ヨーロッパ文化教養講座(さそうあきらのクラシック音楽3部作)

2022/11/01
漫画家さそうあきら のクラシック音楽3部作 「神童」「ミュジコフィリア」「マエストロ」をWOWWOWで見た。

漫画は殆ど読まない小生だが、クラシック音楽関係の漫画は好きだ。「のだめカンタービレ」「四月は君の嘘」は、全巻完読した。

さそうあきらは、WOWWOWの映画で「神童」を見るまでは名前も知らなかった。演奏シーンがあるだけで満足して、登場人物や脚本など細かいことはあまり気にせず見ることができる。

「神童」は、2007年の映画。 神童のような14歳のピアニスト成瀬うた(演 成海璃子)が主人公。演奏は、神童だった、和久井冬麦(この名前も初めて聞いた)が吹き替え(弾き替え?)ている。
15年前の映画だから、和久井冬美が13歳ごろの演奏。モーツアルトのピアノ協奏曲第20番K.466を大人とまったく変わらない音で弾いていた。ちょうど、反田恭平と同じ歳なので今はどうしているのだろうか? 残念ながら、第1楽章のカデンツァの部分は、カットされていたので、ベートーヴェン作曲のものを弾いたかどうかはわからない。

「ミュジコフィリア」は、2021年公開の新しい映画。 音大の現代音楽サークルが舞台なので、クラシック音楽に入るかどうかはわからない。実際の音楽作品が使われているそうだが、この世界は全く素人なので、映画のオリジナルなのか、作品なのかは、解説を見ないとわからない。印象に残ったシーンは、椋本美也子教授(演 濱田マリ)の講義で、「現代音楽は、ワグナーのトリスタンの和音から始まった」という話。
そして、十二音技法を編み出した、シェーンベルクの「浄夜」という曲は、十二音技法を始める前の最後のほうの曲だということ。早速、YOUTUBEでサイトウキネンオーケストラの「浄夜」を聴いてみた。なるほど、これなら、小生の耳でも受けつける美しい音楽だと思った。

「マエストロ」は、2015年公開の映画。天道徹三郎(演 西田敏行)という無名の指揮者が解散した、中央交響楽団(架空)というプロのオーケストラの再結成コンサート(未完成と運命)を催すという内容。天道徹三郎の下品で粗暴だが、非常識ながら的確なアドバイスによって、各パートの演奏家が再生していくという話。
印象に残った話は、運命の冒頭のジャジャジャジャーンにクラリネットが参加しているということ。改めて、いろんな演奏をCDやYOUTUBEで聴いたが、わからなかった。

「ミュジコフィリア」と「マエストロ」は原作の漫画も読んだのでその感想も別の機会に書きたいと思う。

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