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小さな町で20年以上続く国際スポーツイベント「軽井沢国際カーリング選手権大会」

長野五輪での競技開催地を記念して

1998年2月、軽井沢町はかつてない賑わいと高揚感に包まれました。
第18回オリンピック冬季競技大会(1998/長野)が開幕し、このときから正式種目となったカーリング競技が軽井沢風越公園アイスアリーナで実施されたのです。

「軽井沢にもたらされたカーリングの灯をこれからも育てよう」
有志達が動き出し、町は翌年に五輪1周年を記念して「軽井沢国際カーリング競技大会」を同会場で開催。これが現在の「軽井沢国際カーリング選手権大会」のはじまりとなりました。

軽井沢国際カーリング選手権大会2011の様子

通年型施設も誕生し、町の恒例イベントに

第2回大会から会場は同じ軽井沢風越公園内のスカップ軽井沢(冬季のみ4シートリンク)に。2007年の第9回には、より競技色の強い大会にしようと「選手権大会」と名称を変更。SC軽井沢クラブが運営に携わるようになったのは、この年からとなります。

2013年、通年型6シートを備えた国内最大級専用施設「軽井沢アイスパーク」が誕生。同年からは大会も賞金制に、規模や内容も刷新し、新しい章がはじまります。充実した施設に加え、日本的なホスピタリティは海外選手から非常に高い評価をいただけるようになりました。施設の誕生によってカーリングを愛好する町民も増え、大会は軽井沢の恒例イベントとして周知されるようになりました。

二度の中止というピンチを経て新しい大会のカタチを築くチャンスに

2018年、平昌五輪での日本選手の活躍もあり、「カーリング」の認知度は大きく上がります。同年の軽井沢国際カーリング選手権大会は20回目を迎え、海外の有力チームも自主的に参加を表明してくれるまでになりました。

2019年大会までは順調に推移していたものの、2020年、2021年、パンデミックにより2年連続で中止を決断します。いずれもぎりぎりまで準備を進めていたため、断腸の思いでした。
そして2022年、大会は感染防止を図りつつ開催することを決意します。選手たちに試合機会を提供するために、ファンに選手たちのプレーを届けるために、そして新しい時代に合ったスポーツイベントを構築しようと動き出しました。

しかしながら、二度の中止の影響は大きく、広範囲にわたり、開催日程や参加チーム数などの縮小はやむを得ませんでした。感染状況が落ち着くこともなく、許可が下りないことも多々あり、その準備は今もって困難を極めています。それでも何か新しい試みができないか、ファンや選手に喜ばれることができないかと検討を繰り返して導入したのが、プレーを間近で観て応援できる「氷上エキサイティングシート」です。


この導入にはさまざまなご意見もあります。ただ、新しい挑戦なくして、よりよい大会を届けることも、長野五輪の灯を照らし続けることもできないという考えからのチャレンジです。

大会まであと一ヵ月。第8波の不安もぬぐえませんが、選手たちの素晴らしいプレーと、来場いただく方たちの協力を得ながら、私たちの取り組みは続きます。

軽井沢国際カーリング選手権大会公式サイト
軽井沢国際カーリング選手権大会チケットインフォメーション

(人´∀`).☆.。.:*お読みいただきありがとうございます。

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