歯科技工士の仕事 書評

こんにちは。
読書部部長の増田です。

誕生日を迎え29歳になりました。
3月生まれは面倒です。
29歳になったばかりだというのに、来月から30の歳ですと言わなければなりません。

そんな僕の数少ない自慢の一つに、虫歯になったことがないということがあります。
会社の福利厚生で定期メンテナンスに通っていることもありますが、
体質的になりづらいとTikTokでお馴染みのなお子先生に言われました。笑
両親に感謝です。

しかしそんな僕でも歯周病や事故等で歯を失うリスクはあるわけです。
◾️ 紹介する本

さて、今日紹介する本は歯を失った時に歯を作ってくださる歯科技工士の方の本です。

この方は元バンドマンでその後技工士になった面白い経歴の方です。
歯科技工士とはどんな仕事か?
年収や将来性、技工士としてのやりがいや悩み、その仕事の全てが書いてあります。

歯科業界にいる身として、面白かったところをご紹介します。


◾️ 日本の技工レベルは世界トップ

技工士はもちろん世界中にいます。
しかし国家資格として扱っている国は少ないそうです。
他の国ではカフェの店員が次の日に技工物を作っている、なんてことがあると書いてありました。

日本はもちろん国家資格です。(なんと歯科技工士の国家資格が存在するのは、日本、韓国、台湾のみだそう。)
学校も昔からあるので、レベルはかなり高いそうです。

◾️ 3Dプリンタとの共存

3万件技工所があるうちの8割が個人経営の少人数のラボです。
こういうところは手作業で歯を作っているため週休1日、残業が平均4,5時間もあるそうです。

一方で中堅以上のラボには3Dプリンタ等々のデジタル機器が8割完成してくれます。
なので週休完全2日、残業ほぼなし、という世界だそうです。

ちなみに3Dプリンタは噛み合わせや、歯の色合わせ、フィット感の調整、
また発注した歯科医師や患者の要求にまでは応えることができません。
最後の調整にはやはり技工士の腕が必要です。

◾️ 悩み

技工士の方の悩みは歯科医師からの値下げ要求(ダンピング)が起きることのようです。
例えばAという補綴物を作る際に、2000円でやっているところと1500円でやっているところがあれば1500円の方に流れます。
これを繰り返すうちに定価よりかなり安いところに流れてしまうとのことです。

また、支払い遅れ等の作業以外の手間もかなり多いというのが現状だそうです。

◾️ 我々の使命

スマートチェックアウトの目標は国民の健康寿命を伸ばすことです。
技工物は患者さんの中に一生残り、健康に関わっていきます。

であれば我々は技工所の悩みも解決していかなければなりません。
カード決済であれば技工士の方が支払いについて確認せずとも決済ができ、作業に集中できるはずです。
そのようなカード決済のプロダクトを技工所にも届けていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!