涙ぐましい努力！ カラテはそこそこのようだが、それもこれまでな！」
エンキドゥ：「ザイバツ=サン！ そなたらの電子的優位を崩したくなくば、気張って我を守るべし！」
アローヘッド：「フン……非ギルド存在の傭兵風情が、偉そうな口を叩く。まあ良い、言われるまでもなく私は任務を遂行するまでだ」
トキシンシューター：「シューッ……オレは毒が撃ち込めれば、文句はねえよ」
近代的なタクティカル装束に身を包んだ二人、その胸にはザイバツのエンブレムがあしらわれている。
一人は長髪を一つに束ね、長大なナガユミを構える、眼光鋭い長身の男、アローヘッド。
もう一人は、小柄な体躯に短髪、落ち窪んだ眼から毒々しい光を放ち、両手に生成したクナイ・ダートを弄ぶ男、トキシンシューター。
二人のザイバツ・ニンジャからキリングオーラが立ち上る。彼等を討ち取らねば、目的のエンキドゥの命には届かないだろう。障害はカラテで排除だ！
NPCデータ(第二の部屋)
◆エンキドゥ （種別：ニンジャ/傭兵/ハッカーカルト『ゴールデンドーン』教祖）
カラテ １ 体力 １
ニューロン １２ 精神力 ２３
ワザマエ ９ 脚力 ５/Ｎ
ジツ ５ 万札 １５
攻撃/射撃/機先/電脳 １/９/１８/２１
回避/精密/側転/発動 １３/９/９/１７
即応ダイス：６ 緊急回避ダイス：１
◇装備や特記事項
パーソナルメンポ、伝統的ニンジャ装束、キーボード・オブ・ザ・ゴールデン・エイジ(レリック)
『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
『ハッカー系ソウル』『☆◉超自然的IRC接続』『☆◉索敵モード』
『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉タツジン：ハッカー』『◉kill-9』『◉サモン・ドローン』『◉デーモンの放逐』
記憶スロット：『◉戦略視界ナビ』『◉爆発物スキャン』◆アローヘッド （種別：ニンジャ/ザイバツ・アデプト）
カラテ ６ 体力 ９
ニューロン ８ 精神力 ８
ワザマエ ９ 脚力 ４/ＵＨ
ジツ ０ 万札 １０
攻撃/射撃/機先/電脳 ６/１３/８/８
回避/精密/側転/発動 ９/９/８/８
即応ダイス：３ 緊急回避ダイス：１
◇装備や特記事項
ナガユミ、カスタム：ヤブサメ・レーザーサイト、近代的タクティカルニンジャ装束一式（タクティカルヘルム＋テック・ガントレット＋タクティカルスーツ＋テックレガース）
『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
『◉シャープシューター』『◉スリケン乱射』『◉スリケン痛打』◆トキシンシューター （種別：ニンジャ/ザイバツ・アデプト）
カラテ ３ 体力 ６
ニューロン ３ 精神力 ８
ワザマエ ８ 脚力 ５/Ｅ
ジツ ５ 万札 １０
攻撃/射撃/機先/電脳 ３/１０/３/３
回避/精密/側転/発動 ８/８/８/８
即応ダイス：５ 緊急回避ダイス：１
◇装備や特記事項
近代的タクティカルニンジャ装束一式（タクティカルヘルム＋テック・ガントレット＋タクティカルスーツ＋テックレガース）
『●連射2』
『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉常人の三倍の脚力』『◉タクティカル移動射撃』『◉頭上からの死』
☆ドク系ニンジャソウル、ジツLV５
『★チドク・ジツ』、『★★モウドク・ダート』、『☆カナシバリ・ジツ（LV3）』戦闘描写案
エンキドゥ/索敵モード、戦略視界ナビ、爆発物スキャン：「ギルド=サン！ 我が電子の加護を授ける！ 精鋭たる実力、しかと発揮されよ！」室内のカメラ、センサー類、危険な爆発物、電子の牙が君たちに向けられる！
エンキドゥ/サモン・ドローン：「ファーファーファー！ 我が忠実なる僕が、オヌシらにアイサツしたいと申しておる！」どこからか、戦闘用のドローンが飛来！
エンキドゥ：「ナメるな……我はヤバイ級ハッカーにしてニンジャ！ この程度、苦境の内にも入らぬ！」ザゼン・ルームから凄まじい高速タイピング音！
アローヘッド/スリケン乱射：「息つく暇など与えんぞ！」アローヘッドが凄まじい速度で矢をつがえては射かけてくる！
