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メスの刃ネックレスの話

昨年末のRAVELさんのラフォーレポップアップで出した(いまでは準)新作,メスの刃ネックレスがめちゃくちゃお気に入りなので語らせてほしい.次に自家通販のカートをオープンするときには追加する予定なのでぜひご検討を.もちろん今はRAVELさん(ravel.tokyo)で買えるよ.

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手術用メスの替刃をモチーフにした作品だ.メスの替刃には色々な規格があり,これは23号から形を取っている.大きさはほぼ原寸大であり意外と小さく,よく「メスってこんなに小さいんですね」と驚かれるのだが,みなさん『ブラックジャック』に出てくるメスを想像しているらしい(ちなみにわたしはブラックジャック未読なのでわからない).

真ん中にある溝は柄につけるときにはめこむ部分だ.柄もさまざまな規格があって,23号刃に対応するのは4号柄である.23号は長い切開を行うさいに使うもので,細かい切開を行うのに使うものはもっと小さくて三角形に尖っていたりする.あとは鉤爪のような形をしているものもある.

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↑4号柄(私物).左の細くなっているところに替刃をはめこむ↑

わたしのパーツはアルマイト素材を使用しているが,実際の替刃はステンレスやカーボンが使用される.これも説明するとよく驚かれるのだが,メスの替刃を作っているのは主にフェザーなどの剃刀を作っている会社で,個人的にメスの切れ味と眉剃り剃刀の切れ味はほぼ同じな感がある(なんで医学部卒でもないのにその「感」を知ってるんですか??って聞かないで).わたしが持っているタイプの柄だと刃の部分にキャップができないので持ち歩けず不便なのが難点,ガードなし眉剃り剃刀のほうが便利ですね(何に便利なんですか??って聞かないで).

このようなタイプのメスの替刃は使い捨て(わたしが持っているタイプの柄は使い捨てないが,柄も使い捨てるタイプもある)で,感染のリスクを低減することができる.また,軟らかい金属でできているので刃こぼれしやすく,手術中に何本もメスを取り替えるのが普通だという.

わたし自身は解剖すらしたことはないし,医学部卒でもないが,なぜかメスには世話になってしまっていたので,ミトコンドリアやミジンコを作るときより(わたしは生物学が苦手)図面を作るのに身が入った(だめ).もちろんこのパーツ,刃先は切れないようになっており安全です.医学系のひと,生物系のひと,これがなんかカッコいいと思えるすべてのひとに届くといいなと思いながら組み上げています.何らかのお守りにもなりそう(?).
5/5まで新宿ミロード5FのRAVELさんの期間限定ショップで実物が見られるので気になる人はぜひご覧あれ!5/10からはラフォーレ2Fで見られるっぽいです.

話は変わるが,4/9に上海に無事渡航できたので,現在ホテルで14日間の隔離観察中である.検温以外で自分の作業を邪魔されない空間が快適すぎて一生隔離されていてもいいなと思ったりするが,たぶんこのままだと部屋から出られなくなるくらい太りますね...(運動はしてるけど).これで宅配便や出前もOKだったら完全に言うことなしだった.ホテルによって決まりが違うらしく,宅配便や出前がOKのところがあったり,受託手荷物が持ち込めないところがあったり(うちは持ち込めた)するらしい.うちは親族による直接差し入れ(もちろんフロントで先に預かる)のみがOKで,しかも液体・惣菜類・刃物類などは禁止であり,食べ物を差し入れる場合は賞味期限が30日以上先のものと皮を剥いていないかつ切っていないフルーツだけが許可されている.あ〜上海のタピオカミルクティー飲みてえ〜〜.
隔離生活については気が向いたらおいおい書きます.

corvusのいろいろ↓
lit.link/scientia

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