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至って普通の絵描き的な悩み

実はペンの設定で悩んでいた。

今まで使っていた液晶タブレットが壊れてしまったので新しく変えたのだが前の設定を読み込んだのになんだかさわり心地が違ってしまい(違うものだからそれはそうなのだが)違和感でなんどもペンの設定を見直した。

それでようやく前の描き心地を再現できたのだが、久しぶりにペン入れしようとしたら今度はそちらが狂う。下書きのペンだけに照準を合わせていたのでペン入れのペンのことを全く考えていなかったのだ。仕上がりには勿論ペンの方が大事なので慌てて前の設定に戻す。ペン入れはそんなに違和感を感じないのだが下書きのペンが完全に前と違う書き味になってしまった。

わかりやすく例えるのなら前はHBの芯で描いている感覚だったのに今は2Bだ。しかも前はシャープペンシルで言うなら二回カチカチするくらいの長さで描いていたのに今は一回価値っとやった長さで描いている感覚。

タブレットドライバ自体でペンの固さもだいぶ弄ったのだが段階を0.5くらいにしたいのに最小単位が1なので体感的には4Hくらいの固さになってしまうのであきらめた。これは2Bでいくしかない。

そもそも私はデザインは宇宙であるの時に述べたように無数の選択肢を出されることが苦手なのだ。

だから基本的に男らしくペンの設定はいじらないことにしている。その自分でカスタマイズしたペンがなくなったら二度と描けない、ということが無いようにだ。これはコミスタ時代から徹底している。ペンに身体を合わせることにしているのだ。

因みに、左手デバイスを使わずにキーボードのショートカットでなんとかしている理由もほぼこれに準ずる。この道具がなくなったら…もう描けない!!ということに恐怖を感じるし、出先の他人のパソコンでも描けるようにという気持ちからだ。

それにしてもペンはともかく、画面が広くなってしまった(13HD→16HD)ので視野角の問題か描く手が邪魔に感じるようになってしまった。これは筆圧とはまた違った慣れなさがある。というか画面が大きくなるごとに動かす手の範囲も増えるし、どうせ真ん中あたりしか使わないのだからそんなに画面は大きくなくてもいい。

まさかipadの方が書き心地が良いと思う日が来るとは思わなかった。こちらは画面が狭いせいなのか、手が邪魔だとかは思わないし…

一刻も早く慣れたくてイライラしているのだが、L.S.D連載中に液タブが壊れて、一話だけフルデジタルで板タブで仕上げたことがある。今考えるとあんな事はもうできないし、二度としたくない。火事場のバカ力って凄いなと思った。

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