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【ネタバレ有】Prodigal Son プロディカル・サン 殺人鬼の系譜 シーズン1【海外ドラマ感想】

Prodigal Son プロディカル・サン 殺人鬼の系譜 シーズン1
去年輸入された海外ドラマで、日本で言うサスペンスドラマです。
後半はかなりネタバレしますので、まだ見てない方はお気を付け下さい。

余り知っている方が少ないので、まずはWOWOW引用あらすじ。

≪あらすじ≫

FBIのプロファイラー、マルコムはある事件の現場で保安官を殴って解雇される。

マルコムの父親で医師のマーティンは“外科医”と呼ばれたシリアルキラーで、
マルコムがまだ幼いころに、23件の殺人容疑で逮捕された。
マルコムは以来、犯罪者の心理に興味を抱き、殺人犯の視点で考えてその心理を理解する、
すご腕のプロファイラーになったが、父親の逮捕によるトラウマに悩まされ情緒不安定な一面も。

かつてマーティンを逮捕したニューヨーク市警の警部補ギルは、
マルコムに犯罪捜査への協力を依頼。
担当する最初の事件は、マーティンが女性4人を殺した“四重奏(カルテット)”という事件を模倣したものだとみられる。
マルコムはFBIに入る時に会わないと決めた父親に意見を聞くため、精神科病院にいるマーティンと10年ぶりに再会するが……。

●主な登場人物

★主人公 マルコム・ブライト
 殺人鬼の息子でプロファイラー。
 不眠症・夜驚症に悩む。名前を変えている。
 全然寝てないのでクマが毎回凄い。

★シリアルキラーの父 マーティン・ウィットリー
 外科医の傍らで家族に内緒で殺人鬼を兼業し23人殺してる。
 今は精神科病棟で収監されているが、患者を受け持ち、待遇が良い。
 (弁護士のおかげ というのもある)

★マルコムとエインズリーの母 ジェシカ・ウィットリー
 資産家で滅茶苦茶金持ち、元夫とは20年以上面会してない。
 別れたのにウィットリーのままでいる。
 過保護で美人なママ。

★ニュースキャスターの妹 エインズリー・ウィットリー
 マルコムの妹。父の事は殆ど覚えていない。
 母からは近寄るな・怪物と言われているが、
 本当の父親を知る為に独占インタビューをした。
 名前を変えず、世間にも父親と言っている。

●感想(ネタバレ有)

●殺人鬼の父を持つ家族の葛藤ドラマ……ではあるけど!
日本でもアメリカでも一緒なんですけど、大抵身内に殺人鬼が出ると批難される事が9割強。
しかし、マーティンとは離婚したし顔も見たくないのに、承認保護プログラム?もしくは名義を変えたのは息子だけ!というドラマあるあるな所があります。いや最近のドラマでも珍しい方。
でも作中で何となくそれは話が合って、妻のジェシカは元々マーティンと会う前から資産家のようで、名前を戻すと色々な手続きが面倒になる…との事。
そして娘のエインズリーもそのまま、今ではニュースキャスターになっており、マーティンを上手く使う為「恐ろしいウィットリーの名前」を堂々と出してます。
確かに父親・夫のマーティンが勝手にした事なので、家族に罪は一切ないんですよね。
なのに批判される世の中が間違ってる、そういうのを伝える為かもしれない……。
と今では解釈しました。


●展開の運びが上手い。

海外ドラマって何シーズンか見据えてやることが多いし、韓流ドラマと同じで1つのシーズンを長期間やるので、見応えがとてもあります。
今回のプロディカルサンもシーズン1なのに、この大きな陰謀の正体は次回シーズンで終わるのかな?と思いきや、1つの問題に立ち向かうまでの転調が凄く綺麗で1つ解決して、また次の問題が浮上するタイミングが2~3話ごとにまとめられているので、シーズン1の中でも大きく分けて3回ほど起承転結が味わえました。
それに加えて、1話ごとに事件も発生しているので1話で2度楽しめる!
シーズン1は全部で20話あるので、サスペンスと転調が好きな方はより楽しめますね!
ちなみに1話から連続殺人事件で見応えバッチリですが早速ヤバいシーンがあって、いきなりなのでびっくりしました。

●グロいシーンもある。
先程言ったようにヤバいシーンが多々あります。
脳みそがデロン…とか、爆発から逃れる為に手錠に繋がった手首を斧で切って(手首は冷やして後で無事接合しました★)、心臓には刺しても良い箇所があるからひとまず刺すとか(いや普通に死ぬ)などエトセトラ……。
心臓が弱い方とかそういうのではなく、普通にグロいの苦手な方はお気をつけて。

●家族の愛憎劇
プロディガルサンは散りばめられた事件ではなく、家族の歪んだ絆を大事にしてるようにも思えます。
皆から憎まれたマーティン・ウィットリーは家族が大好きで、特にどうしても息子に会いたかった。
小さい頃からマルコムを大事にして医学知識も教えて、マルコム自身も犯罪心理を勉強するためにマーティンの元に通っている時期もありました。
そこから10年会う事はなかったが、1話の事件がきっかけでどうしても会う事になり、そこからこの物語は展開します。
今まで会わなかった家族も、事件がきっかけで、小さい頃のトラウマは更に蘇り、マルコムの消えかけた記憶は少しずつ鮮明になって、過去の事件が1つ展開を迎えていく。
マルコムがとある事件で命を失いかけた時、ジェシカもエインズリーも被害に遭う事になります。マーティンの言葉と手掛かりが無ければ家族はマーティンだけを残して一気に死ぬ展開も見えました。
結局はマルコムが自分の指を犠牲にして、ジェシカとエインズリーを助けるのですが。
被害妄想の中のマーティンの煽りが無ければ「お前がやらなければ誰がやる」自らを犠牲にして家族を助ける愛憎劇が1話ごとに重なって強くなる気がします。
(それでもマーティンを許すことはありません、コイツは卑劣なシリアルキラーなのだから)
そして、最終回の20話、もう濃厚…!45分なのこれ…?というくらいシーズン2に続くのかと思いきや、続かない!
と思いきや、「アッそっちが感化されたのか~!!そういうことね!!」という気持ちでいっぱい。
確かに伏線はあった、スタンド使いは惹かれあう、みたいな。(ちょっと違うけど)
「親」だし、興味を持ったり、些細な変化はあったので、納得……いつも予想がついたのに、裏ボスとの対決に夢中になってしまい、驚いてしまいました。素晴らしいシーズン2への導線、有難うプロディガルサン…。

●最後に

本当は1話ごとに小さく感想を書きたかったんですけど、時間がないのでやめておきます。
そして視聴率が悪かったのか、プロディカルサンはシーズン2で終わる予定です。
海外勢の評判を確認したんですが、そんなに悪くなかったように思えますが、どうなんだろう…。
打ち切らないでくれ~!面白いよ!プロディカルサン!
主人公がちょっとヤバいくらい!(父親はもっとヤバいけど!)
ツイッターやインスタで抗議してるので、プロディガルサン好き/好きになった人は是非ツイートしてみてね。
#SaveProdigalSon #SuperGross

個人的に大好きなのはニューヨーク市警の皆さん、ダニ・パウエルは最高に可愛い。
1話~5話ではマルコムとダニが付き合えば最高~!!てかそうでは!?と思ったら
普通にヒロイン後から出てきて泣いてるけど、その後の展開がヤバくて壮絶。10巻、ヤバいっす。
ウォーキングデッドのリックxミショーンみたいになると思ってる、私はまだあきらめない!
シーズン2は今冬輸入くらいかな?楽しみです!

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