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ティーリング 1999 19年 ブレッサー&タイマー向け - TEELING 1999 19Y FOR BRESSER&TIMMER

ここは読み飛ばすセクション

どうも僕です。最近気になることとして、Twitterで「100日後に退職する47歳」という現役プログラマー(職務としてはおそらくサーバーサイドのエンジニア)の方が退職するまでの出来事を4コマ漫画にして投稿しているものがあります。

言わずもがな過去にあった「100日後に死ぬワニ」のパクリではあるんですが、個人的にはワニよりもプログラマーの方の話の方が興味深い、というより割と自分の仕事のお客様側にそういう仕事をしている人がいたりするので同情心が駆り立てられるわけです。

ITの世界で言えばサーバエンジニアなんて地位が低いのに一切のミスが許されない激務という非常に肩身の狭い職種で問題無いのが当たり前、問題が起きたら怒られる、それでいて褒められることも無く、ユーザーの目に触れないので日の目を見ない、さらに言えばこれまで一生懸命企業のシステムの安定稼働を支えてきたのに昨今クラウド化によってその仕事すら奪われつつある。。。

そんな仕事をしている人たちを他所目に僕らウイスキーラバーは欲しいモルトのリリースタイミングにはブラウザから更新ボタンを連打し、サーバ負荷を急激に高めて、挙げ句の果てには「鯖落ちクソ!」とか「酒屋のシステムどうにかしろ」とか自分勝手なことを言うわけです。大企業でもようやくクラウド活用が進みつつある中で中小の町の酒屋がクラウドで柔軟で信頼性の高い基盤を構えるのは容易では無く、平常時に合わせたサイジングでサーバ基盤をどこかの安価なサービスを活用して構えるしかないわけです。コストの観点で。

長くなりましたが、文句を言うなら普段からオフィシャルボトリングをコンスタントにその酒屋から買ってから言いなさいと。いつもは武川最高!とか言っててプライベートボトリングが出た時だけ群がって文句言うなと。うん、ほんと長文過ぎ。

今夜もすこっつだけお付き合いください🥃

本日のドラム

今夜は、オフィシャルボトリングから、
「ティーリング1999 19年 ブレッサー&タイマー向け」をテイスティングしていきます。

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DB
アイリッシュ
ティーリング19年(1999-2018)
ラムカスク
52.2%
Cask No.100055

こちらはオランダのワイン卸輸入業者のBRESSER&TIMMERの25周年記念向けに詰められたシングルカスクのティーリングです。

ティーリングと言えば長熟で、度数も低めで、超トロピカルで南国フルーツ全開界王拳10倍!みたいな感じではあると思いますが、今回は割と珍しいスペックで近年系の中熟リリースとなり、ティーリングに期待するトロピカルフルーツと、しっかりとした度数の原酒がどのくらいでバランスしているかというところに非常に興味をそそられ、かつ価格も手を出しやすい価格帯(2万円程度)だったので1年以上前に買ってストックしていました。今回Twitterの投票機能を使ったら1番興味を持っていただいた(且つ箱が非常にデカくて邪魔)ので宣言通り開栓してみました。

ってことで、スランジバー🥃

テイスティングコメント

Nose:アプリコット、サクランボ、桜餅、溶剤系エステリー、糊、ややグラッシー、金属感、奥にマンゴー、青リンゴ

Palate:パッションフルーツ、マンゴー、サクランボグミ、オーキーなビターネス、タバコっぽさ、淡くホワイトペッパー

総評

「かなり美味しい」

世間で評判の90年代前半以前のティーリングとは違って若いし、ほぼ2000年代なのでどうかなと思いましたが、期待通りのティーリング味ですね。中身はおそらく通例通りのブッシュミルズだと思いますが、しっかりとティーリングに期待するトロピカルフルーツもあり、カスクストレングスらしいボディもあり、価格(2万円程度)だったことを考えると素晴らしい仕上がりなんじゃないでしょうか。

当然長熟とは違い、乗っけから香りでトロピカル全開というわけではなく、味もトロピカルフルーツジュースのようなゴクゴク系でもないわけですが、それが逆に良い塩梅で、しっかりとモルトウイスキーの香りを感じた後に、飲むと期待通りのパッションフルーツやマンゴーと共に苦味と刺激が奥行きを作ってくれていて個人的には度数落ちの長熟トロピカル(高額)だけでなく、このボトルのようなバランスのものがコンスタントにリリースされると良いなぁと思いました。

ティーリング故にある程度の期待値も高まっていた中で"かなり美味しい"ティーリングでした。

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