FIFAワールドカップ

流れを無視して、ただ書きたいことを書きます。

#一度は行きたいあの場所

はい、「ワールドカップ」です。

"一度は行きたいあの場所"に行くことにしたので、今回はその話を。

それなりに長くサッカーをやってきたわけで、W杯なんて当然の如くずっと憧れの存在。

最初にW杯を感じたのは2002年。
小学生だったけどよーく覚えてる。
この年の夏休みの自由研究は「W杯について」だったなぁ。

その後も、
2006年 ドイツ大会
2010年 南アフリカ大会
2014年 ブラジル大会
2018年 ロシア大会
ずっと見てきたし、過去の映像を掘り起こして昔の大会もたくさん見た。

けど、スタジアムで観たことが一度も無くて。

毎回現地行きたいなあって思うんだけど、お金とか時間とかの都合で割とあっさり諦めてたんだよね。
テレビで見れるからいいや、って。

そう、確かに数年前までは、テレビ観戦でも良いと思ってた。
W杯に限らず、Jリーグとか欧州サッカーとかも含めて。

でもここ数年、その感覚がちょっと変わってきてる。

そもそもテレビでサッカーを見れる機会が減ってるっていう実感は確実にあって、それはそれでまた議論の余地がたっぷりあると思ってるんだけど、いずれにせよ最近のサッカー中継のあり方については疑問というか思うところが色々あって、正直画面越しのサッカー観戦にはちょっと物足りなさを感じてる。
「じゃあスタジアム行けば?」っていうのが当然の発想なんだけど、国内の試合はJリーグも代表戦も、チケット代がちょっと割に合わないって思ってしまってあんまりスタジアムに行く気になれない。
これはスタジアムとかサポーターの質とか試合の見せ方なんかも全部含めての話であって、決して国内には良い選手がいないとか、試合のレベルが低いとかっていうことを強調したいわけではないです。

ともかく自分の理想が高まりすぎて、手の届く範囲からは自分の思い描く"サッカー観戦"が減ってきたような気がしている。
そんな思いが強くなってきたこのタイミングで、ずっと憧れてたW杯を、現地で観てみたいと思った。

一つの小さな夢を本気で叶えに行く覚悟が決まった、っていう言い方もできるかな。
小学生の頃から無理って思ってたけど、"出たい気持ち"っていうのもずーっと持ってて、今もやっぱり出てみたい気持ちはゼロにならないんだよね。
観に行かないことで出れる可能性を信じようとしてた感、少しだけある。少しだけ、ね。

ちょっと話が逸れましたが、何はともあれ今回観に行くことを決めたんです。

プレーの質だけじゃなくて、スタジアム、サポーター、運営とか、あらゆる角度から見たときに、
いわゆる"世界基準"みたいなものがどこにあるのか、
"日本基準"との距離はどれだけあるのか、
どんなことを考えて大会運営がなされているのか、
そして何よりも、
自分は「観客」という立場でどこまで熱くなれるのか
肌で感じてみたくなった。

世界トップレベルのサッカーをこの目で観たいっていうのが今回の趣旨だから、正直CLでもCWCでも良いんだけど、ていうかどっちも観たいんだけど、
CLは期間が長いのと場所がバラバラなのがネック。
CWCは出場チームの力の差が大きすぎて、ワンサイドゲームが多いのがちょっと魅力に欠けるよね。
あとは興行的な側面が強すぎて、本当の意味での真剣勝負になりにくい。
その点W杯は、特に今回のカタール大会は、自分の置かれてる状況とかタイミング的なこともあって、ものすごく魅力的な大会に見えたんだよね。

「いやいやW杯なんかメチャメチャ興行的だろ」ってツッコミが入りそうな気がするのでちょっとだけ補足。
確かに興行的な魅力自体はCWCより高いんだけど、興行側に振れすぎてなくて、ちゃんと上質な真剣勝負が担保されてる、バランスが取れてる感じかな。あくまで主観だけど。
より興行側に振っていこうとしてる様子も見え隠れするから危機感は抱いてるけど。
もしかしたら、4年後は魅力が半減してるかもね。

