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ヨーロッパ文化教養講座(フィガロの結婚 シナリオ読破プロジェクト21 第16曲 フィナーレの6)
2023/01/31
フィナーレは、まだまだ続く。
ソロ
伯爵:
Conoscete signor Figaro *signor で皮肉くる。
(mostrandogli il foglio)
Questo foglio chi vergo’?
知っていますか、フィガロ様
(彼に手紙を提示しながら)*注:バジリオから受け取った手紙
この紙を、だれが、(手で)書いたのか?
フィガロ
(fingendo d’esaminarlo)
Nol conosco… *Non lo conosco
(それ(手紙)を調べるふりをしながら)
知りません。。。
四重唱
スザンナ、伯爵夫人、伯爵
(a Figaro)
Nol conosci?
(フィガロに)
それを知らない?
フィガロ:
No! No!
いいえ!いいえ!
スザンナ:
E nol desti a Don Basilio…
そして それを渡さなかった ドン・バジリオに。。。
伯爵夫人:
Per recarlo …
それを、運ぶために。。。
伯爵:
Tu c’intendi … *注:indendi->親称に戻る
おまえは、私たちを聴こうとしているな。。。
フィガロ:
Oibo’, oibo’* ->Ohibo’, Ohibo’
うわあ うわあ
スザンナ:
E non sai del damerino…
そして、そのだて男のことを知らないのね。。。
伯爵夫人:
Che stasera nel giardino…
今夕庭で(ということを)。。。
伯爵:
Gia’capisci…
すでに、おまえは、解っている。
フィガロ:
Io non lo so.
わたしは知りません。
伯爵:
Cerchi invan difesa e scusa
Il tuo ceffo gia’t’accusa:
Vedo ben che vuoi mentir.
抗弁しても、言い訳しようとしても、無駄に終わる
おまえの人相が、すでに自白している:
うそをつこうとしているのが、よく見える。
二重唱
フィガロ:
(al Conte)
Mente il ceffo io gia’ non mento.
人相が嘘をついても、わたしはつきません。
スザンナと伯爵夫人:
(a Figaro)
Il talento aguzzi invano
Palesato abbiam l’arcano:
Non v’e’ nulla da ridir.
(フィガロに)
その才能を研いでも無駄です
私たちは、その秘密を暴露しました。*注:伯爵がバジリオから受け取った手紙は、フィガロが書いたこと。
もう何も抗弁することはないのです。
ソロ
伯爵:
Che rispondi?
何を(おまえは)応答する?
フィガロ:
Niente niente.
何もありません。何もありません。
伯爵:
Dunque accordi?
それでは認めるのだな?
フィガロ:
Non accordo.
認めません。
スザンナと伯爵夫人:
(a Figaro)
Eh via chetati balordo,
La burletta ha da finir.
(フィガロに)
だめだめ 静かにしなさい おばかさん
茶番劇は終わるべきなのです。
フィガロ:
(Prende Susanna sotto il braccio.)
Per finirla lietamente
E all’usanza teatrale,
Un’azion matrimoniale
Le faremo ora seguir.
(スザンナの腕を取る)
それ(茶番劇)を楽しく終わらせるため
芝居の常識に従い
婚礼の儀式を
今、続けましょう。
四重唱
スザンナ、伯爵夫人、フィガロ
(al Conte)
Deh signor nol contrstate
Consolate i miei(lor) desir. *desir->desiderio
お願いですから旦那様 そのこと(結婚式を挙げること)に反対しないで下さい。
わたしの(彼らの)望みを励まして下さい。
伯爵:
(da se)
<Marcellina Marcellina!
Quanto tardi a comparir!>
(独白)
<マルチェッリーナ マルチェッリーナ
現れるのが、どれだけ遅いのか!>
コメントと感想:
内容はくだらないが、そよ風をかんじるような、四重奏の美しさ!
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