中小企業診断士試験に向けた学びのガイド役に選んだのは
錆びついた脳をどうにか働かせて、中小企業診断士の試験に向けた学びを続けている。経営分析も、店舗管理も、経済学も、会社の経営や状況分析にこういう風に使えるのかと、とても興味深い。ただ、その瞬間はわかった気になってもなかなか定着しない。
私の目標は、できれば費用10万円以内で一次、二次試験と面接までの勉強をして合格することだ。その後の実務研修や登録費用についてはひとまず考えないことにする。
この予算だと、学びのスタイルとして選べる選択肢が非常に限られる。通いの資格学校とか、昔からある通信教育のサービスを使うのはまず無理だ。
とはいえ参考書や問題集だけを頼りに完全独学で必要な知識を身につけるのは、相当大変だろうと思った。それで、比較的低価格(それでもかなり高いが)で動画視聴型のオンライン講座を提供している2社に候補を絞り、検討することにした、スタディング(Studying)と診断士ゼミナールだ。
この2つは、どこまでオプションを付けたり内容を充実させたりするかにもよるが、基本的な部分は5万円ぐらいで受講できる。どちらがよいかを検討して、私はスタディングを選んだ。昨年末のことだ。
スタディングと診断士ゼミナール、それぞれな魅力を感じるところはあった。まず診断士ゼミナール。受講期間が最大3年まで追加料金なし(もし試験に落ちたら、そのまま翌年も教材を使って学べる)というのは非常に心強い。また、トライアルで見ることができる講座は教え方が丁寧な気がした。
そしてスタディング。本当にミニマムなパッケージにするとこちらの方が安かった。また、時々10%とか15%割引(15%は最近見ないので時期限定か)をしているのも、節約志向の者には響いた。講義のお試し動画では、必要最低限のことを解説していくような印象だった。
あと、スクリーン上のタップひとつで動画を音声のみに切り替えられる点、速度調整がきめ細かく、しかも最速3倍まで(2倍を超えると対応は音声だけ?)ということもいいなと感じた。
一方、どちらにもイマイチと感じる点もあった。
診断士ゼミナールは、お試し動画をYouTubeでしか見ることができず、実際の使用感がわからなかった。システムの操作感や、実際使える機能にどんなものがあるのかは、私にとって非常に大切な点だ。
自分が学びに使える時間を考えたとき、職場への行き帰りや休日のランニング時などが大きな部分を占めると思われた。実際その通りになっている。そこで活躍するのが骨伝導イヤホンのOpenRunだ。
このスタイルでの学びには、音声のみでも聞けるモードがあった方がいい。その方が映像付きで見るよりデータ容量も、スマホのバッテリー消費も相当少なくなるはずだ。診断士ゼミナールのトライアルではこのあたりの詳細を体感できないのが、大きなマイナスだった。
一方のスタディング。お試し講義で不満だったのは、動画によって音声レベルのバラつきが大きいことだった。講義は「レッスン1-3-02」とか数分ぐらいの単位で区切られているが、続けて聞いているとその区切りで急に音声レベルが下がったり上がったりすることがある。しかも音が小さくなった場合は、スマホのボリュームを最大にしても外を歩きながらイヤホンで聞いていると何を言っているかわからなくなる。
私は今年受けた人間ドックで聴力は問題なかったから、耳が悪いことはないはずだ。なぜ、音声レベルを各動画で同じ位に合わせるという基本的なことができないのか、理解に苦しむところだが、お試し動画の段階でその不具合がはっきりと認識できた。
このようにどちらのサービスも良し悪しがあった。最終的にスタディングに決めたのは、説明が簡潔で動画の総時間がこっちの方が短いことが決め手だった。じっくりと時間をかけて学ぶなら診断士ゼミナールの方が向いているかもしれない。しかし限られた時間で何とか一次試験の合格ラインを超える知識を身につけるには、基本的なことを何度も繰り返せる方がいいのではないかと考えた。ここは人それぞれの学びのスタイルによるところもあるだろう。
ということで、年末から毎日スタディングを聞いている。私のペースだと、動画をひと通り最初から最後まで聴き終えるのに2倍速〜2.5倍速で約2週間。始めのうちは1.5倍速でもう少しじっくり聴いていた。半分以上は音声だけのモードで、空き時間にひたすら聞いている。計算式とかボックス図を使った解説では映像を見ないとわからないところもあり、そこは時間があるときに見返すようにしている。とにかく、何度も回すというのが今の作戦だ。
音声レベルは、やはりバラつきが大きい。急に声が聞こえづらくなるのも、最大ボリュームに上げていると動画の切り替えで突然でかい声になるもの、何度聞いても腹立たしい。今からでも何とかして欲しいと、強く思っている。そんな中ではあるが、スタディングの講座を主たる材料として、学びを進めている。
ただ、スタディングの講義だけでは足りないかもしれないと最近感じるようになってきた。私はスタディングのテキストは購入していない。本からも学ぶ方が知識が定着しやすいだろうと思い、「スピードテキスト」のシリーズを使うことにした。こちらは電車の中とか休日に読み進めている。
この方法が上手くいくのかは全くわからないが、ほんの少しずつは前に進んでいると思う。
スタディングの中小企業診断士講座、4月30日まで10%割引キャンペーンをしている。今は「今年の試験+来年の試験までカバー」とのことで、来年10月まで受講できるそうだ。今から集中して今年8月の時間を目指したいとか、来年に向けて早めにスタートしたいという人がいたら見てみるとよいかもしれない。
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