アローヘッド：「私の矢からは逃れられん！ 死ね！」
トキシンシューター/モウドク・ダート：「たっぷり味わってくれ……オレのとっておきの毒を」トキシンシューターのクナイ・ダートが、たちまち毒々しく紫色に濡れた！
トキシンシューター/頭上からの死：「今日はクナイの雨が降るぞ……」
マスターヘ：第二の部屋での戦闘について
・アローヘッドとトキシンシューターはオリジナルのニンジャのため、上の例は無視した好きな描写をしていただいて構いません。
エンキドゥに関しては、原作エピソード『シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー』を参照していただければと思います。
・ダンゴウパートでの質問、「・ダイダロスのハッキング攻撃の手筈は？」の項目でも触れたように、難易度が高くなりすぎそうな場合、ダイダロスからのハッキング支援という形で、調整を入れられると考えています。
例としては、ダイダロスに対抗するため、エンキドゥがハッキング対決に手番を割いてPCたちへの行動を封じられる、といった形です。
・予備調査パートでも挙げた通り、護衛の二人を倒した時点で、シナリオクリアとし、エンキドゥを判定なしで討ち取ったとすることを想定しています。
もし、エンキドゥにトドメを刺すことを判定で行いたい場合、護衛を倒した際に、マップにある「施錠」となっている扉を解錠して通行可能とし、エンキドゥへの道を開通させてください。
戦闘後
第一の部屋でモータルハッカーへの拷問を行っていた場合や、PCにDKKが蓄積していた場合など、マスターが判断した上で『Wasshoi!判定』が行われるかどうかが決められます。
判定が行われ、ニンジャスレイヤーが出現した場合、PCは以下のマップで再配置を行ってください。
君たちが無事に任務を終え、帰還しようとした、その時！
ニンジャスレイヤー：「Wasshoi！」
突如として禍々しいシャウトが響き渡り、一人のニンジャが現れた。それは赤黒のニンジャであった、赤黒の！
ニンジャスレイヤー：「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」
ニンジャスレイヤー：「ザイバツの痕跡を追ってきてみれば、ソウカイヤとかち合うとはな」
ニンジャスレイヤー：「いずれにせよ、ニンジャは一人たりともここから生かしては出さぬ。ハイクを詠め」
ニンジャスレイヤー
◆ニンジャスレイヤー （種別：ニンジャ）
カラテ 13 体力 13
ニューロン 7 精神力 9
ワザマエ 10 脚力 7/N
ジツ 0 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 13/10/7/7
回避/精密/側転/発動 14/10/10/-
回避難易度修正： 対近接攻撃（難易度−1/ジュージツ）、対スリケン射撃（難易度−1/見切り）
ダメージ修正： 出目【６】を含んで成功した『近接攻撃』は、『痛打+1』を得る。
◇装備や特記事項
家族の写真、パーソナルメンポ、伝統的ニンジャ装束、
『●連続攻撃3』、『●連射２』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、
『◉ランスキック』、『◉◉憎悪：ニンジャソウルの闇』、
『◉ヘルタツマキ』、『◉ツヨイ・スリケン』、『◉ナラク・ウィズイン』、『◉即死耐性』 マスターへ：再配置地点は展開上、ダイダロスが塞いでいたゴールデンドーンの脱出口に近い場所に設定しています。
もし、PCたちがニンジャスレイヤーとの戦闘を避ける判断をした場合、あまりに早期の撤退が成功してしまい、ニンジャスレイヤーが出現した意味がなくなってしまうと判断した時は、ナンシー・リーやシバカリによるハッキング支援で脱出口が塞がれ、先ほどのエンキドゥの立場に自分たちが立たされた、という形にしてもいいでしょう。
この場合、ダイダロスが扉を開けてくれないことに関しては、ニンジャスレイヤーの出現によってナンシー・リーも事態に関わっていると考えたダイダロスが、PCたちのことを忘れて電子のヨメを電脳世界で探し始めた、といった理由付けが可能かと思います。
