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イーロン・マスクのSpaceX、世界最強のロケットが「爆破」


イーロン・マスクの新しい宇宙船「スターシップ」は、燃料を補給し、出発の準備を整えた。メキシコとの国境に近いテキサス州南端から飛び立つ、史上最大かつ最強のロケット。発射場には、歴史的な瞬間を見ようと多くの人々が集まっていた。けれども、発射から数分後、ロケットは爆発した。120m近い宇宙船には、人も衛星も積まれていなかった。

スターシップはなぜ爆発したのか?

SpaceX社のロケットは、スーパーヘビー・ブースターとスターシップ宇宙船で構成されている。これらを合わせて「スターシップ」と呼ぶ。

その初飛行は4分弱だった。


33基のエンジンのうち30基が燃焼し、「スーパーヘビー」ブースターが発射台から持ち上がった。その約1分後、ロケットは空気圧が最大になる時間帯を通過。これは、ロケットの打ち上げにとって重要な瞬間だ。

それから2分後、ロケットは高度20kmに達し、時速1,600kmで飛行していた。この時点でエンジンのうち2基が停止していた。

3分目に入ると、明らかに様子がおかしくなった。残りのエンジンが予定通りの時間に分離せず、ロケットはコースを変えているように見えた。

エコノミスト誌の報道によると、スターシップと呼ばれる試作宇宙船である第2段のスーパーヘビーからの分離は、意図した通りに進んでいなかったという。ロケットは転がり始め、メキシコ湾の上空で燃え上がった。

打ち上げが成功すれば、ロケットは地球上空223キロに到達するはずだった。SpaceX社は、1時間30分の予定だった。

SpaceX社はTwitterの声明で、「スターシップはステージ分離の前に予定外の急速な分解を経験した」と述べている。

メディア報道によると、同社は現在、スターシップを空中で爆発させる引き金を引いたと主張している。


FAAによると、無人ロケットの爆発に伴う負傷者や物的損害はまだ報告されていない。CEOのイーロン・マスクは祝辞を述べるとともに、"予定外の迅速な分解 "から "多くのことを学んだ "と述べている。

(追伸)
大きなことをしようと思えば大きな損害も覚悟の上。
さらに大きいリターンマッチが成立するような気がする。


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