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一番傷むヘアカラーはどのタイプ?『種類別!ヘアカラーダメージランキング』《後半》


今回は『ヘアカラーダメージランキング』の続きです。ここまでの順位をおさらいしましょう。

 前半のランキングを振り返って見ましょう

《第一位》市販のブリーチ剤
《第二位》サロンのブリーチ剤
《第三位》明るい仕上がりのホームカラー
《第四位》スロウ、イルミナなどの一発で高い透明感を出せるカラー
《第五位》泡タイプのホームカラー
《第六位》ホームカラーの白髪染め

ここからは後半です。
後半は比較的ダメージが少ないタイプがメインになるので、ダメージを抑えながらカラーを楽しむ為の参考にしてください!

『あのカラーの傷みってどれぐらい?』種類別ダメージが少ないカラーランキング!《後半》


《第7位》暗めのホームカラー

ここで来ました!暗めのカラー!

ホームカラーはこの辺で出尽くしてしまいました。ホームカラーは暗めでもダメージが強い傾向にあるのは変わりません。

ホームカラーでも暗めなら大丈夫、、、って事は無く、、、なんども言いますが、ホームカラーに調節ネジはないのです。

常に全力投球!!ある意味気持ちいいぐらい!笑
色もガッツリ入れるし、ダメージもガッツリいきます!

セルフカラーの場合は根元と毛先の塗り分けが、自分じゃなかなか出来ないってのもマイナスポイントですね。

サロンカラーとのダメージの差は『薬の強さ』+『塗り手の技術の差』が顕著に出ます。

最近は色々なトリートメント成分配合とか、カラー直後に使う用の集中ヘアパックなどが同封されているものも見かけますが、ほとんど効果なし!問題はそこじゃないんだよって感じです。

そもそも傷む様に出来ているのが問題!騙されない様にして下さい!

《第8位》明るい仕上がりのサロンカラー

カラーは明るい方が、、、何度も言うなって怒られそうなんでやめます。

サロンカラーでも暗めと明るめなら当然明るい方はダメージは大きくなります。(ただしホームカラーとは比較にならないぐらいダメージが少ない)

明るめのカラーの問題点は『頻繁に染める必要がある』という所。明るめのカラーは色落ちするのが早く、根元のプリンも目立ちやすい!

最近はカラーのオーダーの時にSNSに載っている写真の色が〜とかこのヘアカタの色が〜とかが多いんですけど。日本人はもともと髪色が暗い人種で、明るくしてもすぐに色落ちして、なんとなく汚い感じのオレンジぽくなってしまいます。

みんなSNSにキレイで可愛い髪色載せていますが、あれはほとんどが写真加工(フィルター)のおかげ。実際はあそこまでの透明感は出ないっす。

もし現実の世界であの感じを出すのであれば、2週に1回カラーしないと維持できるもんじゃないですよ。ホントに。

もし、明るいカラーを毛先まで2週に1回ペースでやり続ければおっそろしく傷んで、あっという間に髪が終了します。

カラーは明るければ明るいほど、傷んでいれば傷んでいるほど色が抜けやすくなるという性質を持っているので、繰り返す毎にダメージは増えて余計に早く色抜けします。

カラーの頻度が更に増して、週一になっちゃったりして、、、汗
カラーの回数が増えれば傷むし、色は抜けるしの負のスパイラルに落ちていく事間違いなしです。

明るめでキレイな髪色を維持するためには、カラー1回1回のダメージを最小限に抑える事ができる様に、担当の美容師さんとの相談・計画などをしっかりと立てる!そして自宅でもメンテナンスに力を入れる事が大切です。

《第9位》サロンの白髪染め

月に1回はサロンで白髪染めをしてるマダムも多いのではないでしょうか。

その時によ〜く見てみて下さい。良心のある美容師なら(失礼!)根元だけ塗っているはず!

そう!美容室での白髪染めは主に根元の塗布だけ行うリタッチカラーが主流なんです。

髪のダメージは明るさとは別に染める回数にも比例して大きくなります。毎月毎月白髪染めをする方が、髪全体に何度もカラーを塗ってしまうとその回数分だけ傷みは進行していきます。

(髪の体力を100点として、カラー1回で−10点されると)

でももしこれがリタッチだけでカラーをしていると、、、?

毎回全体的に染めている方と比べると毛先の残り体力が全く変わってくることがわかると思います。

月に1センチ伸びる髪、毎月全体染めていたら、、、?

