グレンスコシア トゥニーポートフィニッシュ 14年 キャンベルタウンモルトフェスティバル 2020 - GLEN SCOTIA TAWNY PORT FINISH 14Y CAMPBELTOWN MALT FESTIVAL 2020
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どうも僕です。ていうか今回のボトル名が長くないですか?キャンベルタウンが既に長いのにモルトが付いて、フェスティバルまで付くわけです。それに追い討ちをかけるように単なるポートじゃなくてトゥニーポートと来て、フィニッシュです。この時点でストⅡ的に言えばピヨってる、またはラリってるのに、ノンエイジじゃなくて14年までしっかり打ち込んで来るわけですからね。グレンスコシアの並々ならぬ意気込みを感じますね。感じませんか。考えるな!感じろ!
今夜もすこっつだけお付き合いください🥃
本日のドラム
今夜は、ディスティラリーボトリングから残念ながら某流行病のせいで中止となったキャンベルタウンモルトフェスティバル向けである「グレンスコシア トゥニーポートフィニッシュ 14年」をテイスティングしていきます。
DB
キャンベルタウン
グレンスコシア 14年
ミディアムチャードリフィルアメリカンオーク&1stフィルトゥニーポートホグスヘッドフィニッシュ
52.8%
未開催のフェス向けボトル、いやぁそそりますね。そそりまくりますね。そそりまくりマクリマクリスティですね(時代!)
そして、色も良いですよね、トゥニーポートワインカスクでフィニッシュさせているようですが、かなり良い色をしていますね。ちなみにトゥニーポートとは、ポートワインの中でも3年以上熟成させたルビーポート等のワインを更に長期間熟成させたワインのようで、今回は20年以上ポートワインを熟成させた樽でフィニッシュさせているらしいので、しっかりとその特徴が出ているんじゃないかと期待しています。
さらに、近年のグレンスコシアも大分安定した味わいになってきていて、簡単に言えば品質が上がってきてハズレが減ったように個人的には捉えていて、さほど注目されていないこのボトルを実は前々から飲みたいと思っておりました。
ってことで、スランジバー🥃
テイスティングコメント
Nose:ベリー系フルーツ、苺みるく、青リンゴ、シロップ漬けの桃、潮気、ライトなピート、少しガムっぽいメンソール、時間経過で結構出汁っぽさも感じます
Palate:滑らかな口当たり、アプリコットなどの黄色いフルーツ系の酸味と甘味、ピート、フィニッシュにかけてほんのりスパイシー、微かに硫黄、モルティな甘味、キレの良さ
香りはトゥニーポートの影響からか非常にフルーティー、ストロベリー、青リンゴ、桃など、多彩なフルーツが顔を出しつつスコシアらしい潮気と度数なりのメンソール感があります。定点観測していますが徐々に出汁っぽさも感じます。
口に含むとまず口当たりが非常に滑らかで、フィニッシュもキレの良さがあります。ボディもしっかりしており、アプリコット系のフルーツの酸味と甘味が主体で、フィニッシュにかけて柔らかくスパイシーさ、僅かに硫黄もありますが気になりません。そしてキャンベルタウンらしい心地よいモルティな甘味があります。
総評
「かなり美味しい」
個人的には"かなり美味しい"というより"かなり好き"です。何か突き抜けている要素があるわけではないのですが、香味共にバランスが良く、フルーティーさ、潮気、ピート、ボディなど、レーダーチャートで言うと全てが5点満点で3.5-4.0を示すような、ある意味ど真ん中の特徴を持つボトルです。リベットのようにモルトの中心に位置するのではなく、モルトの多彩な個性を全てバランスよく合わせ持つような、そんな印象のスコシアで、トゥニーポートフィニッシュという、一見、奇を衒ったような樽使いですが、全くそんなことはなく特に香りは素晴らしく、優等生なボトルだと思いました。
1万円を切るボトルで14年熟成のこの仕上がり。日本には入ってきてないと思うので、個人輸入に抵抗のない方には是非試して頂きたい良リリースでした。
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