朝日

学級崩壊と調節障がい

ツイッターをしてて、調節障がいの話になりました。
それは「学級崩壊」という名称がよくないのではないか、
という議論に端を発したものでした。

たしかに「崩壊」という言葉は、とてもネガティブで
つまり、クラス運営がうまくいかなくなることが、
まるで悪であるかのような表現に思えるのです。

ただ、実際はどうでしょう?
もちろん学級崩壊すればよい、などという議論はあてはまりませんが、
学級崩壊そのものは、なにかそのクラスの中に悪がはびこっている
というよりは、どこかのボタンが掛け違えて、生徒たちにストレスが
溜まっている状態なのではないでしょうか。
つまり、学級崩壊そのものは悪なのではなく、
生徒たちに溜まったストレスが、遣り場に困ってあふれ出た
「SOS」ではないかと思うのです。

そこで、同じようなストレスが溜まって生じるSOSを思い浮かべてみると、
心身症のような、個人でのストレス調節のDisorderがあるのではないか
と思うのです。

特に最近では、私の勤務する学校でも「起立性調節障がい」というのが
かなり耳にする機会が増えました。
生徒が抱えているストレスが「朝起きれない」という形で
あふれ出る症状です。
これは、あくまであふれ出たSOSサインであり、症状であり、
根本的な原因は、もっと深いところにあると思うのですが、
現場には「病気」「疾患」の一つととらえる人も多いように思います。

面白いのは、診断書で、遅刻の常習者も
「遅刻ばっかりして、何考えてるねん!」
と言われ続けていても、ある日、診断書が出たとたん
「大丈夫か?自分のペースでゆっくり来たらいいんだぞ」
周囲の扱いが豹変します。本人は何も変わらないのに。

この「私困っています」感の出方が興味深くて、
「学級崩壊」も「悪」ではなく「困りごと」にイメージチェンジするために
「学級性調節障がい」と名前を変えれば、
崩壊したクラスも、崩壊させた先生(??)も、
「困ってる組織と人」として、みんなで支え合う雰囲気が
出来上がるのではないかと思うのです。

いつも、ご覧いただきありがとうございます。いつもは三日坊主の私ですが、なんとか続けていきたいと思います。