ダイダロスがPCたちのことを一定ターン後に思い出して、扉を開けてくれるという展開にすれば、数ターンニンジャスレイヤーの攻撃を耐え抜けば脱出、という方式にも出来るかと考えます。
能動的な出口の解除方法としては、
1.カラテでこじ開ける【カラテ判定 難易度：Hard】
2.対抗ハッキングを仕掛けて解錠する【ニューロン判定 難易度：Ultra-Hard】
3.ピッキングを試みる【ワザマエ判定 難易度：Hard】
といった形の判定を行い、出口が開けばそこから脱出といった方策も取れます。
6.結果発表パート
君たちはトコロザワ・ピラーに帰還した。任務の結果を報告しよう。
マスターヘ：結果を報告し、評価を下すNPCはマスターの判断で選択してください。
隻眼のソニックブームとダイダロスのいずれかが不自然ではないと考えますが、ラオモト・カンやゲイトキーパーを登場させてもいいでしょう。
特別報酬：護衛ニンジャ二名を倒し、エンキドゥを爆発四散させた上で、ニンジャスレイヤーを撃退した。
【名声】+2 【万札】プール+120
成功：護衛ニンジャ二名を倒し、エンキドゥを爆発四散させた。
【名声】+2 【万札】プール+80
失敗:エンキドゥを爆発四散させられず、撤退した。
【名声】-1 【万札】なし
結果に関わらず、余暇：4日
ユウジョウ対象：隻眼のソニックブーム、ダイダロス
7.シナリオ改変について
本シナリオはソウカイ・ニンジャないしソウカイヤから依頼を受けられる傭兵ニンジャのPCを対象としていますが、依頼主を変えることで他の所属PCでも、プレイは可能になると考えています。
カルマ：善のストリート・ニンジャの場合
依頼主を自身の居場所をエンキドゥに探られているナンシー・リーに変えて、ザイバツに彼女の居場所が特定されるのを防ぐ形に出来ます。
原作エピソードの通りにナンシー・リーがこん睡状態にある場合、依頼主をシバカリに変えてもいいでしょう。ダイダロスが担ったハッキング支援の役割も、依頼主としたキャラで兼任出来ます。
この場合、当然ながら最後のニンジャスレイヤー登場はありません。
アマクダリ・ニンジャの場合
依頼主をジャスティスなどのアマクダリ幹部に変え、ダイダロスのポジションをアルゴスなどのアマクダリのハッカーニンジャに変えることで対応出来るかと思います。
この場合、ソウカイヤのように明確にザイバツとアマクダリが敵対していないのなら、アマクダリの重点テリトリーで不審な動きをするザイバツに雇われた傭兵ニンジャ、エンキドゥを密かに暗殺してザイバツをけん制する、といった形にしてもいいでしょう。
ザイバツ・ニンジャの場合
他のパターンに比べて理由づけはし辛いですが、書籍版においてエンキドゥが、依頼主のワイルドハントが死亡前にザイバツ脱退を表明したことで、報酬が支払われなくなる可能性を危惧する場面があります。
こうしたザイバツへの不信感を理由とし、エンキドゥがザイバツを裏切って情報を抽出しようとしている、といった形で対処出来るかと考えます。
この場合、護衛ニンジャ二名は、エンキドゥが雇った傭兵ニンジャや、エンキドゥがザイバツの情報を手土産に寝返ろうとしているソウカイヤないしアマクダリから派遣されたニンジャ、といった形式に変える必要があります。
護衛ニンジャ二名について
本シナリオで動かせない要素となるのは、マップとエンキドゥの二つとなっているため、護衛ニンジャ二名についてはマスターの判断で入れ替えていただいても構いません。
上記のように、ソウカイヤ以外の所属PCでプレイする場合や、ソウカイヤ所属のPCでも公式NPCのザイバツ・ニンジャへの変更、マスターのオリジナルNPCへの変更も可能かと思います。
スペシャルサンクス
本記事を執筆するにあたり、クランデスティン様にアドバイスをいただきました。
また、敵NPCのデータ作成にあたって、クランデスティン様の『ニンジャスレイヤー第2版28スクラッチニンジャサンプル』における『スリケン主義者改善』を参考にさせていただきました。
更に、三宅つの様がソロリプレイ作品において、本記事を元にしてくださいました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
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