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【ネタバレ有】クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 感想

正直一言でいうと、め~~~~っちゃ良かった。クレしん映画の中で過去にヒット作は幾つもあったけど、久しぶりに良作に会えた感動。
監督は高橋渉、カンフーボーイズと同じ!はは~ん、もしや高橋監督、カスカベ防衛隊が大好きだな?私もです。

●親元を離れる事で分かる事。

しんちゃん映画ってカスカベ防衛隊がメインでも野原一家は着いてきていたり、囚われたり、見せ場があるんですけど、高橋監督のしんちゃん作品は離れてる事がしばしば。私は野原一家も大好きなので、悲しい気持ちはありますが、今回は内容が内容だけに素晴らしい家族の使い方をしてくれたなとじんわり。
だってシロも居ないんですよ!シロなしで上手く回してくれて、ある意味使い方が上手い。(何が言いたいかって、シロが居るとアクションシーンや小回りや時には天才頭脳犬など映画の活躍が広がる!暗黒タマタマのラストは可愛くて泣いて笑ったけどね)

●すぐ分かるあらすじ

風間くんが有名校の天カス学園の1週間体験入学に応募し、防衛隊のメンバーのみで行くことに。
AI「オツムン」(声が佐久間レイさん!!神!!)に管理された学園で、エリート力を身に着けるとランクが上がるシステム。風間くんは入学できるかもしれないので頑張るが、他の皆はどんどん制限された行動に飽きてしまいノーエリートのランク付をされてしまう。
そんな中天カス学園で生徒がおバカになってしまう事件が発生する。
ひょんなことから風間くんが巻き込まれてしまい、おバカになった風間くんを元に戻す為犯人を突き止める事に…。

↑まずこれ聞いただけで最高じゃないですか?
ワクワクが止まりません、あらすじ聞いただけでワクワクするなんて、しかもコレクレしんなんですよ!
余計にワクワクするでしょ…燃え滾るよね。

●風間くんとしんちゃん達の関係性の書き方が上手い。

個人的に思ったのは、クレしん好きなら誰しも通る「えんぴつしんちゃん」の妄想にいくまでを公式が具現化してくれた産物と思いました。ただ、それが個人の妄想乙ではなく、公式であり、誰しもが納得する解釈というのがこれまた最高。
風間くんはエリートになりたいので小学校は私立に行くのであろうと、他の皆は公立で学区内の小学校へ行くのであろう、では小学生になったら離れ離れになってしまうの?妄想しますよね、私は幾度としました。
だけど、風間くんは色々言っても皆と一緒がいいんです。皆が大好きなので。だからこそ天カスで皆で良い成績(爪痕)を残して皆で同じ学校に行きたいからこそ応募したんです。
だけど、他の4人はそこまで考えていない、風間くんより"大人"じゃないから、未来より今を見据えてる(というか見えてないが正しい)。
作中で仲違いが起きて、風間くんはすれ違ってしまいますが、素直になれない所がこれまた"風間くん"なんですよね。だって自分の夢も大事だから!
その中でしんちゃんと喧嘩して、しんちゃんは絶交したとしても友達想いなので風間くんとの絶交なんてもうどうでもよくて、風間くんの為に立ち上がります。も~~~~!!好き!!そのままの君で居て……。

