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ヨーロッパ文化教養講座(藤田真央のモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集 鑑賞記-13 第13番 K.333)

2023/04/04
 
ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333
第1楽章 アレグロ 4/4 変ロ長調 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ 3/4 変ホ長調 ソナタ形式
第3楽章 アレグロ・グラツィオーソ 2/2 変ロ長調 ロンド形式
 
1783年リンツ
「1783年モーツァルト夫妻はザルツブルクに最初で最後の里帰りをするが、その帰りに立ち寄ったリンツで書き始められ、ウィーンに帰ってから完成されたと考えられている。(久元祐子「モーツァルトのピアノ音楽研究」 以下「久元祐子氏の本」)
 
演奏時間:
① 真央君 2021年(23才)
I 7:06 II 7:41 III 6:37
②       内田光子 1985年(37才)
I 7:00 II 7:26 III 6:12
③ アルフレッド・ブレンデル 1975年(44才)
I 6:25 II 7:28 III 7:25
③    アルフレッド・ブレンデル 2000年(69才)
I 7:39 II 8:04 III 6:32
 
真央君ファンcmf氏のツィーターの投稿を見ると、2023年3月25日のコンセルトヘボウオールモーツァルトリサイタルのプログラムにも、K333が入っていた。
 
真央君「K.333は、ホロヴィッツがウィーンで演奏したライヴが残っていますが、第3楽章のカデンツァがピアノ協奏曲のようで、素晴らしいと思います。」
 
「K.333は全体に、よりスケールが大きく、第3楽章にはフル・スケールのカデンツァすら含まれているが、ほんの数カ所をのぞいて、全体の気分は幸せに満ちたものである。(内田光子CDのライナーノートの解説より)」
 
「第1楽章の第1主題は完成度の高い「歌」である。。。
アンダンテ・カンタービレの緩徐楽章も、音楽に落ち着きと広がりがあり、完成度が高い。。。
第3楽章は、。。。これは紛れもなくピアノ・コンチェルトの世界であり、。。。K.333では、ひたすらピアノフォルテという楽器の特性を見つめ、。。。モーツァルトの作曲家としての円熟を示す、ある意味での最高峰をなす作品であるように思われる。(久元祐子氏の本)」
 
 

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