<このシリーズで、子どもが喜ばないような内容は、ダメ>映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」
8割くらいが、あってもなくてもいい人間パートで、「観客や子どもが”観たいもの”」はほとんど無かった。これを観るくらいなら、テキトーに旧作を家で観た方がはるかにいいという感想。
執拗なイナゴの登場は聖書からのメタファーなのかな。聖書風味も他にないし、それでも恐竜映画であれだけ出す意味がわからないが。(監督いわく古植物学者のエリー博士にスポットを当てるためらしいですね。恐竜時代から生きている生物、昆虫イナゴを中心にしたと。苦しいが。)
無駄に尺が長い。「映画が2時間(120分)を超えるにはそれなりの強い理由が必要」そして「大作アクション映画で、2時間を超えたとしても、整理されてない人間パートが多いだけで、(予算の都合で)別にみんなが好きなCGアクションシーンが増えるわけではない」みたいなことを言ったのは、ゴジラVSキングコングのアダムウィンガード監督で、それを思い出した。マジで最高のことを言ってる、映画は基本2時間以内。
一応のシリーズの大団円で、序盤から苦し紛れのスパイ映画風味が始まって泣きたくなった。ついにパークを完成させた前々作、恐竜の解放という大風呂敷をぶち上げた前作ラストまでは良かった。今作では、人類と恐竜の共存というテーマへの答えや新鮮なアイデア、子どもも大人も喜ぶようなスペクタクルもほとんどなく惰性で作られたような内容で、本当に悲しくなってきた。
一作目ジュラシックパークは、最初に父親に映画館に連れて行ってもらった映画で、当時は恐竜やゴジラが流行っていて、自分にとってリアルタイムのスピルバーグ映画で、そこそこシリーズに思い入れがあった。シンエヴァやスターウォーズep9ほどじゃないけど、ちょっとどのシーンが悪いとか、あげる気力もないくらいキツい。
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