●今作のサブキャラクターの使い方がうますぎる。

まあこれはどの作品でも言える事なんですけど、しんちゃんの映画登場キャラって滅茶苦茶味が出て全員良い仕事するんですよね。これは駄作にも言える事なんですけど、要らないキャラクターが居ないんですよね。
(竜そばで圧を感じた分、それが明瞭になったというか何というかヘケッ!!)
今作は防衛隊がメインということもあるんですけど、防衛隊それぞれとサブキャラの絡みが最高で。
個人的最推しはボーちゃんとろろちゃん……、ボーちゃん大好きなので、ボーちゃんが石以外に興味を示す事がまず嬉しいけど、ボーちゃんが積極的に好いているキャラって珍しいし、それがろろちゃんというのが最高のポイント…!
そしてサブ同士の絡みも好き!例えば大きい所で言えば「ブタのヒヅメ」の時の筋肉xお色気とか。
今回はサスガxちしおちゃん!!結局結ばれるという事ではないんだけど、それがまたよき…!妄想がおかずになります。(ペロッ)
そして個人的にはギャルのアゲハちゃんも可愛いし、番長も好き~!オツムンは言うまでもなく見た目から声優まで最高なので良の良(りょうのりょう)なんですよね…!愛。
あとマサオくんの悪いところ、本当に面白いし可愛いし好きなので、今回はガンガンに長めでやっちゃってたんで、最高でした~!
ネネちゃんは今回結構落ち着いてるけど、そう見えるだけで空回り推理が冴えわたってそれがまたミスリードになって映画が楽しい!ミスリードはこうでなきゃな。

●ストーリーの組み立て方が凄い。

今回の映画は104分(1時間44分)、いや見応えしかない。
時間の間隔を忘れるし、これ本当に2時間なかった?って今考えると尚更というか。体感は2時間半あって疲れなくワクワクで観れる感じだったんですよ!1時間半強!?嘘でしょ~!!スゲー!!って感じ。
天カス学園に居る期間は1週間のタイムリミットで、実際の騒動は3日4日目以降に次から次へと降りかかってくるので、観てる最中は「コレ本当に1週間以内で終わるの!?探偵物によくある終わってから戻って確認しよう」の流れくるかな?と思ってたんですが、上手い…うますぎる。安心してください、この事件、ちゃんと体験入学の1週間以内で終わります。
というか1週間以内だし最後も収まりが綺麗!「あ~!いつものクレヨンしんちゃんだ~!(号泣)」って感じ。
風間くんとしんちゃんのバトルも、防衛隊とサブキャラ達の怒涛の切磋琢磨する感じも、これこれ!こういうので良いんだよ!望んでいた物が最後にドバッとくる感じ!大好き~!!クレしんしか勝たん~!!
もうドーパミンがドバドバです、涙腺もドバドバ、全てが決壊しますが精神は安定するんですよ。安定剤としてこの映画を色んな場面で活躍させたいっすね、それくらい最高です。(語彙なさすぎて最高で留めるのやめい)

●たまに出るみさえがめっちゃ好き。

冒頭でオツムンがしんちゃんを迎えに来るんですが、普段見られないみさえが見る事が出来るのは天カス学園だけ!
しんちゃんが居ないどこか静かで寂しい野原家、シロも月を見てしょんぼりします。
しんちゃんってやっぱりみさえの子供なんだ、みさえはやっぱり子供が居なくなって寂しいんだ。なんて当たり前な事を思いつつ私もつられ涙。みさえの愛を感じます。
最後にひろしやみさえがしんちゃんを信頼しているシーンで更に号泣。
もうこの家族は全てが繋がってるんよ!野原一家が登場していなくても心が繋がってるんよ!今まで積み上げてきた野原一家をここで浴びましたね、実際5年しか経ってないはずなんですが、サザエさんやドラえもんばりにこの5年間は濃厚濃縮です。

●公に言えないことですけど。
風間くんとしんちゃんを有らぬ目で見ている方、絶対観てください。
意味が分からないかたは是非何も考えずに楽しんでクレヨンしんちゃんを観てください。100%楽しいです。
★5(クレしんで久々!)
なんかもう「ここは…」ってのがあったにはあったんですけど、何かそれすら感じさせない程全体的に最高なので、して言うなら4.9、なら四捨五入で5やね!というくらいの高評価です。
ありがとうクレヨンしんちゃん、来年も楽しみでウキウキです。
何か他にも沢山良かった点があるんですけど、何かもうそんなんいい観てほしい。観たら分かる……。全人類観ろ……。

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