弁護士につきだしてやる！

以前も出てきた「ママ」の話。

「ママ」は歴代一位の長さでアパートに来ていたが、
ある日を境に急に来なくなった。

ほぼ毎日のように来ていたのに。だ。

隣の部屋から、ペテ子がママのことであろう人の悪口を
窓を開けて大声で喋っているのが聞こえてきたので、
じっくり聞いてみた。

何年も前の話なので、内容までは忘れてしまったが、
何かされたのか、

「弁護士につきだしてやる！あのクソババア！！」

とキレまくっていた。

生活保護で、車が無くなってからも、相当色々連れてってもらっていたのに、酷い手の平返しだ。

ペテ子のことだから、
たぶん、キレた原因はどうでも良いことでは？
と思っているが、
今ではその原因が思い出せないのが悔やまれる。

その後、ママの代わりになる人物は、
近所の「ばあば」と呼ばれる他人、
マッチングアプリで見つけた男達が餌食になることとなる。

今のところ「ばあば」は、長い間お世話になっているようだ。
夕方になると犬のおやつを貰いに行くので、もしかしたら夕飯までいただいて、食費を浮かしているのかもしれない。

時々、ばあばは、じいじとアパートに顔を出しに来るが、
なるほど、似たような性格というかなかなかのツワモノっぽさを醸し出していた。

類は友を呼ぶ。
もう一緒に住んでアパートから出て行けばいいのに。と思っている。

つい最近まで、ペテ子は体調が悪かったのか大人しかったが、
今日は朝5時半ころから起きて、窓をバンバン開け閉めし、
元気よくばあばのところへ行ったようだ。

帰ってくんな。と思うのは、ペテ子のもう一人の隣人も思ってることだろう。