【SCO社員の読書感想文#23】人類の進化が病を生んだ

こんにちは。
読書部部長の増田です。

腰痛持ちなのですが、最近かなりひどいです。
なんで腰痛なんかあるんでしょうか・・・。

◾️ 今回紹介する本
進化の視点から現代病を考察している本です。

とくに腰痛の章をよんでしまいました笑
2足歩行になったことで生活の範囲をサバンナに伸ばすことができました。

しかし、そのせいで脊柱起立筋群に負荷がかか流ようになってしまった、みたいな内容がたくさん書いてあります。

◾️3つの要点


それ以外の面白い内容を紹介します。

  1. 進化的ミスマッチ
    人類は数百万年にわたり進化してきましたが、現代社会は急速な変化を遂げています。この変化のスピードに生物としての適応が追いつかないため、進化的ミスマッチが生じ、これが病気の原因となることがあります。例えば、肥満や2型糖尿病は、狩猟採集社会でエネルギーを効率よく蓄えることが有利だった遺伝子が、現代の高カロリーで運動不足な生活環境で逆に健康を害する結果をもたらしているとされています。

  2. 免疫システムの過剰反応
    進化の過程で、免疫システムは病原体に対する防御機構として発達しました。しかし、現代では衛生状態が向上し、病原体への曝露が減少したため、免疫システムが過剰に反応することが多くなりました。これがアレルギーや自己免疫疾患の増加に繋がっていると考えられています。例えば、花粉症や食物アレルギーは、本来害のない物質に対して免疫システムが過敏に反応する結果生じるものです。

  3. 遺伝的多様性の維持と疾患の関係
    人類の進化の過程で、遺伝的多様性を維持することは重要でしたが、この多様性が時に疾患の原因となることがあります。例えば、鎌状赤血球貧血症は、マラリアに対する抵抗力を高める遺伝的特性が二重で遺伝すると発症する病気です。これは、一部の遺伝子が特定の環境では有利であるが、別の環境では健康を損なう可能性があるという進化のトレードオフを示しています。

◾️気をつけること
進化したおかげで生存している人類ですが、やはりトレードオフなんですね。
体と脳は狩猟民族から何も変わってないことを意識しなければなりませんね。

最後まで読んでくださりありがとうございました!