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リキッドトレジャーズ スペイサイド 1996 22年 - LIQUID TREASURES SPEYSIDE 1996 22Y

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どうも僕です。このご時世ですからオンライン飲み会、略してオン飲みというものもチョイチョイ催されるんですが、たまに「すこっつさんは趣味なんなの?」とか振られる時もあるわけですね。なにせ普段からすこっつの存在自体がシークレットモルトみたいな雰囲気を醸し出しているので、皆一様に「すこっつはどんなやつだ?」と疑問に思っているわけです。そこですかさず「ウイスキーが趣味です!」と答えるわけです。ドヤ顔で。さぁ!掘り下げて来い!と言わんばかりの顔で。どこのウイスキーが好きなんだ?とか、今一押しのウイスキーはどれだ?とか、今年のディアジオスペシャルリリースならどれが1番オススメなんだ?とか、そういう追加質問を待っているわけです。

なのに!これだけガードを下げているにも関わらず!言われた言葉は、
「ふーん、お酒は好きなんですね」ですよ。はぁ?ですよ。
もっと言えば、はぁ?ですよ。はぁ?of はぁ?ですよ。はぁ?andはぁ?ですよ。in terms of はぁ?ですよ。もうね、最終的にはあれです、今夜もすこっつだけお付き合いください🥃ですよ。

本日のドラム

今夜は、イースピリッツトレーディングのリキッドトレジャーズシリーズから、イースピリッツの10周年記念ボトリングの「スペイサイド1996 22年」をテイスティングしていきます。

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イースピリッツ
ハイランド
スペイサイド 22年(1996-2019)
シェリーホグスヘッド
53.1%

ドイツのボトラー、イースピリッツトレーダーズ社のリキッドトレジャーズシリーズで、2019年のイースピリッツの10周年記念リリースの1つです。他にもいくつか似たようなセクシーでグラマラスな女性のラベルでリリースされ、バーで飲む時には「この子にします」とか、「この子じゃわからん」とか、「相談しましょ」「そうしましょ」みたいなやりとりがあるとか無いとか気持ち悪いとか。

個人的にスペイサイドの90年代中盤のボウモアにも似たトロピカルなニュアンスに注目してまして、95、96あたりのスペイサイドはいくつか試しています。スペイサイドと言ってもエリアで言えばハイランドに位置し、蒸溜所名がスペイサイドという非常にトリッキーな蒸溜所であり、オフィシャルは「SPEY」という名前の細長いボトルがリリースされています。

ってことで、スランジバー🥃

テイスティングコメント

Nose:オイリー、バタークリーム、キノコ、マンゴー、桜桃ジャム、ハーバル

Palate:マンゴー、アプリコット、カスタード、スパイシー、樽のビターネス

香りはバタークリームのオイリーさの後から、シェリー樽ならではの熟したマンゴーや桜桃ジャムのようなフルーツがあり、奥からハーバルなニュアンスもあります。若干オールドシェリー系のニュアンスも帯びています。

味は香り同様のマンゴーなどのフルーツとバニラ+オイリーなカスタードクリーム、度数なりのスパイシーさと樽の苦味がアクセントになっています。

総評

美味しい」

このボトルは開栓直後は特に何ということもないのですが、1週間くらい経過すると一気にマンゴーなどの南国フルーツが出てきます。半分以上経過してもやはりそのニュアンスがありますので90年代中盤のスペイサイド蒸溜所に感じる南国フルーツは間違いなく酒質だと思われます。ただ、かなりオイリーでバターやカスタードクリームなどの個性が香味に出ていて好き嫌いが出る蒸溜所かと思います。

個人的にはスペイサイドは割と好きな部類ですが、今のところ、開栓後数週間がMAXで"かなり美味しい"評価、半分を過ぎた今は"美味しい"評価という感じです。

度数もそれなりにありますし、少しオールドっぽいニュアンスも帯びていますので、残り半分を切ってきて、底に近づいてきた時にどういう変化があるか、楽しみなボトルです。

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