というわけで(?)ここからは自分が思うカタールW杯の魅力についてもう少し詳しく。

コンパクトなW杯

今回は8会場で全64試合が行われるわけだけど、8会場のうち7会場がドーハ中心部から半径20km以内にあるんだよね。
「近くね?」って。「20kmなんて走っていけるじゃん!」って。公共交通機関で行くけど。
ちなみに残りの1会場もドーハから50〜60kmぐらい。これも頑張れば走っていける?
2002年は日韓共催で、日本会場だけでも北は札幌から南は大分まであったわけだから、今回は近すぎてビビるよね。ちなみに札幌-大分間は直線距離で1,400km弱らしいです。
2018年のロシア大会とか2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ共催とか、会場間の移動を考えるともう聞いただけでゾッとするよね。。。

「ふーん、要するに今回は移動が楽なのね」って思うかもだけど、そうじゃない。それだけじゃない。

カタールW杯の最大の魅力は、このコンパクトさを利用して史上初の1日2試合観戦が可能っていうところ。

今までは1日1試合しか観れなかったんだけど、今回は例えば13時K.O.の試合を見てから次の会場に移動して、同日19時K.O.の試合を観戦、みたいなとこができる仕組みになってる。
これってすごいこと。
1週間で最大14試合も観れちゃうんだから。
この"1日2試合観戦できるシステム"が無かったら行く気にならなかったかもって思うレベルですごいこと。伝わるかな?

もちろんコンパクトゆえに観光客の受け入れとかいろんな課題はあるらしいけど、クルーズ船停泊させたり色々と工夫は凝らしてるみたい。
運営さん、引き続き頑張ってください。
応援してます。

7つの新スタジアム

会場絡みでの魅力がもう一つ。8会場中7会場が、今回のW杯に向けて新たに建てられたスタジアムであるということ。
スタジアム好きにはたまらないよね。最新のスタジアムが一度にたくさん観れちゃうんだから。
あくまでW杯のためのスタジアムだから大会後の解体を前提にしてるところもあって、その辺の工夫も興味深いところ。
各会場の設計コンセプトとかしっかり予習してから観に行きたいと思います。

日本の新国立競技場はサッカー場としてはちょっとなぁと感じたので、カタールの最新スタジアムがどんな感じなのかとっても楽しみ。
そもそも日本の国立競技場をサッカー場として評価していいのかって問題はあるけど。

スタジアム絡みでついでに言うと、ドーハの悲劇のスタジアムも見ておきたいよね。
ここは参加国の練習場として使われる予定らしい。
正直スタジアムとしてのクオリティは期待できない(してない)けど、日本サッカー界の片隅にいる人間として、一度は見ておきたい場所。
滞在期間中に足を運ぼうと思ってます。ここも走っていけるのかな?

初の中東開催

今回のカタール大会は、W杯22回目にして初の中東開催
アジア予選なんかを見てても、中東のサッカー熱って意外と高いんだなって感じるんだよね。
そんな熱くて暑い国での熱い大会、期待しちゃうよね。
2010年の南アフリカ大会は"初のアフリカ開催"だったわけだけど、ブブゼラが鳴り響くあの雰囲気は画面越しでもすげぇと思った。
あの"異国感"を今回も感じられたらいいなって期待してる。
中東を含むアジア、アフリカはまだまだサッカーのレベル的にはヨーロッパや南米に届かないと思う。だからイランとかサウジの試合とか正直どうでもいいかなって思ってたんだけど、「地理的にメッチャサポーター来んじゃね?熱そう!楽しそう!」ってなってチケット申込みました。

32ヶ国のハイテンションサポーター大集結

これは行くタイミングを間違えると味わえない魅力なんだけど、タイミングさえ間違えなければ半径20km圏内に大集結する出場32ヶ国のハイテンションサポーターを肌で感じることができる

そのタイミングとは、ズバリ開幕から1週間

最初から最後までずーっと滞在できればベストなんだけど、大会終盤って盛り上がりよりも終わっちゃう寂しさの方が強くなるんだよね。
チーム数も試合数も減ってくるし、それに伴って現地に詰めかけたサポーターたちも帰って行くから、現地にいるとより寂しさを感じることになる。

