studio

画像1 近頃のスタジオは異変が続いている。1000万円するミキサーを前にしても、そこで作業をするミュージシャンやエンジニアが減っているのです。世の中プラグインやエミュレーションだらけでPC作業が大好きな人達が増えてしまったのです。これって本当のポルシェに乗るよりゲームの方が好きって言われてるみたいで、僕には理解できない光景です。
画像2 プロツールズやavidが幅を利かすスタジオばかりですが、便利さの追求が素晴らしい音楽を作る訳では無いのです。むしろ、PCよりに進歩したレコーディングツールはミュージシャンやエンジニアをダメにしている印象を強く受けます。失敗できない緊張感の方が素敵です。失敗しても後から編集できる世界は、鋭いクリエイティブとは逆方向に進んでいる悲しい時代と言えます。
画像3 これから本当のプロフェッショナルは、どんどん減っていく事でしょう。残念ながら、ここ2000年以降、世界中でプロフェッショナルなスタジオが減り続け、素晴らしいエンジニアが職を失っています。日本では自称ミュージシャンと、なんちゃってエンジニア達が溢れかえりフェイクな音楽を量産し続けています。音楽業界の冬の時代は、もはや氷河期に突入しているのです。模倣するターゲットエンジニアがいる、あるいは模倣するアウトボードやミキシングコンソールがある間はプラグインは輝いているのかもしれないですね。
画像4 でも模倣する相手がいなくなった時、プラグインは終焉する事でしょう。PCのスペックが上がりOSが進歩してプラグインはバージョンをアップする事になりますが、ミュージシャン自体の才能やエンジニアのアイデアが同時にアップされる訳では無いのです。素晴らしいシステムが素敵な音楽を産む訳ではありません。どちらかというと怠惰なモノを作り続け、聴き手を納得させられないチープな音楽を作り続ける事でしょう。まるでインスタ映えするけど味は美味しく無いスイーツのように。

「売れないカメラマンにコーヒーを一杯飲ませてやるよ」っていう心優しい方、サポートおまちしております。コーヒーは我慢して交通費や制作費に充てさせていただきます。