髪が肩ぐらいの方でも30センチ以上あるって事は、毛先には30回分のカラーのダメージが積み重なっている事となります。


そりゃ傷んで当然だと思いませんか?爆
リタッチをただカラー剤をケチっているだけだと感じていたりして、、、笑

『根元しか染めないと、なんとなく損した気がする』とか言っちゃって、毎回毛先まで染めているそこのアナタ!!

全体に染める方がよっぽど損していますよ!(髪の美しさ的に)

実はリタッチは高等技術。根元の1〜2センチだけ正確に染め上げる事はプロにしかできません。

ホームカラーで頑張って根元だけ塗っている方もたまにいますが、見えないところまで根元のみを正確に塗り分けられる方がもしいるとすれば人以外の何か別の存在でしょう、、、笑

《第10位》暗めのサロンカラー

サロンで行うカラーはホームカラーとは違い、緻密な計算の上、部分部分で細かい塗り分けをしています。

例えば、根元の部分(新たに生えてきた髪)は明るくしないと毛先に合わないので明るくなる成分(カラーの傷みの原因)が入ったカラーを使い、

すでにカラーをしていてそれが色落ちた部分(明るく退色している部分)には暗くしないと根元に合わないので、明るくなる成分を最小限に抑えて色味が濃いカラーを使います。

こうする事で、毛先と根元の色合いがうまく合うようにコントロールするのに加えてダメージを抑えることができるんです。

カラーは1剤に含まれているアルカリ剤の濃度と、2剤の過酸化水素水の濃度でコントロールすることができるので。(2剤が濃ければ1剤をより活性化して強力にすることができます。)

暗めのカラーであればあるほど、カラーの傷みの主な原因であるアルカリ濃度&過酸化水素水 の濃度を少なくすることができるので、髪への影響を最小限に抑えることができます。


繰り返しカラーをしたとしても、1回1回のダメージが少ないので、ほどほどの傷ませないようにカラーをするのであれば、ベストな選択になるんじゃないでしょうか。

ただし、毎回毎回毛先までカラーを繰り返してしまうと、いずれ毛先は死んでしまうので、暗いカラーだからと言って油断は禁物です。

《第11位》ヘアマニキュア系カラー

ヘアカラーヘアマニキュア、この違いが何かをご存知の方は少ないのではないでしょうか。

〜〜〜〜 ヘアカラー 〜〜〜〜

ヘアカラーはアルカリ剤が配合されていて、髪の内側から染まるようにできています。その為色味が長持ちしやすいです。

さらに脱色能力を持っていて、地毛を明るく脱色しながら茶髪に染める事ができます。

様々な色味に髪をコントロールする事が可能で、髪色を明るくする事も出来るので黒髪の方から、退色して明るくなった髪、白髪染めまで非常に応用が効きます。

でも、やれば必ず傷みます。(アルカリはカラーダメージの主となる原因)

〜〜〜〜 ヘアマニキュア 〜〜〜〜

一方でヘアマニキュアは主に酸性タイプである事ポイント。髪を明るく脱色するにも、内側に色を入れるにもアルカリ性でないと出来ません。

なので、マニキュアには髪を明るくする事ができません。

染まり方も、マニキュア自体が強力なコーティング剤の一面も持ち合わせている為髪の表面に色をつける事(表面にくっ付く)で色を出しています。その為色持ちはあまりよくありません。

さらに、ベースの髪色に左右されるカラーで、黒い紙に絵の具で色を塗っても解らないように、髪が1回もカラーをしていない黒髪だと色がほとんど変わりません。

なので明るい髪に(退色した髪、ブリーチ後、白髪)使用する事で色味を表現する事ができます。ブリーチ剤(髪を明るくする成分)が配合されていないので、傷まないカラーと言われる事もあります。

もともとあるコーティング能力のおかげでツヤも出やすい事もあり、髪に良いカラーだと思っている方もいるかもしれませんが!

