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共生社会づくり〜まずは自分の価値観を整理してみよう〜

新年あけましておめでとうございます。
S.C.P. Japanの井上です。
今年もこのコラムを通して様々なことをシェアしていきたいと思います!どうぞよろしくお願いいたします。

S.C.P. Japanは設立からまもなく1年経ちますが、この年末年始でそれぞれのメンバーが大事にしたい価値について整理をしたので今回は私の整理結果を報告したいと思います。
まず、そもそもなぜ価値整理をしたかというと・・・

私たちは設立当初から「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」という大きなビジョンを掲げて活動をしてきました。

活動をしていく中では、ビジョンは同じでも、メンバーそれぞれの興味関心や、やってみたいこと、モチベーションなどが一人ひとり違うことを知りました。これは、多様な人たちそれぞれが認められ一緒に生きる社会(共生社会)を目指す私たちにとって最高のシチュエーション。なぜなら目指している社会づくりの予行練習が団体内でもできるのですから!
とは言っても、現実はそんな甘いものではありません。この1年は、何度もぶつかり、分かり合えないと諦めそうになり、もともとあった友情も崩れかけ、解散の危機を迎えたこともありました(笑)

性格の不一致、考え方の不一致、価値観の不一致、働き方の不一致、能力の不一致、、、不一致をあげたらキリがありません。
そう、でもこれが当たり前なのです。だって最初から一人として同じ人間はいないから。
「ああ・・・、私たちが目指す未来って、共生社会って、決してユートピアではないんだな」とそんな当たり前のことを痛感したとても貴重な2020年でした。
分かり合えないと諦めそうにあることもあるかもしれない、時には傷つけあうこともあるかもしれない、それでも互いを一人の人として認め尊重し、一緒に歩く方法を探す、この一連のプロセスこそが共生社会づくりそのものなのです。だから、私たちは日々何気ない出来事であっても、共生社会づくりの営みの中にいるのだなと感じています。
※あ、基本的には仲良しなので安心してください(笑)

そんなこんなで、今一度それぞれのメンバーがビジョンのために改めて大事にしたい価値観整理(自分整理)を行おうという話になったのです。自分の歩き方がわからないと、他の人と歩く方法を探しようがないから。

私は、プロジェクトマネジメントサイクル(PCM)手法を用いて、私たちが目指すビジョンに到達するためにはどうするのか、何をするのか、やりたいことは何なのかをまとめました。
PCM手法は、プロジェクトを計画し、実施をモニターし、成果を評価するためのツールです。国際協力などの現場でプロジェクトを作る際によく用いられる手法ですが、あらゆる事業のマネジメントや立案に使用されています。
今回はPCMを用いてプロジェクトを作るというよりかは

「私たちが、私が、やりたいことって一体何なんだ」

ということを整理するために使いました。手順は以下の通りです。

1.問題分析:

※問題分析の前にステークホルダー分析やSWOT分析などもありますが今回はすっ飛ばしました。

★手順:今問題だと思っていることを全てポストイットに書き出す。

私たちの場合「一人ひとりが自分らしく歩んでいける社会」を目指すということは、裏を返せば、現状は一人ひとりが自分らしく生きられない社会であるということ、つまり自分らしく生きることに生きづらさを感じている人がたくさんいるということが問題だと考えました。では、自分らしく生きていない状態とはどんなことなのか?もう少し具体的に以下のようなことを挙げてみました。

(問題の例)
a. 好きなこと、やりたいことをやめてしまう
b. 人に合わせて生きている
c. 本当の自分のことを話せない
d. 社会や他人が望んでいる姿を演じている

上記のような「問題」のように思えることをたくさん思いつくままに出していきます。
bのようにそもそもこれは悪いこと(問題)なのか?ということも出てきて面白いです。

そしてある程度あげきったら、次は問題の原因となる新たな問題を追加していきます。

例えば、「a. 好きなこと、やりたいことをやめてしまう」の原因は?

