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【マンガ感想】読切やんけんが凄いとか【週刊少年ジャンプ2021/41】

掲載順に感想。
溜まったジャンプを消化するついでに感想を書きます。
星5個くらいを満点としてざっくり評価。
41号は全部面白かったです。
読切のやんけんのプロットがめっちゃ良い事などに重点を置いて書きました。

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アンデッドアンラック(78話) -☆☆☆☆☆ ☆

表紙&巻頭カラー。
世界中を回って加速するトップ。
円卓を見て思い出す(過去回想へ)。
2人の絆を確認して、東京まで戻ってきて大ゴマでアンディとハイタッチ。
そして装備破壊!

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戸塚慶文「アンデッドアンラック」(「週刊少年ジャンプ」41号、集英社、2021年)31項。

流れ完璧です。ストーリーとして思いつくだけじゃなく、世界を回る表現、回想、アンディとのハイタッチ。
ハイタッチは描写が無いので想像ですが、
アンディの手が取れているのでそうでしょう。
二人のバトルを盛り上げるためにアンディの不死も利用する展開
トップの格好良さも描けてて最高でした。
巻頭がいつ決まったのか分かりませんが、これを持ってきたことも素晴らしい。巻頭評価も加えて星6です。
週刊誌として満点を超えていると思います。

Dr. STONE(210話) -☆☆☆☆☆ ☆

月への片道切符。
そのためのロケットを作るには、水力発電が必要。
日本でなら水力発電も都合が良い。
全ての素材を日本へ!
旅の最後、終着点が始まりの村展開。アツいですね。

片道切符に納得できないでいたクロム。
クロムはスイカと帰りのロケットを作る事を決意する。
しかし計算は出来ない…。計算はSAIに教わろう!

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稲垣理一郎・Boichi「Dr. STONE」(「週刊少年ジャンプ」41号、集英社、2021年)57項。

いやあこれも素晴らしい。
千空が言った以上、私は片道切符を確定事項だと思っていましたが、そうじゃなかった。
この意外性と石神村の設定を活かす展開
考えてみると千空もゼノも旧時代のメンツです。
ドンドン旧人類の復活をしているので、生き残りの石神村の存在感が薄れてしまいます。
そういう状況で千空を上回ろうとする石神村のクロム達が輝いて見える展開は物語的に素晴らしい。
そこに新キャラのSAIを使う。というかそのためのSAI登場だったんでしょうね。
稲垣先生仕事しすぎです。
そう考えるとここまでの2, 3話位はストーリー調整をしていて、
それでも面白く見えるように作画のBoichi先生がそこを埋めるような作画をしていた。と考える方が自然です。
一流ですね、どっちも。
これを評価せずに何を評価するのか。星6。

ワンピース(1025話)-☆☆☆

親子対決は物語に必要な儀式ですね。
なぜかシン・エヴァを思い出します。
モモは高いところが怖くて上手く龍の姿を上手く扱えません。
こういうところで一直線に行かずに龍の姿を他の階にいるメンツにお披露目してから行くのはワンピースらしいですね。
そして対峙するルフィ・モモとカイドウ。
次回からのアツいドラマを楽しみにしています。

ワンピース学園(読切)-☆

トラ男犬を飼う。

僕とロボコ(56話)-☆☆☆

ToLOVEるダークネスが初版じゃないとか言うしょーも無い例えがボンドらしくて良かった。
結果的に円ちゅわんの背中も押して、
結果お母さんも良い人でロボコらしくてよかったです。

ブラッククローバー(305話)-☆☆

ランギルスの覚醒。
ランギルスとユノの絆を強くしながら限界を超える展開は本作らしいですね。
最後のユノの魔法が効くのか、決着が付くのかどうなるでしょう。

サカモトデイズ(38話)-☆☆☆

死刑囚編。
死刑囚たちの紹介とORDERオーダーの紹介。
標的にORDERオーダーも入っているらしいのでそこはストーリーに幅が出て良いですね。
ORDERオーダータカムラかっこよすぎ。ボケてそうなおじいちゃんに刀を持たすだけでこんなに格好良くなるからすごい。
展開は良かったです。
バトル以外の日常で人気が取れれば一番なんですがね。

逃げ上手の若君(31話) -☆☆☆☆☆

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松井優征「逃げ上手の若君」(「週刊少年ジャンプ」41号、集英社、2021年)164項。