単発で使用する分には大した影響はありません。

しかし、長期的に継続して行っていくと、元からあるコーティング能力が仇となり、髪のキューティクルなどに悪影響を与えてしまう為、けっこう普通にダメージしていきます。

髪の表面付近にあるキューティクルが損傷すると手触りが嫌な感じに悪化します。普通のアルカリカラーより表面に染まる為ビビットな色が出やすいのは◎

有名なのでは『マニックパニック』などのかなり派手な色が出るカラー剤が挙げられます。

カラーアレルギーが出やすい成分(ジアミン、アルカリ剤)を含まない為、カラー剤アレルギーの方がカラーするのには向いています。

しかし、傷まないからという理由でやるのは止めてください、傷みますので。

やりすぎると、マニキュア特有の『ギシギシ、ガサガサ』感が生まれ、
髪が扱いにくくなってしまうので間違った印象は捨ててしまいましょう。

《第12位》トリートメント系カラー

一番有名なのは『カラーバター』などでしょうか。


基本的な考え方はマニキュアと同じで、明るい髪に使用する必要があります。でもマニキュアよりも色持ちが悪いです。

2週間ほどで色が落ちてしまうので、マニキュアよりも髪への負担も少なく、ダメージの事は気にしなくても良いレベルと言えます。

色落ちが早い反面、短いスパンで色を変える事がしやすいというメリットがるのと、通販で手に入れやすいので若い女性に人気です。

ブリーチして→カラートリートメントをするというのが一番効果的な使い方。明るい色で髪色を楽しみたい方にうってつけ!!

髪の傷み的にもブリーチをしている方で髪色を保ちたいなら、一番オススメのカラーかもしれません。


《番外》オーガニック系カラー(100%天然じゃない物)

オーガニック系のヘアカラーとはヘナなどが有名ですが、今では数多くのメーカーから様々な種類が出てきています。

草木染めカラー、漢方カラー、ロハスカラー、漢方カラー、ヘナカラー、、、。

その中で大きく線引きをするのであれば、100%天然の化学薬品を一切含まないのか、それともたとえ1%でも化学薬品を含んでいるのか。

これに尽きると思うんです。


オーガニック系カラーの中でも注意していただきたいのが、ほとんど化学成分できているのにもかかわらず、オーガニックカラーを名乗っているタイプ

「海外のオーガニック認定農園で取れる成分を使用している」というだけで、どこぞやのオーガニック協会認定オーガニック製品になったりします。(でも中身は普通のカラーと変わらない)


この流れはカラーだけに留まらず、オーガニックのパーマ液とか、オーガニックのトリートメントなども出始める始末。

これらのどこぞや協会認定のオーガニック系カラーや、普通のカラーに1滴や2滴オーガニック成分を足しただけの『オーガニック成分配合』のカラーなどは、全くオーガニックとは言えませんので、今回のランキングに含めるなら普通のサロンカラーと同じと考えてください。(それ以上でもそれ以下でもない)


ここでは、そう言ったまがい物(失礼!)ではなく、もっとちゃんとしたオーガニック成分主体(90%以上)のものを指します。

主成分のオーガニックの天然成分+極少量の化学成分を添加してカラーとしての染色能力を上げているもの。それが100%ではないオーガニックカラー。

たとえば漢方カラーなどは、確かに99%は天然成分でできているんだけど、1%配合している化学成分がほとんど髪色を染めてしまっている、というもの。


それなら、99%の天然成分は要らないのではないか?

と私は思うのですが、、、。

髪のハリ・コシを出すために入っているらしいので、一応仕上がり感の向上はあるようです。

そのほかにも、

  1. 草木染めとマニキュアが融合した、 ロハスカラー

  2. 日本古来の草木染めを応用(と書いてあるが化学的な色素入り)の草木染めカラー

  3. 1%の普通のカラーを配合した 漢方カラー

  4. 上の漢方カラーからかぶれる成分を取り除いた ノンジアミン漢方カラ(この時点で言っている事が何かおかしい)


などなど、たくさんの100%天然じゃないオーガニックカラーがあります。爆

化学的なカラーと、オーガニックのいいとこ取りしているようにも感じますが、オーガニックカラーの良い所は『100%天然成分でできている事』でしか生まれません。

たとえ1%でも化学成分が入っているという事は髪や頭皮に悪い影響を与える可能性が確実にある!という事。

この1%には大きな隔たりがあるという事を覚えておいてください。


《最下位》正真正銘の天然100%ヘナカラー系

全ての成分が天然のもので構成されているもの。主にヘナやインディゴなどを指した正真正銘のオーガニックカラーは、髪への負担が全くありません。ゼロです。

それだけではなく超優秀なトリートメントとしての側面も持ちます。最新のトリートメントにも決して負けない、と言うか出せない特別な効果を髪に生み出します。


まず、どんな髪質や髪の状態にも効果を出せるところ。細い髪にはハリ・コシを出す事ができるし、くせ毛や硬くてゴワつく髪を柔らかくしなやかにすることもできるんです。

その秘密は、髪内部の穴埋め効果と引き締め効果にあります。髪は傷んでいくと内部のタンパク質が失われ、空洞だらけになっていきます。

加齢によって髪質が変化することでも、髪内部の空洞化が起こる事がわかっていて、これにより髪がなんとなく痩せた感じやハリを失ってペタっとしてしまうんです。

髪の内側の密度(髪密度)は髪にとって結構重要で、髪密度が低下してしまうと、潤いの低下、強度の低下、髪痩せなど、髪がさらに傷んでしまう状態になっていき、、、どんどんどんどん傷むという悪循環にはまってしまいます。


