no17 : 『 detective TAKEI FUMIRA. / 5 』 出演者(キャスト)としてのタケイフミラ.
タケイフミラ.とイセイ。
この2人を中心に物語は進む。だけどこの物語には多彩なキャラクターが登場します。そんな、登場人物についての紹介もしてみよう。
チクワ刑事、あらため「有限会社チクワ興信所所長」。つまり社長。
1stアルバムの時は刑事として、キナ臭いタケイフミラ.周辺を探るべく張り込みをしていたけれど、今回も似たようなことをしているから職は変わっても、やっていることは同じだな。
ただ今の彼には会社経営を順調に行う使命がある分、ストレスってことがトッピングされた。刑事時代はただ上司に対してグチっていればよかっただけだからね。この『チクワ元刑事』は1stで一曲だけ登場、2ndを作り始めた時にさて5年後の彼はどうなってるんだろう?を考えた時に、なんというかそのまま警察の仕事をしているとは思えなかった。もっと「姑息」に生きているような気がしたのだ。
街からタケイフミラ.が居なくなったところを、これ幸いと自分が探偵稼業を始める。まさに、1stから2ndへと彼の行く末を辿っているかのようでしょ?
そういう人物。想像だけれど。タケイフミラ.が街に戻ってきた時は焦るんだよね。そして苛立ちもする。でも、タケイフミラ.を、憎いとは思っていないんだと思う。それどころか尊敬すらする、そしてどこか引け目を感じている。きっと。それは逃走中のタケイフミラ.を、やむおえず(金の為に)捜索する彼の苦悩からわかる。あの有名な泥棒を追いかける銭形幸一さんとは、ちょっと違うけれど。苦悩な部分は似てる気がする、銭形さんに直接会ったことはないけど。
ネコ・ザ・メルセデス三世。
1stで登場したネコ・ザ・メルセデス(シニア)の孫だ。メルセデス・シニアは街のノラ猫集団のリーダーだったけど、この三世君もおじいさん譲りの豪傑さを持っているらしい。らしい。もともとネコ・ザ・メルセデスのアイデアは、スタジオ75近くにある駐車場に永久停車されたベンツの周りを根城にしていたブチ猫集団からきたものだ。
可愛いげなく、寄って行ってもすぐいなくなる。ふてぶてしさ満点のその集団はまさに街の主。だけどきっと人にトラウマあるんじゃないか?みたいな物語をいつも感じていた猫。季節が巡ると、ちっこい白黒が後ろを何匹と、カモのように繋がり歩く。私たちの中では総称「ベンツ猫」と呼んでいた。どこから来て、どこへいくのか、いなくなり、また現れる。彼女の行動は、タケイフミラ.の登場人物(猫)にうってつけだったのです。
レコーディングが進み、ミックスダウンに入った時、「あれっ!?よく考えずに三世を登場させたけど、猫は5年で"孫"、あり得るんだっけ?しかも成猫(成人)だけど。」と、慌てて調べたよ。
結果は?
全くオーケー。ホッとした。
ナリヤカスミ。
新しいキャラクター。そして今回のストーリーにおける最重要人物です。彼の存在があったから、タケイフミラ.がまたこの街に帰ってきた?とも考えられる。回り回ってね。
きっと彼は悪い人なんかじゃない。もともとは。「悲しい人」なんだ。そしてイセイに朝ゴハンあげちゃうほど優しい。「優しい人」。なんだか人間の本性のよう。だけど彼のお話をあまり詳しく書かないほうがいいね。これからがある。えっ?ある??。あるかもだから。
ナリヤカスミという名前はどこからきたのかは忘れた。タケイフミラ.という名前には元ネタはあるし、イセイは異星だし、チクワは竹輪好きな男の渾名だ。
ナリヤカスミという人のそのキャラクターは、名前が先で後から出来た。「名は体を表す」でもないけれど、ピッタリだったと思う。まさに「霞」。
しかし・・一体何がどうなっているんでしょうね・・。・・・。
・・時空?
あっ!時空といえば。CD買った人は中ジャケのイラストとか見たよね?わかった??「時空反転装置」アレ、危ないよねー。普通の生活によく登場する。
気をつけてね。ふふふ。
そんな登場人物の何かも、探すことできるよ。たくさんの仕掛けと秘密を探してください。CDというジャケットのあるフィジカルな醍醐味です。
では、また。