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底なし沼に足を踏み入れたようにハマったロードバイク

ロードバイクってご存知ですか?
そう、自転車です。
それも何十万円もする自転車です。

安くても20万、ミドルグレードで40〜50万、ハイグレードであれば100万超えなんて珍しくありません。

「えっ!?プロでもないのに自転車にそんなお金かけるなんて、ちょっと信じられない…」そんな声が聞こえてきます。

はい、私も2年前まで、同じことを思っていたし、何が楽しいのか、よくわかりませんでした。

大阪府岸和田市で育った私は競輪場が近くにあったので、競輪選手は身近だったけれども、自転車なんてものは買い物、通学、通勤の移動手段としか捉えていませんでした。それが普通の感覚ですよね〜。

そんな私が、なぜロードバイクにハマったのか?
それは職場の同僚Aの影響です。
当時、大阪府の江戸堀という場所に事務所があり、そこまで1時間ほどロードバイクで通勤していた同僚Aがいました。

「めっちゃ気持ちいですよ!最初、お金かかるけど、それからはメンテンス程度なんで、結果的に安くつくスポーツですよ〜」

そんな言葉をいただきながら、中年太りの贅肉をなんとかしたいと嘆いていた、運動不足の私を誘ってくれました。

「楽しそう〜。もうちょい仕事が一段落したら、やりますわ〜」と言いながら、やります、やります詐欺のように何だかんだ、やる方向に行動は向いていません。

でも、でもね…
その同僚Aが根気よく誘ってくれるわけです。
そして、もうひとりの同僚Bも始めちゃいました。

二人だけのロードバイク部なんてものを作って
「そりゃ、楽しそうなんですわ〜」

だから「やろうかな…よし、この原稿が一段落したら…」なんて、
仕事に一区切りついてからとの言い訳…。

そんな、ある日。
ロードバイクイベントがありました。
チーム参加性で、ポイントを集めて回る楽しそうなイベント。

自転車もレンタルできるとのことで、申し込もうと思ったら同僚Aが「レンタル、eバイクっしょ?ロードバイクと違うので、僕が知り合いに借りてきますよ」と。

「ん⁉eバイクとロードバイクは別物なんか?」

今であれば、その頃の私に

「このド素人!そんなこと位、ググっとけや!」

ってビンタをかますところですが、同僚Aは優しく

「電気で走る自転車だから、少し楽しみ方が違うんですよ」と。

とりあえずは同僚Aが送ってくれた、動画で乗り方の基本を事前学習。
自転車へのまたぎ方、ブレーキかけて降りる方法、急ブレーキのかけ方、手信号など、わかりやすいYou Tubeを送ってくれたのです。

なるほど〜。
前に降りるようにするのね。
急ブレーキは、腰を引くのか。
フムフム…

そして迎えた当日!
同僚A、同僚B、同僚Bの奥様

貸してくれたロードバイクはCOLNAGOという超有名メーカー。
当時、見ず知らずの私に貸してくれた同僚Aのご友人。
この場を借りて、本当にありがとうございます!

私は、そんなハイグレードなチャリとは知らず、「めっちゃ軽いっすね」とウキウキ気分。30分ほど練習し、いざライドを開始。

最初は平坦な道、大阪の大和川沿いを走り、気持ちがいい。めっちゃ軽くスピードも出る出る。

「こりゃ、気持ちがいいな〜」

このあとの地獄を知らず、心躍っている左端の私
写真はFacebookより

そこから大阪府柏原市にある蒲萄坂という約3km、400mほど登る坂があるのですが(初心者の登竜門的な坂)、そこに突入。

もちろん、そんな登竜門的な坂とは知らせれておらず…。最初は、「ん⁉︎きっつい坂やなぁ…。でも負けへんで」と、持ち前の負けん気で気合充分。

でもね…
10分ほどでゲロ吐きそうなほど苦しくなり、クラクラしてきます。

あれ、足が上がらん…
太ももパンパンやん…

同僚Bが

大丈夫ッスか〜
この坂、キッツイっすね〜
小瀬古さん、ビンディングじゃないから、引き足使えないから、足パンパンでしょ。

んっ⁉︎ビンディングって何や?
スキーやスノボーちゃうぞ?
チャリやぞ、チャリ!

豆知識として、ロードバイクにはフラットペダルとビンディングペダルというものがあります。フラットペダルとは、普通の自転車についているのと同じようなものです。ビンディングペダルは、スキー靴のようガチっと靴とペダルがくっつくものです。

そ…そんなんハンディやん…

でも最初は皆んなフラットペダルから始めるのが基本。しかも初心者用の坂。
だからハンディではなく、単に私の体力不足なだけです。

心が折れ、坂を1mも登れなくなり、残り半分以上あるところで、歩きましたね。

その日は朝から夕方まで走りました。
最後、膝が笑うとはこのことか…
と思うほど、力が入らず、ガクガクでしたね。

楽しかったのは、ほんの30分だけ。
あとは苦しさだけしかなかった。
もうやらん!絶対、やらん!

