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この道を進んだ先には

このnoteは、私自身の気持ちの整理、そして次のステップへのヒントを見つけるために書いているものだな~というのを改めて感じているくらもとみきです。

前回の投稿は、今の自分のそのまんまを書ききったのですが、それがよかったのかたくさんの方に読んでもらえました。ありがとうございます。
今回の投稿は、前回書いた息子のことのその後を書こうと思います。

中学時代の不登校から自分で高校受験を選択し、希望する高校に合格、入学したものの、学校に行かないことから始めた息子は、6月中頃に高校を自主退学しました。

その選択に至るまでに、親子ともいろんな気持ちを味わったし、いろんな選択肢を考えました。学校に行く練習をしながら1年間を過ごして、留年してでも入学した高校を卒業するというのも息子の選択肢にありました。通信制の高校への編入も考えました。そして、最終的に出席日数が足りずに留年が確定したこと、授業料の(年に数回ある)支払い時期になったことをきっかけに、高校を自主退学して、自分のペースで塾に通い、高卒認定試験の合格から大学受験を目指すという選択をしました。

高校に入学して、学校に行ったのは入学式を含めて3日間でした。でも、担任の先生との出会いがありました。先生にとって、初担任のクラスが息子のクラスで、担任を持った途端に学校に来ない生徒(息子)がいるというので、私や息子はなんとなく「申し訳ないな~」と感じていました。ただ、学校に行っていない代わりに電話でお話して密に連携をとり、先生から「くらもと君にたくさん元気をもらっています。」と言っていただくほどの関係性になりました。息子が自分のペースで進むこと、息子が自分なりに頑張っていることを心から寄り添い、理解してくれる先生でした。
息子が自主退学を決めたと先生の報告したのは三者面談だったのですが、自分の口から報告した息子に、「学校を辞めても、私は来年3月まではくらもと君の担任のつもりだから、困ったことがあればいつでも相談してね。」「くらもと君の担任になれて、先生は幸せでした。」とお話しくださいました。
息子の生きるペースは、同級生と全く違い、外から見る分にはとても理解しづらいんじゃないかなと、私は感じていました。でも、こうやって短い期間でも関りをもってくださった先生が、息子のことを考えてくれるのは、すごく心強いしありがたかったです。
息子が自分に正直に生きて、自分の考えを人に伝えることを怠らなければ、見えてくる道がきっとあるのではないかなと本気で思えるようになりました。それは、私だけじゃなく、息子を見守っている人にも伝わっているように感じています。

高校に退学届を出し、高卒認定試験の勉強するために塾を探し、体験授業を受けて「ここに行ってみよう!」と思える塾に出会いました。週に1回、60分の個別授業で、入塾から現在までに3回授業があったにも関わらず最初の1回しか行っていません。それでも、私も夫も「無理せずに自分のペースでやれることをやるのが一番大切。」と考えています。息子も、「しんどい気持ちを無理して、やっぱり行くとしんどいという体験をするよりも、無理せずに自分のペースでいいんだと思うことの方が大切。」と考えているようです。学校と塾の違いは、学校は休めば休んだ分だけ周りから遅れてしまうプレッシャーがあったけれど、塾は個別なので自分のペースで進んでいいという安心感があるとのことです。だから休んだとしても、そのまま休み続けることには繋がらないと私や夫に説明していました。

先日、夫に聞いてみました。
「息子のこと、どんな気持ちで見守っている?本人の人生やから、本人のペースで進むしかないと思ってるんやんね?」
と。夫も親としての多少の心配はあるものの、周りがどうこう言って変わるものではないこと、息子のいい意味の変化を感じていること、周りからいい刺激を受けていることなど、「いい感じなんちゃうかな。」といっていました。
私も、ふとした瞬間に「ほんまにこれでいいんかな?」という不安が湧くことはあるのですが、その不安は息子が感じているわけではなく、私が勝手に作り出しているものだと気が付けるようになりました。そして、「どうせ期待しても無理だから。」という意味の諦めではなく、「私にできることはそんなに多くない。息子が自分で決めた道を自分で歩んでいくために、息子や息子の選択を信じよう。」と、手放して委ねられるようになってきました。

手放して委ねることは、本当に難しいなと感じています。少しずつでもそれができるようになってきたのは、私が自分の人生を信じて、自分の選択を信じつつ、流れに身を任せる勇気も持てるようになったからかなとも感じています。

大変なこともたくさんあるけれど、生きるってそんなに悪いことばかりじゃない。そう感じられる自分を大切にすることが、何より息子への応援になるのかもしれないななんて思う今日この頃です。

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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