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持続可能な開発目標(SDGs)とスポーツ

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こんにちは。いつもコラムをご覧いただきましてありがとうございます。S.C.P. Japanの野口です。

今日はSDGsとスポーツについてご紹介したいと思います。2015年9月の第70回国連総会で採択された「2030 Agenda for Sustainable Development我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ)」の中でスポーツは以下の通り言及されています。

37. Sport is also an important enabler of sustainable development. We recognize the growing contribution of sport to the realization of development and peace in its promotion of tolerance and respect and the contributions it makes to the empowerment of women and of young people, individuals and communities as well as to health, education and social inclusion objectives.
37.(スポーツ)スポーツもまた、持続可能な開発における重要な鍵となるものである。我々は、スポーツが寛容性と尊厳を促進することによる、開発及び平和への寄与、また、健康、教育、社会包摂的目標への貢献と同様、女性や若者、個人やコミュニティの能力強化に寄与することを認識する。

 これを受けて国連の中では唯一、スポーツを担当する閣僚が集まるスポーツ担当大臣会合(MINEPS)を主催するUNESCOがスポーツ政策の中にSDGsをどのように取り組んでいくべきか議論しています。その議論がKazan Action Plan(カザン行動計画)という形で発表されています。

では、カザンアクションプランの中でSDGsとスポーツとの関連性はどのように述べられているのでしょうか。カザンアクションプランでは、ゴール3(健康)、ゴール4(教育)、ゴール5(ジェンダー平等)、ゴール8(経済成長)、ゴール10(不平等の是正)、ゴール11(街づくり)、ゴール16(公平と平等)に関連性があると言われています。1つずつ見ていきましょう。

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このようにUNESCOのカザンアクションプランの中ではスポーツがSDGsに貢献しうる領域として紹介されていますが、長年問題視されていることは、本当にスポーツが開発課題に貢献しているかどうかを測る指標がないことです。その課題に対しては、Commonwealth(コモンウェルス:かつてイギリスの占領下であった国々との緩やかな連合体)が、スポーツがどのようにSDGsに貢献するのかを測るモデル指標の開発を2015年から進めており、2019年にはその指標の報告書が発表されています。とてもボリュームが多いので「指標」についてはまたどこかのコラムで。画像をクリックすると全文に飛ぶことができます。

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