[第1回]AI自動車教習所-AIを使って指導員不足解消！
こんにちは、こんばんは。今回はこんなところにAIが使われているの！？といったAI技術を紹介していこうと思います。
自動車学校に「AI教習システム」の導入
南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングス株式会社が、岡山県で「AI教習所岡山校」を2022年7月1日から開校しているそうです。
AI教習所を開校する背景
地域で支えてきた自動車学校業界は、
・指導員の高齢化
・指導員採用難による人材不足
といった課題に直面しています。
（確かに私自身が通っていた教習所の指導員も高齢の方が多い印象でした。また、最近では若い人で車に興味を持っている人は少なく、指導員として働くことを考えないのだろうなと感じますよね。）
一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会の第12次長期ビジョン研究会の報告書によると、2033年には生徒数の減少により需要は15％減少し、指導員不足により、供給は35％も減少すると予測されています。
そこで、ミナミホールディングス株式会社では、グループ会社を通して、AI教習システムを開発しました。指導員が同乗しなくても1人で練習できる教習車を開発することで、指導員不足に対する一つの解決策と考えました。
また、この度、株式会社岡山ももたろう自動車学校様の協力を得て、岡山ももたろう自動車学校の教習コースで、AI教習車を活用した自動車学校を岡山県岡山市にて開校することとなりました。
インドでもAI教習が既に始まっている！？
Microsoftはインドで「HAMS（Harnessing AutoMobiles for Safety）」というプロジェクトを試験運用しています。
HAMSは、スマートフォンをフロントガラスに取り付け、前面カメラで教習生を、背面カメラで路面と障害物を感知するもの。
これらにより、
・車間距離は適切かどうか
・レーンの中を走行しているかどうか
・急ブレーキ
・教習生の疲労
をチェックを行うことができます。
また、ディープラーニングを活用することで、的確なフィードバックを行うことも可能になるでしょう。
AIを導入するメリット・デメリット
続いて、メリット・デメリットについて考えていきましょう。
AIを導入して得られるメリットとしては、
・指導員不足を解消できる・指導員の負担が減少する。
・指導員による評価のバラつきを無くすことができる。
・指導員が隣にいないことで教習生がリラックスして運転ができる。
一方でデメリットはこのようなことが考えられるのではないでしょうか。
・人が横断歩道を渡っているのにもかかわらず、アクセルを踏み間違えた瞬間にブレーキを踏む人がいない。
・指導員がいないことで、ベテランの方が運転中にどんなことを意識しているのかを指摘できない。
・運転の楽しさがわからない。
などが考えられます。
さて、これらのデメリットをどのように解決していけば良いだろうか。
一つ目は、自動ブレーキを搭載すれば解決できそうですね。
車間距離や人・障害物が検知する機能がHAMSにあるので連携することで、解決できると思います。
二つ目ですが、人の目線を検知する機能を追加するのはどうでしょうか。
ベテランが意識していることを簡単に言うと、どこに注意を向けているかです。そこで、運転手の目線を検知して、注意すべき点（信号、人、障害物など）に視線が向けていないのであれば、AIが指摘をするのです。
最後は、感情のお話になってしまいますが、運転の楽しさを知らないと結局運転ってしなくなりますよね。。（私もペーパードライバー😅）
まずは、一定のスピードで運転ができている、カーブが上手く曲がれている、うまく駐車ができているとAIが判断したら、教習生に向かって「いい走行です！👍」「上手です！👍」といった言葉を発信してみると良いかもしれませんね。AIだとしても、褒められたら悪い気はしないものです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
自動運転、空飛ぶ自動車という未来はすぐそこまで来ていることは知っていましたが、教習所でこんな社会課題があったなんて知らなかったので、非常に勉強になりました。
ところで、自動運転は台風の風の影響を制御できるのだろうか、台風のときの運転ってめちゃくちゃ怖いですよね、車ごと飛ばされたらと思うとぞっとします。。もし、さらに自動運転が発展して、AIが風を読んで運転を制御できたら、かっこよくないですか？
以上です。ありがとうございました。
参考
指導員不足を解消！AI・人工知能が指導する自動車教習とは？ | AI製品・サービスの比較・検索・資料請求サイト (aismiley.co.jp)
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