そういえばこういうキャラでした。
そして殿を務めたことで信頼をさらに得る展開。
国司は敢えて殺さない。これは読んでなるほどと納得しました。

今回は若が逃げているときのコマ割り・構図が引きもあり、動きもあり、若のアップありとすごく良かったです。
国司も読者に殺すと思わせて、そこから敢えて殺さない選択をするのは絶妙で上手いです。
この描写自体が無ければ、「無能な国司を殺しておけばいいのに」と考える読者もいるでしょう。しかし、殺すとなれば「全面戦争になって大丈夫?」と考える読者もいる。それをどっちも回収して納得させつつ、敵の無能は活かしておいた方が得だと展開する。
そこの絵も良かった。
そして味方を増やす目標も自然に達成する!
すばらしい1話だったと思います。

ウィッチウォッチ(29話)-☆☆☆☆

魔女は死に、ケイゴは生き残った。
ケイゴと仲良くなる銭湯は良かったです。
和みますね。
女風呂の読者サービスも挟みつつ、今回のバトル編の後片付けをしていきます。
そしてケイゴは母のために動いていたことが明かされ、ニコは万能薬を使う。
めっちゃいい話!

最後の同居展開はちょっと意味わからんけどオッケーですw。
折角お母さんとの感動を描いたので、一緒に住んでも良かったと思うんですけどね。欲を言えば同居の流れが次週やってくれれば納得感もあったかなと思います。

アオのハコ(20話) -☆☆

恋愛はいったんお休み。
バスケのために同居を決めた千夏の意識の高さを補強しました。
大喜もバドに全力で1ゲーム取れた。
このスポーツに懸ける想いが物語としての背骨になっているので、良いクールダウンだったと思います。
そして千夏先輩の落としづらさがじんわり出てきましたね。

破壊神マグちゃん(58話)-☆☆☆☆

ナプタくんかわいい。
この商才の無い感じとか、案の定失敗する感じなんだろうなーと思ったらこち亀の両さんですね。両さんには割と商才あったと思いますけど、キャラとして、お調子者で失敗することが予定調和なところがそっくりです。
なんとかして本作がこち亀枠になって欲しいものです。
マグちゃんの可能性を期待する1話でした。
時事ネタとか盛り込んでいけたら良いですね。

プロモブ(読切)-☆☆☆

ヒロアカ休載枠。
様々なマンガの中のモブをやっている主人公が、いろいろな名作マンガのオマージュの世界でモブをする話。
そして最後にそのモブが主役の話が出るんです。というネタばらしのように締める。
全体を通して最後まで一貫して”メタ”がテーマになっていて良い読切でした。休載枠にしてはめちゃくちゃ面白かったです。
しかし、連載には遠そうw。

呪術廻戦(158話)-☆☆

秤さんのキャラをしっかり立てつつ、本題の死滅回遊に話を戻します。
そして頭脳伏黒が解決案を説明します。
いろいろルールのある今回の戦いを読者に説明しつつ、こいつらに勝てばいいんだと簡単にしています。
こういう説明回がとっても重要で、ややこしくなっていくと離脱する読者がいるので、そこを拾う展開は週刊誌としてしっかりしていますね。
力だけのドッカンバトルにしないところが本作の面白いところですが、そこでもライト層をファン層に引っ張り上げる上手い1話です。

高校生家族(53話)-☆☆☆

1周年記念センターカラー。
誕生日回。
良く続きましたねw。
普通に面白かったし、クラスメイトのみんなが良い人で最近のギャグマンガっぽくて良かった。

マッシュル(77話) -☆

苦戦している戦いに割込みが。
リボルさん良いキャラですね。

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甲本一「マッシュル」(「週刊少年ジャンプ」41号、集英社、2021年)328項。

ギャグマンガという事を思い出させてくれました。
この図々しい感じ、これまでの展開をぶっ超す感じはマッシュとそっくりですね。
そして別件が割込みしたので、三魔対争神覚者最終試験を始めます。
これ甲本先生後から思いついたんじゃないでしょうねw。

夜桜さんちの大作戦(97話)-☆☆☆☆

太陽の覚醒「万花繚乱」。
スケールがどんどんでかくなって、大ゴマも派手でいいですね。
そして足場に手がかかって、凶一郎の「女神の巣あらくね」に一太刀入れます。
それを見た凶一郎は力を認めて太陽の手を取り、合格です。

それを見ていた記者の宇佐。
こんな良いキャラ作ったのに、普通に落としちゃってもったいないと思っていましたけど、こっそり太陽と凶一郎の情報を取っていたっぽいです。
なにやら裏がありそうで期待感が高まりますね。

あやかしトライアングル(59話)-☆☆☆☆

巨大な分身。
でかいからアングルが下からになっちゃうのはしょうがないよね!
たまたまスパッツが見えちゃうけどしょうがないね!
こういうのは好き。
そして一部の巨人フェチにもサービスしていく。
お母さんキワドイ衣装ですね…。
お母さんが決着付けちゃったらどうしようと思いましたけど、祭里がケリをつけるようです。

