見出し画像

美瑛町は全域ドローン撮影禁止です

画像1

美瑛町内は全域ドローン撮影が禁止されているのですが、いつまで経っても威張り散らした雰囲気でドローンを得意げに飛ばす人が減らない。

観光地なので週末になると、冬でもかなりの人が訪れている美瑛ですが、立ち入り禁止エリアに入って写真撮影する人だけではなく、ここ数年問題になっているのはドローンを飛ばす人たちです。

本来ドローンは人がいる場所では飛ばせないのですが、取り締まる法律が無い(一応国交相のルールはありますが)、と言うよりも法整備が全く追いついていないので無法地帯となっているのが現状です。

なかでも中国人観光客の無法ぶりは、かなり酷くて、他人の頭上50cmも離れていない高度を高速で旋回などの危険行為を行なっています。ドローンは想像以上に不具合の発生率が多く、突然コントロール不能になったり、風の強さにモーターの強さが負けて流されていったり。突風で落下などが多いのです。日本国内メーカーが参入したがらない原因も、その不安定さ、危険性からだったりします。そんな危険なドローンを持って美瑛に遊びに来たお金持ちの外国人観光客に対して、我々は黙っているしかないのが現状だったりします。

ドローンの飛行ルールは人や建物、車から30メートル離れなければならないのですが(そもそも観光地などでドローンを飛ばす事自体がルール違反です)。全く守られていません。高速で飛ぶドローンが畑の中や、青い池の上を飛び回り、観光客の頭上を高速旋回するって異様です。コントロールロストした機体を回収する為に畑の中に侵入している姿は、本当に異様です。青い池にも、ドローンが、すでに何体か落下していると言う話もあります。

10万円くらいで買えるドローンでも時速70キロ出ます。普通に買えるモデルでも時速90キロ出ます。衝突回避センサーが付いていても前方にしか付いていないモデルがほとんどです。高速で飛ぶドローンですが、免許は不必要、練習もほとんどしないで飛ばす事が出来るので、文字通り誰でも飛ばす事が出来る点が怖いのです。安全を確保して飛ばすと言う最低限のルールも守れず、好き勝手にドローンを飛ばしている人たちの事を誰が止める事が出来るのでしょう?。法規部分のテストぐらい必要だと思うんですが、、。

ここ数年のドローンパイロットの傍若無人な行動には頭が痛くなります。

テレビ局などに空撮映像などを納品している知人などと、一般人が、あまりにも気軽にドローン撮影できる現在の状況についての話になると、「ほんと怖いよね」って結論しか出てこないです。

みなさん、ドローンと言う言葉に騙されないで欲しい。あれ、ラジコンヘリコプターです。観光地でラジコンヘリコプター飛ばしてるなんて、変なんですよ。

僕の想像ですが、恐らく海外の人が飛ばすドローンが突然あなたに落下してきても、彼らは逃げていく事でしょう。もしくは、あなたの怪我よりも、ドローンを心配して走り寄ってくるだけです。警察に通報しても、警察は来てくれないでしょう。警察としても、どう処理すべきか判らないのです。もしも警察が駆けつけても、海外からの観光客は既に逃げているでしょう。怪我をしたあなたを懸命に処置して、警察に事情を説明してくれるような海外からの観光客なんて、いるとは思えないのです。

日本人でも美瑛の空撮映像をyoutubeにアップしている人が大勢います。承諾を得て撮影しているものはキチンと映像に許可を得ている事が表記されています。そんな中、自分勝手に、休日の観光客が大勢いる中、ドローンを飛ばして撮影後youtubeにアップしている人が多いのです。そんな映像、観光地の宣伝になんてなりません。むしろドローンを好き勝手に飛ばしている人間がいる事の恐怖しか印象付けないでしょう。

僕は以前、夕張にある黄色いハンカチのロケセットに行った時、敷地内で得意げにドローンを飛ばす旅行客を見たことがあります。結構な高度までドローンを上昇させていましたから、あれが人の上に落下していたら大怪我です。管理を任されている人たちですら、勝手にドローンを飛ばす人を止められないのです。もうちょっとドローンに対する取締をしていかないと、今後、ドローンの普及と比例して事故が増えていく事でしょう。例えるなら無免許でヘリコプターが飛んでいるのと同じなのです。

愛すべき田舎の風景は、今、中国人富裕層や心無い観光客に汚されているのが実情なのです。そして彼らの行動は、どんどんエスカレートしているのです。これは美瑛だけの事では無いと思います。

他の自治体と違ってマナーの悪い観光業者、観光客などを通報出来るシステムを作っている美瑛町。他の自治体にも見習って欲しいものです。

観光ガイドが観光客を畑の中に引率している、なんて事も起きています。恐らく観光ガイドの人も海外の人なんだと思いますが、かなり悪質な事案も発生しています。私有地に車ごと乗り入れて愛車の撮影をしているなんて事案もあります。田舎に住んでいる僕たちは、観光客に何も言えないまま、土地を汚されていくのでしょうか?

