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クラガンモア 1973 29年 ディアジオスペシャルリリース 2003 - CRAGGANMORE 1973 29Y SPECIAL RELEASE 2003

ここは読み飛ばすセクション

どうも僕です。界隈では善良なモルトラバーのテイスティングコメントにイチャモンをつけてくる輩がいたようで、いろんな方々が、やれ「そもそも育ってきた環境が違うだろ!」とか「好き嫌いは否めない!」とか「夏がダメだったりセロリが好きだったりするだろ!」とか擁護されてますね。ん?それは言ってませんか?緊急事態宣言解除ですか?それは言ってますか?するとあれですか?緊急事態宣言を解除するってことは非緊急事態宣言を発出するってことであってますか?そうなると世界は緊急事態か非緊急事態かに分類でき、でも非緊急事態の中にも緊急事態に陥っている人はいるわけで、そうなると緊急事態とか非緊急事態とかってそもそも個人の置かれた状況に依存するわけで、それってセロリじゃん。ってことになり、今回のテイスティングコメントの件と同じ構図ってことですよね。ということで、今日も個人的な見解で他人に否定される筋合いのない、でもスキとコメントだけは欲しているワガママボディのテイスティングノートを記載しておきますね。

今夜もすこっつだけお付き合いください🥃

本日のドラム

今夜は、オフィシャルボトリングから
「クラガンモア 1973 29年 ディアジオスペシャルリリース2003」をテイスティングしていきます。

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DB
スペイサイド
クラガンモア 29年(1973-2003)
52.5%

以前オフィシャルスタンダード品のクラガンモア12年のテイスティングをやりまして、改めて美味しいなぁと思っていた矢先、某海外酒販店でこちらの73クラガンモアが相場マイナス100€くらいで売られていたのを発見し、気づいたら手元に届いてました。まるで神隠しですね。ちなみに隠れてしまったのは僕の銀行口座のお金に他ならないのですが、過去にしがみついても仕方ありません。そう言って過去の、それも僕にしては珍しい70年代のモルトを開栓していこうと思います。

ちなみに今回はTwitterで開栓候補4つの中から最も得票数が多かったためこちらのボトルを開栓することにしました。90年代を並べた中に70年代を入れたので皆さん空気を読んで投票してくれたように思います。こうでもしないと中々このクラスのボトルは開栓に踏ん切れないところもあるので、迷ったらこのスタイルでやっていきたいと思います。

ってことで、スランジバー🥃

テイスティングコメント

Nose:甘味を伴うモルティさ、蜂蜜、熟したアプリコット、赤いリンゴの蜜、油粘土やキャンドル、奥からパパイヤ、プラム、柑橘、加水で青リンゴジュース

Palate:リンゴの蜜、熟したアプリコット、オレンジの皮、古木、奥から心地よいスパイス、オークの柔らかいビターネス、余韻に僅かにスモーキー、加水で甘味が伸び、バニラ感

香りは、甘味主体で酸味が深みを出してくれます、いろんな甘さが感じられ、蜜系の赤色を想起させるフルーツと、それらフルーツの香りのするキャンドルを嗅いでいるようなニュアンスです。奥からは酸味のあるフルーツもあり、加水でオフィシャル12年に共通するクリアで酸味のある青リンゴジュースの甘味が感じられます

味は、香り同様リンゴやアプリコット系の熟したフルーツから、少しビター感を伴うオレンジの皮のような酸味と余韻に僅かにスモーキーさも感じられ、加水で甘味とバニラ感が伸びていきます

総評

「かなり美味しい」

限りなく"超美味しい"に近い"かなり美味しい"です。70年代で、それ相応の価格と美味しさの期待値がある中なので、少々厳しめな気もしていますが間違いなくかなり美味しいです。もっと言えば、半年もすれば余裕で超美味しいになりそうです。

と言うのもこちら73年蒸留の29年熟成にも関わらず度数52.5%で飲んでも骨格しっかり、心地よいスパイシーさもある、そして日に日にフルーツ系のらしさが開いてきている印象があるという状況です。こんなボトルを常飲できる贅沢は幸せな環境だなと思います。今はまだようやく肩くらいまで液面を減らした状態ですが、半分を切ってきた頃には香味が渾然一体となってポテンシャルが発揮されそうで、約束された勝利が楽しみです。

ちなみに、味わいの方向性としては、流石というか、やはりと言うか、オフィシャルスタンダード12年をそのままカスクストレングスで厚みを持たせ、さらに原酒に深みや多彩な香味を持たせた方向性で12年が好きな方には是非試してみて欲しい一本です。

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