ヘナは髪の内側に入り込んで穴埋めをし、さらに何度も繰り返す事で、傷んでいないような健康的な髪の状態を擬似的に作り出してくれる、唯一無二のトリートメントと言えます。

さらに引き締め作用によって、髪本来の機能も正常化してくれるので、湿気などに強く、ボサボサになりにくいツヤツヤの髪を取り戻す事ができます。

髪に一切の負担を与える事なく、髪本来の美しい状態を取り戻してくれるヘナ。最新のトリートメントでもここまでの効果が出るものは、存在しません。

人工的なものはやり過ぎると髪を傷ませることもありますし、、、紀元前5000年前から使われているというのはダテではないです。

頭皮にも嬉しい効果があるのもポイント高いですね!(ヘナは世界三大伝統医学のひとつ、インド古来の伝承医学である「アーユル・ヴェーダ」において、自然がもたらす万能薬と位置づけられています。

ヘナは古来から、皮膚病予防、止血、おでき、やけど、打撲症、防腐剤、皮膚炎等殺菌効果があるとされてきました。

葉を煎じたものは軟膏や抗炎症薬として使われたり、今でもインドでは、水虫に悩むとヘナを塗って癒したりする習慣があるそうです。またその他にもヘナには、体温を下げる作用があります。真夏日には40度以上に達するインドの人々は、ヘナを頭に塗って暑さを凌ぐこともあるそうです。)

ただし、髪の色をコントロールする事は全くできません!ヘナはオレンジに染まるのみ!インディゴやその他のハーブと混ぜる事で自然なブラウンにする事ができますが、

明るさのコントロールや、色味のコントロールは細かくできません。できても、今のままほんのり落ち着かせる、もしくはもうちょっとだけ暗くする。事ぐらいが限界。

当店では毛先の色味補給に主に使っています。あとは全体のトリートメントかな。


人気の100%天然のトリートメントカラーとして、『毛先の色遊びを卒業したオトナ女子』人気をいただいてます。使い方次第で、恐ろしい効果が出せるヘナ。知る人ぞ知るスーパーカラーかもしれません。

全てのランキングを振り返ってみましょう

《第一位》市販のブリーチ剤

《第二位》サロンのブリーチ剤

《第三位》明るい仕上がりのホームカラー

《第四位》スロウ、イルミナなどの一発で高い透明感を出せるカラー

《第五位》泡タイプのホームカラー

《第六位》ホームカラーの白髪染め

《第七位》暗めのホームカラー

《第八位》明るい仕上がりのサロンカラー

《第九位》サロンの白髪染め

《第十位》暗い仕上がりのサロンカラー

《第十一位》ヘアマニキュア系カラー

《第十二位》トリートメント系カラー

《番外》100%天然じゃないオーガニックカラー

《最下位》100%天然のオーガニックカラー

このランキングは薬剤の髪への影響力としてみているので、使い手の技術力は一切含まれていません。使い方次第では順位は全く逆になってもおかしくありません。

カラーのダメージを抑えるのに必要なのは、正しい知識とプロの技術。

どんなに優れたカラーでも使い方や、知識が伴っていないと思わぬ結果を招いてしまいます。

つまるところ、市販のカラー剤だってちゃんとした知識を持ったプロが使えば最小限のダメージで綺麗な色を出す事ができるし、全く傷まないヘナだって全く知識のない素人さんが使えば、指の通らないぐらいギシギシの状態になってしまうことだってあります。

最終的には道具よりも、それを扱う人間のモラルと知識でどうにでもなってしまう。

最新の〜トリートメント使用!とか、なんちゃらカラー導入、使用してます。とかそれ以前に、やはりそれを扱っている美容師自身の知識、経験、プロ意識、その髪と人に合わせたその方に一番合った提案ができるかどうか。

その人の事を考えてベストな選択ができるモラルが一番大事なんじゃないかなと。

ネットで美容室専売品のプロ仕様のカラー剤とかトリートメントとか、楽天で買い漁って使いまくっているそこのあなた!!

『これを使えば髪の毛傷まないし、大丈夫大丈夫 ♪』

なぁんてこたないのよ。

そんな簡単な考えが通用しないほど、カラーは奥が深いのです。。。笑





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