これからもローカルな問題に取り組んだりしながら写真撮影を続けていきたいのでフォロー、サポートいただければ幸いです。

追記

youtubeなんかでドローンの映像をアップしてる映像にイイねを迂闊にしないで欲しい。その映像の中、真下に一般の人や観光客が映っている映像があるなら、それは,ほぼ間違いなく違法な撮影なのです。

春に桜の名所なんかの映像を、ドローンで撮ってアップしている映像が全国で多数アップされたりしていますが、ほとんど違法な撮影です。

石狩市の桜の名所をドローンで撮影した映像をアップしている田舎の会社があって、以前、その会社の人と偶然話をしたのですが、驚くほど法律を知らなくて驚かされました。その会社曰く、撮影場所の許可を得ている。と言う話ですが(どの程度の許可なのか謎です)、その日に訪れていた観光客には承諾を得ていないのです。本来は場内放送などで来場者にドローンが飛んでいる事の注意喚起をしなくてはいけないのですが、そんな事はせず、大量の観光客をドローンが落下してくる可能性に晒して撮影を行っていたのです。観光客が歩くルート上空を颯爽と飛ぶドローン、ドローンが頭上を飛んでいる事を知らない観光客。そんな映像を見る何も知らない人たち。ちょっと怖いです。

そのカメラマンが言う、北海道全域で撮影しても良いと言う許可を持っている。なんて言っている言葉には閉口しました。そんな許可ありませんよ。まして多くの人の頭上や観光地でドローン飛ばしても良いなんて許可、国交相が出すわけ無いのです。小さな映像会社とか意味不明なカメラマンは少なからずいます。ドローン撮影します。なんてカメラマンがいたら、要注意です。

この記事を書いた後で、自慢げにお寺の中の鳥居をドローンでくぐっていく動画や発電所、道路付近で撮影した映像をアップしている人がいて絶句しました。その動画を見て、素敵ですとかコメントしてる人もいてガッカリ。もしも鳥居に傷をつけても、その人は無言で逃げて行くのでしょう。風力発電所にドローンが接触して事故になっても無言で逃げて行くのでしょう。見知らぬ人の自動車にドローンが落ちても、無言で逃げていくのでしょう。たまたま事故が起こらなかっただけですが違法な飛行と、違法な撮影です。公園でも管轄している行政からの許可が必要です。お寺は私有地です。撮影には許可が必要です。道路を横断するような撮影も管轄警察署に許可が必要です。鉄道線路上空も許可が必要です。

駐車場の側にある滝を撮影している映像を見ました。しかし、誰もいない駐車場だから大丈夫、なんて勝手な言い訳です。後から他の誰かの車が入ってくる可能性があるのです。ドローンを一人で飛ばしている人がドローンを操縦しながら単独で駐車場の出入り規制が出来るでしょうか?そもそも公園の駐車場をドローンを飛ばす理由で占有出来るわけがないのです。法律も知らずにドローンを飛ばし、悪びれもせずyoutubeに動画をアップするのは怖いです。それを見た誰かが真似をして、いつか重大事故になります。

頭の上から物が降ってくるなんて本当に恐ろしい事です。100メートル上空から子供の頭にドローンが落ちてくるなんて怖いです。自動車を運転している最中、突然ドローンが落下してきてフロントガラスが割れて大事故を起こしたとしたら怖いです。だから航空法があるのです。

そんなうるさい事言われたら飛ばせるとこ無いじゃん!って言われますが、それが正解なのです。飛ばすところは基本的に無いのです。だから申請とか許可が必要なのです。

「売れないカメラマンにコーヒーを一杯飲ませてやるよ」っていう心優しい方、サポートおまちしております。コーヒーは我慢して交通費や制作費に充てさせていただきます。