スフェリックスピリッツ スペイサイド 1998 23年 - SPHERIC SPIRITS SPEYSIDE 1998 23Y

ここは読み飛ばすセクション

どうも僕です。2022年が終わります。今年を振り返ると、プライベートで結構酷い経験をしており、人生最悪な年だったなと思っているのですが、もう少し冷静に俯瞰してみるとそれなりにプライベートでも良いこともあったし、仕事に関しても非常に充実していた感触があるのでトータルで見れば悪い年とも言い切れないかなとも思ったりしています。色々なことを並列処理していることでうまくリスク分散できているような、そんな感覚を覚えています。その心の負担のリスク分散、精神的オアシス、それはなんと言ってもウイスキーですね。年内最後の投稿。たまにはこんな真面目な文章を書き、読み飛ばさなかったことを後悔させてやろう。そして読んでいる人の2022年を少しでもネガティブなものにし、来る2023年を少しでも良い年だと思わせる。そんな高等テク（高等テクニーク）で2022年を締め括りたいと思います。（今思いつきました）

今夜もすこっつだけお付き合いください🥃

本日のドラム

今夜は、Spheric Spiritsから、「スペイサイド 1998 23年」をテイスティングしていきます。

安定のシンプルモダンラベル

Spheric Spirits
スペイサイド
グレンリベット 23年（1998-2022）
リフィルバレル
55.5%

久々にSphericさんのボトルを開栓です。はい、皆さんきっと知りませんよね。悲しいかな嬉しいかな大体の人が知らないんですよね、このボトラー。ドイツの新興ボトラーですが、個人的に推しているボトラーです。理由は短熟に走らずしっかりと中長熟をリリースしてくるところです。1本くらい単熟を出しても良さそうなもんですが、過去にリリースしたもので一番若いもので01ヴィンテージの19年熟成のブレンデッドモルトが出ているだけでそれより若いものはリリース無し。気概を感じます。そしてしっかり安定して美味い。そんなこんなで大好きなボトラーです。ぶっちゃけラベルはもっと古めかしい方が好みですけどね。まぁでも分かりやすくて好きな部分もあります。

そんなSphericさんの最新リリースの中の1本、スペイサイド表記のシークレットスペイサイド98の23年です。このボトルもシークレットとは言えしっかり90年台ヴィンテージの20年越えをリリースしてきました。しかも、後述しますがかなりリーズナボー。このご時世にありがたいオブありがたい。

実は創業者の1人のBenedictとは問い合わせを含めて一度メッセージをやりとりしたことがあるのですが、非常に素晴らしいリリースをしてくれていることに、いつか感謝の言葉を直接伝えたい思いでいっぱいです。でも日本だとまだまだ、、というか正規輸入無し。勿体無いなぁ。でも正規輸入は時間の問題でしょうね。

ってことで、スランジバー🥃

テイスティングコメント

Nose：青リンゴジュース、メロンの皮に近い部分、レモンの葉、麦の甘みと香ばしさ、レモンケーキ、グラッシー、溶剤っぽさ

Palate：カスタードクリーム、シードル、クリームソーダ、桜桃、麦の甘み、ホワイトペッパー、オイリー、ミルクチョコレート、ウェルタースオリジナル

総評

「かなり美味しい」

正直味わいは他の"超美味しい"と現時点で肩を並べられているかというと現時点ではそうではないですが、このボトルの良さは非常に多彩で多層的な香味で、それは既に感じられますし、価格と香味のバランスのトータルでボトル買いして損はないボトルなので基準に忠実に"超美味しい"としました。

（追記）改めて他のグレンリベットを飲んで"かなり美味しい"に訂正しました。もちろん香味は素晴らしいのには変わりないのですが、OBのグレンリベット12年やオールドリベットなども同様に素晴らしいので今回のボトルの傑出感は相対的に抑えた表現にすべきと思い、訂正しました。

ちなみにスペイサイド表記で中身はシークレットですが、リリース元が「グレンリベットだと信じている」とコメントしていますし、飲んでみた結果で恐らくリベットで間違いないと思います。事前情報を無視するとベンリアックっぽい気もしてます。

香り、味わい共に、青や緑系フルーツが感じられそこに微炭酸の刺激があり、まさにシードルを想起しました。香りは柑橘や、グラッシーさも合わさってフレッシュなイメージ、味はクリーミーさが加わり、ミルキーな甘みも出ていて非常に多層的で、香りだけでは"超美味しい"にはなり得なかったですが、飲んで納得、一度理解したはずなのにもう一度飲みたくなるような味わい深いリリースだと思います。

何より98ヴィンテージで23年熟成、この香味で価格にして約2万円。このご時世を加味すればボトル買いを勧めて問題ないと判断しました。僕ももう一本くらい買おうかなと思うくらいに。度数的にもまだまだ開くでしょうし、今後の変化が楽しみです。フレッシュなフルーツ香とミルキーな味わいの組み合わせが好みに刺さりそうでしたら是非。

来年もバーで飲んだ一杯ではなく、国内外からボトル買いして自宅で開栓した現行系ボトル、そしてなるべくその時点で買えるものを対象に人柱的に飲んでいき、noteに記していきたいと思いますので暇がったら覗いてやってください。
良いお年を。

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