反面、大会序盤の盛り上がりは想像するだけでわくわくが止まらないよね。
基本的には全チームのサポーターが自国の勝利を信じて応援しに来てるわけだし、仮に初戦で負けてもまだまだ全チームに挽回のチャンスは残る。
「次こそは!」ってなって熱量はむしろ上がるんじゃないかな。
これが開幕2週目以降になると、グループステージでいうところの第3節に差し掛かってくる。つまり敗退/突破が決まったチームも増えてきて、消化試合も出てくるので、一部のサポーターはテンションが下がり始める。
開幕に合わせて行って、1週間で10試合ぐらい観て、大会のテンションが下がり始める前に帰れるって考えれば、それはそれで悪くないかなって。

というわけで、今回は開幕から1週間、全8会場で、できるだけ多くのチームの試合を観れるようにプランを構築中です。

特に楽しみなのは、
・開催国🇶🇦サポ
・🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の酔っ払いサポ(そもそも酒飲めるのか?)
・🇧🇷🇦🇷とかの南米勢(特に🇦🇷は良い意味で狂ってる)
・🇮🇷🇸🇦のご近所勢
・いわゆるサブサハリアフリカ勢(日程的に🇸🇳しか観れない、、、)
他にも🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿対🇺🇸とか🇮🇷対🇺🇸とか🇦🇷対🇲🇽とかはスタジアムの雰囲気やばそうでたまらんよね。日程的に🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🇺🇸しか観れないけど。

各国の個性と熱量をしっかりと感じてきたいと思います。

現行方式(32チーム)最後の大会

現在W杯本大会への参加国は32ヶ国。各地で厳しい予選が行われて、🇮🇹が2大会連続で出場権を逃したことも話題になった。
でも2026年大会からは48ヶ国への拡大が(一応)決まってるんだよね。
あんまり話題になってない気がするけど。

世界の国の数がざっくり200ぐらいって考えると、4分の1ぐらいは出れる計算。
「あの国が予選敗退?」とか「あの選手は観れないの?」みたいなことは無くなると思うけど、枠の拡大は試合の質の低下にも繋がる。乱暴な言い方をすると、弱い国も出れちゃうことになる。
こうなると出場国間の力の差が大きくなって、大会序盤はワンサイドゲームなんかも増えてくる。
力の差があるチーム同士の試合はそれなりの楽しみ方が当然あるわけだけど、自分は実力の拮抗したチーム同士が試合の中で戦術的な駆け引きを繰り返しながら主導権を引っ張り合う試合が好きなので、48ヶ国への拡大はその点においてはマイナス。単純にたくさん試合が見れるのは嬉しいけど。

そんなわけで、現行方式(32チーム)最後の大会であるということも一つの大きな魅力だと思ってます。

3年ぶりの海外

ここからはだいぶ個人的な話。
元々海外旅行が好きで、大学時代から年に2〜3回ぐらいは1週間単位でどっか行ってたわけだけど、2019年の8月を最後に日本から出てないんだよね。
だいぶ海外欲が高まってて、それを解放するには最高の舞台かなって。
コロナ明け一発目はどこにしようってずっと考えてたんだけど、最高のタイミングでW杯があるわけだから、そこを目指してみようかなって。
基本一人旅だからあんまり旅先ではしゃいだりとかしないんだけど、W杯なら一人でもはしゃいじゃうかもしれない。とっても楽しみ。

仕事とか諸々の状況

今の仕事の性質上、1週間ぐらいなら普通に休めそうだよなーって思えたことも大きかったかな。
色々考えた結果、会社辞めてでも行こうっていう結論に至ったけど。
そして結局とりあえず辞めずに行くけど。

4年後は自分がどこで何してるかわかんないし、家族ができて動きづらくなってるかもしれないし。
(むしろそうであって欲しい)

今回は良いタイミングであり、チャンスなのかなって思った。

ということで、行く理由がたくさん見つかったので行くことにしました。

テレビ観戦も含めると、世界人口の半分にあたるら35億人が観ると言われるW杯。
私はもう、テレビじゃ満足できません。
憧れの舞台をこの目で見たい。

少しでも行きたいと思った方、ぜひコメントください。

一緒に観戦しましょう。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?