(原因の例)
a-1.続けられる場所がない
a-2.応援してくれる人がいない
a-3.続けられる自信がない、、、、など

とまあ、このようにどんどん上から下に向かって、問題とその問題が起きる原因とを「結果と原因」の順で並べていきます。これで完成するものをプロブレムツリーとよんだりもします。プロジェクトを作る場合は、主語をくっつけた方がプロジェクトのターゲットを絞れるので、主語をつけてより具体的にした方がいいのですが、私たちの活動の対象者をここであまり絞りこみたくなかったので今回は曖昧さを残しました。

【因みに、より具体的にする場合】
a. 好きなこと、やりたいことをやめてしまう

a. 女の子(の場合)は、好きでもサッカーをやめてしまう

PCMでプロジェクトを作る場合の、わかりやすい例(国際協力系のプロジェクト)は以下のような感じです。

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※写真:とよなか地域創生塾さんHPより引用

私は感覚で物事を捉えたり考えたりしてしまうので、こういったロジカルに考える方法を試すことで自分のモヤモヤややりたいことがすごく明確になります。
ただ、現実社会は様々なことが複雑に絡み合っており、結果と原因は直線で結ぶことなどできないことばかりです。むしろそこを短格的に結んでしまうことが危険であることすらあります。そのため、あくまで一つの整理法として、引き出しとして持っておく、くらいの気持ち行うことが大切です。

問題分析の次には目的分析をしました。

2.目的分析:

★手順:問題分析であがったものを全て逆の意味に書き直す

(例)
【問題分析の場合の文言】
a. 好きなこと、やりたいことをやめてしまう (結果)
a-1.続けられる場所がない(原因)

【目的分析の場合の文言】
a”.好きなことやりたいことを続けている(目的)
a”-1.続けられる場所がある(手段)

上記のような感じで、今度は「目的と手段」という関係性で上から下に連なるツリーができます。

先ほどの国際協力系プロジェクトの例だと今度は以下のような感じのツリーになります。

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※写真:とよなか地域創生塾さんHPより引用

このようにして団体として「私は」なぜこれをするのか、それがどのようにビジョンに繋がっていくのか、その道筋を明確にしていきました。
最後にこれらをまとめて以下のようなS.C.P. Japanのログフレームが完成しました。

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ログフレームの一番下の部分である「活動」の部分が私が団体としてやりたいこと・やっていることになります。
PCMは本来プロジェクト作りに使われますが、自分のことを振り返るとき、指針を決めるときなど、整理するのにも役立ちます。また、多様な人、多様な考えが混ざれば混ざるほど良いログフレームができるので、普段価値観が合わないと思っている人とも、とても楽しく意見交換・対話ができます。

今回こういった整理をすることで、「今日/今/この瞬間」の活動がちゃんと団体のビジョンにつながっているんだということが、頭で理解できてとてもスッキリしました。そして気がついたことは、時間がかかっても「自分ごと」のところまで落とし込むことが私の場合は大切だなということです。
始めに行った問題分析でもそうですが、問題としてあがってくるのは自分の困りごとや、自分の身近な人達の困りごとです。それらは私にとって「自分ごと」です。
非営利の活動をしていると説明の時に、「社会のために」「子供たちのために」「未来のために」という言葉を多用してしまいがちですが、私はそのような言葉を使うとき、一体誰のためなのか、いつも具体的に誰かの顔を思い出していたいなと思います。それは、私にこれが問題だと思わせてくれた、或いは行動するきっかけをくれた人の顔です。時には「自分のため」であることもたくさんあります。
結局原点は、身近な人を笑顔にしたい・私も笑顔でいたい、に戻るのでした。そんな場を創ることで、その一つ一つの場がよりより未来への道を切り拓いていくことに繋がっていくということが、今回PCMでも分かったので、この気持ち(価値観)を大事に、引き続きスポーツを通じて「楽しい」場をみんなと創っていきたいと思います。

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