今回のようなしょうもない設定や言い訳を使ってエッチな絵が出てくるのが個人的な好みです。しょうもない大義名分を今後も期待します。

やんけん(読切)-☆☆☆☆☆

ヤンキーを馬鹿にするマンガ。
面白かったです。
絶滅危惧種の本当のヤンキーも読んだかな?
どういう感想なのか気になりますね。

女の子の舞ちゃんのキャラが良くて、一切ビビらずにヤンキーをひたすら煽っていくのは爽快でツッコミもキレてて面白かったです。

そして潤虎くんは女に手を上げる奴にはキレる!
見せ場キター!

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渡部開「やんけん」(「週刊少年ジャンプ」41号、集英社、2021年)394, 395項。

いや、そっちかい!
しかも普通なら舞に力を入れて作画します。
しかし、潤虎も舞も適当で、やられる方に全力作画。
ここもいや、そっちかい!
そしてヤンキーがヤンキー研究部に入部してオチです。

全体的にマジで良く出来ていたギャグだと思います。
最初の怖そうな導入をして、全く怖がらない舞のキャラを立たせる。
舞の異常性や物語の方向性を示すため、最初の「メンチを切る」の解説はちょっと学問っぽい言い方をして読者に心構えする猶予を与える。上で引用した舞のキックも、作画の件もいろいろ工夫が読み取れます。

かなりマンガが上手いと思わせるプロットです。
これタイトルが四文字なのも過去のヒットアニメから持ってきていそうで才能ではなく苦悩から生まれたマンガっぽくてファンになりました。
こういうマンガを勝手に愛せる人に私はなりたい。
渡部開先生、覚えておきます!

NERU(9話) -☆☆☆☆

これも良かった。
なんか民明書房に出てそうな弓力の解説。
要ちゃんは、自分が女の子という事にコンプレックスを抱えているキャラクタで、それを補強しながらも止まらない涙を描いて女の子としてのいわゆる”可愛さ”として描写しました。
普通に可愛いと思いました。

近年の多様な価値観を無視した世界観が気になりますけど、これは創作物なので気にしないようにしましょう。
読者の大多数はノーマルな方でしょうし、そこへ注目した描写なので良いです。
そして帰っても時間切れで難しいというところで、要ちゃんの練習してた弓で事態解決!
これをネル君に言わせるのもいい。
弓力がヤバい兄の飛距離をテクニックで超えようとする展開は、要ちゃんが頼りなく可愛い印象を与えてしまっているので、それを超える印象を付け直す良いものでした。
そしてマンガらしくぶっ飛んだ解決法で矢を折るそうです。次回矢が届いても届かなくても面白そうです。

アメノフル(19話、最終話)-☆☆☆

ペロペロキャンディロボ発信!
デカい的だから攻撃する。それでコックピットが露わに!それを利用してお届け物です。
そしてつむぎは隊長になってみんなのために活躍します。

完結でした。
今回の最終話は展開がスムーズで良かったです。
両作者の先生にはもっと力を付けて戻ってきてくれること期待します。
19話という事でコミックスは3巻にするには薄くなりそうなので読切とか付録が充実しそうです。ファンにはそれも良いですね。

レッドフード(10話)-☆☆☆

攻略法を解説しながら、事態が進んでいきます。
普段ぼろくそに言っている本作も今回は良かったです。
多vs多のバトルはめちゃくちゃ難しいんですが、頑張っていたと思います。というか各キャラがどんな能力なのかも分かっていないので、この数ページでよく一回戦のケリをつけたと思います。能力の説明もやっていました。

唯一気になったのは、セリフに人名があんまり無い点。
これだけキャラが多いのでたくさん呼んで読者が覚えやすくしてほしいですね。ナレーションをいれても良いので顔アップと名前があれば満点だったかも。
前髪が白い彼、チルチは協力しないことを選びました。しかし、迷っている表情。
絶体絶命の状況で、盤外から舞台をひっくり返す展開に期待ですね。

目次コメント

・Dr. STONE(稲垣先生)
お子さんがDr. STONEの話で盛り上がっていて少年誌で良かったと実感したそう。
お父さんがDr. STONE描いてる(原作)ってヤバいw。
・逃げ上手の若君(松井先生)
災害用に酒を準備したそう。いやそうじゃない!
お酒好きなんですね。

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございました!
41号はまじで全部面白かった。
こんな日もあるんですねえ。
この記事で言えばやんけんの解説が割といい線いけたのではと思っています。他のマンガの良い点にもたくさん気づけるようになりたいです。
41号は1200円くらいの価値があると思いますw。

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