と、思っていたのですが……

終了後、「もう絶対やらん」と心の中で思いながら、撮影してもらった写真
写真はFacebookより

晩御飯を皆んなで食べているとき、同僚Aが次のように言いました。

「始めてで、あの坂を登ったのは大したもんですよ。多分、もう二度とやりたくないと思ったでしょ。ちょっとコースミスもありましたね…。もし小瀬古さんが、これに懲りずにと思ってくれたら、また走りましょう!」

やっぱり大したもんだったんだ!
やっぱそうよね!
そうだと思った!
だって頑張ったもん!

そして、「また走りましょう!」の言葉。
こんなアカンタレやった私と、また走ってくれる!

そこから爆裂的に悔しさが込み上げてきました。
それは同僚A、Bについていけなかったとかではなく、葡萄坂でゲロ吐きそうなほど苦しかったことです。

今のままでは蒲萄の坂に負けたまんまやん。
く…く…悔しい〜

はい…
翌日から仕事終わりにロードバイクのショップ巡りです。色んな自転車をみて、最終的に決めたのはTRAKというメーカーのエモンダsl6です。
(表紙の写真に写っているのが、愛車です)

なぜ、それにしたか?
単純に坂を登るなら、軽い自転車の方がいいだろうという理由です。しかも坂登るのに適した自転車ということでした。ちなみにロードバイクで坂登るのをヒルクライムといいます。

ヒルクライムに特化したロードバイク。
そこに魅力を感じました。

でも、お値段は安くない。当時で40万円ほど。(ちなみに今は社会の色んな影響から、同じタイプのニューモデルは50万以上します)

購入まで、1週間、考えました。
でも今、思えば買ってよかったと思います。

ロードバイクは完成品が店頭になければ、取り寄せで3ヶ月から半年かかります。

で、待つこと3ヶ月…
ついにきました〜。

納品の日に大阪から、わざわざ同僚A、B、奥様もきてくださり、それも嬉しかった!

腹出てるけど、そんなの関係ない!気合充分にイキっている右端の私
写真はFacebookより

そこからは朝6時に起きて、猛特訓です!なにせ奈良は山が多い。
これまでは、このクソ坂、しんどい〜
としか思ってなかったのですが、今では

「坂最高!」です!

人は自分の状況や背景によって、その環境が良くも悪くも変わるものだと実感しました。

山奥に家買うて良かった!
売っぱらって大阪のマンションに引っ越そうなんて思っていた自分を地獄に落としてやりたい〜

そんな思いです!

ちなみに家から10分も登れば、それはそれは綺麗な山間部に到着です。

約10分、登った場所

毎朝、走るたびに自分の走りの何が悪いのかが気になる。そのたびにYouTubeをみて、フォームを改善したり、ペダリングを改善したり。

そして、今では大の坂道好きになりました。頑張れば頑張るほど、登れるようになるんです。逆にサボればサボるほど、登れなくもなります。

これって持続力や日々、コツコツ頑張ることにつながっていくんですよね!

もちろん奈良に住んでおきながら、行ったことのない場所にも、たくさん行くようになりました。奈良の南部ですよね。黒滝村、天川村、大台ヶ原、東吉野、明日香村などなど。

どこも本当にステキな場所です。
でも、今まで見向きもしようとせず、行こうともしなかった。

ロードバイクを始めて約2年になるのですが、こんなに続けたスポーツはないです。

根気よく、私を誘ってくれた同僚Aに感謝!
そして、初心者の頃から一緒にペース合わせて走ってくれた同僚Bにも感謝!
いつも和ませてくれる同僚Bの奥様に感謝!
同じ趣味を持ってくれた妻に感謝!
(妻も私に合わせて同時期に始めてくれました)

ロードバイク部、万歳!

そして、今年に入ってサイクルコンピューターなるものを購入しました。
何それ?ですよね。

カーナビのように地図がでたり、走行距離やどんだけ登ったかが数字で表してくれる機会です。

「サイコン(サイクルコンピューターの略)は、ロードバイクの楽しみを広げてくれる!」

私のよく観ているYouTuberさんは、そうおっしゃっていました。
まさにその通り。

(551風に)
サイコンのあるとき〜
ないとき〜

あるとき、ないときを比較すると100倍、楽しいっすね。
これまでの感覚的な走りと数字を照らし合わせると、割とズレていたりもして、本当に面白いんですよね。データ好きな私にも合っている!

例えば、バテないように同じペースで走っていたつもりが、数字をみるとペース乱れまくりだったり…つまり、これまではペースが乱れやすい走り方をしていたんですよね。

だからサイコン使い始めてからペダリングも変わりました。

そんなこんなで、まだまだ沼にハマっていきそう…
そんな嬉しい予感がします!

今回はnoteさんとスカパーさんの企画で、嬉しい振り返りもでき、良かったです!こんな機会がないと、ロードバイクにハマったきっかけを書くことなんてないですからね〜。

書いているうちに自分が、「こんなにハマってるんや〜」と、再認識。
さらにロードバイク好きになりました!

すべてに感謝です!
ありがとうございました!

#ハマった沼を語らせて

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