大阪メトロで梅田が最も遠い駅はどこか?
大阪メトロについての疑問
こんにちはラメポタです。
最近、大阪メトロに乗る機会がありました。なんと中央線の車両が新しくなっていましたね。中央線は2年後の万博に向けてのメインアクセスルートになる予定なので、車両や駅構内の整備が進められているのでしょう。私は中央線の堺筋本町駅を利用しましたが、駅構内は改修準備が進められていました。
さて、堺筋本町は中央線と堺筋線を利用できる便利な駅ですが、大阪の中心である梅田に行くには本町で御堂筋線に乗り換える必要があります。西梅田や東梅田に行く場合も、やはり本町や南森町での乗り換えが必要です。バスもないようなので、堺筋本町~梅田の移動は距離の割には不便ということになります。(堺筋本町の場所次第では本町や谷町四丁目まで歩くという手もありますが)
ここで疑問に思ったことが1つ。大阪メトロ各駅から梅田までの所要時間はどんなものだろうか?
堺筋本町のように距離の割には時間がかかるケースもあるでしょうし、その逆で距離の割に早いパターンもあると思います。
梅田まで最長となりそうなところでは中百舌鳥とか八尾南が思いつきますが、これらは御堂筋線または谷町線の駅のため、乗り換えなく梅田・東梅田に向かえます。距離の割には意外と時間がかからないかもしれません。他には、門真南や井高野、南巽、南港ポートタウン線あたりも遠そうに感じます。
だんだん気になってきたので、、、全部調べることにしました。
ということで、今回は大阪メトロ全駅から梅田への所要時間、距離、評定速度および最速経路の検証結果を書いていきます。
調査の基準および前提
ルール1
大阪メトロ各駅から梅田、東梅田、西梅田のいずれかの駅に所要時間が最短となるように移動します。1分でも早い経路を採用します。
ゴールは東梅田と西梅田でもOKです。東梅田と西梅田では梅田中心から離れているという意見もあるかもしれませんが、今回は梅田3駅は同格とします。
ルール2
調査対象は大阪メトロ全駅から梅田・東梅田・西梅田を除いた計105駅を対象とします。
心斎橋と四ツ橋は改札内で繋がっており、同一駅ともみなせますが、一応駅名が異なるので今回は別駅として扱います。
ルール3
使用してよい路線は大阪メトロのみとします。京橋、鶴橋、野田阪神など明らかにJRや私鉄を利用した方が便利な駅もありますが、今回は大阪メトロ内における梅田までの遠さを比較したいため、JRや私鉄はもちろんのこと、バスやタクシーなども使用しないこととします。
例えば鶴橋の場合、本来ならばJR環状線利用が便利なのですが、JR禁止のルールですので、今回は千日前線と谷町線を経由(谷町九丁目乗り換え)して東梅田に向かう経路を採用します。
ルール4
乗り換え回数は問いません。例えば、京橋から東梅田に向かう場合は、谷町六丁目乗り換えが乗り換え1回ですみ便利ですが、森ノ宮と谷町四丁目で2回乗り換えるともっと早いので、森ノ宮、谷町四丁目乗り換えのルートを採用します。
ルール5
乗り換え時間はyahoo路線検索の「少し急いで」を使用します。列車によって接続時間が異なるケースも多いと思いますが、今回は最も乗り換え時間が短いパターンを採用します。
とはいえ全時間帯を調査するのはさすがに大変ですし、早朝深夜などの所要時間は感覚的には参考になりにくいので、休日12時台のダイヤで検討します。すなわち12:00~12:59のいずれかに発車する列車のみで考えるということです。
なお調査自体は昨年に行っていたのでダイヤは2022年となっています(最新でなくてすみません…)。2023年ダイヤでは順位に変動があるかもしれません。あくまで参考ということでお願いします。
ルール6
改札外乗り換えは禁止です。関目高殿と関目成育や、岸里と天下茶屋などは改札外乗り換えが現実的な距離ですが、運賃が大きく増えてしまうことを考慮して今回は採用しないこととします。なお、岸里~天下茶屋乗り換えが最速となる経路はありませんでしたが、関目高殿~関目成育で改札外乗り換えする経路は若干数あったので、のちほど補足します。
それでは所要時間が短い順にランキング形式でやっていこうと思います。
・1~3位
梅田から1駅の便利な駅たちです。いずれの駅も梅田の街の一部とみなせそうな位置にある駅です。梅田3駅が御堂筋線・谷町線・四つ橋線なので、ここまではこれら3路線しか登場していません。
この画像ではここまでで登場した駅名を記載しています。大阪メトロでは基本的に快速運転などはなくすべて各駅停車のため、基本的には梅田を中心として徐々に遠い駅が記載されていくことになります。
・6~13位
ここでは扇町・北浜と、初めて御堂筋・谷町・四ツ橋以外の路線を利用する経路が登場です。扇町と北浜はどちらも南森町乗り換えで東梅田に向かうのが最速ですが、南森町は大阪メトロの中では乗り換えが比較的容易な駅のため、乗り換え込みでも7分での移動が可能となっています。
まあ、扇町はこの経路を使うよりも、JRの天満駅から環状線を使う方が便利なのですが。。。
その他では、本町は御堂筋線利用で梅田に向かうよりも四ツ橋線で西梅田に向かう方が1分差ですが早く到着します。同様に心斎橋と四ツ橋でも、四ツ橋の方が1分早く梅田シリーズに到達しています。
新幹線接続のある新大阪もランクインしていますが、新大阪はJR京都線を使う方が早いです。
ここまでの所要時間はすべて7分以下です。たったの7分で16駅にも到達できるというのはなかなか衝撃ですね。路線別にみると、中央線や長堀鶴見緑地線の駅も登場しています。
・17~24位
本町や心斎橋と同様で、難波や大国町でも御堂筋利用より四つ橋線利用の方が優位になります。
堺筋本町や長堀橋など、堺筋線の駅は南森町で谷町線に乗り換えて東梅田に向かうのが最速となるパターンが多いようです。
また、中央線を利用する場合、阿波座など本町より西側の駅は本町で御堂筋線に乗り換え、森ノ宮など谷町四丁目より東側の駅は谷町四丁目で谷町線に乗り換えるのが最速パターンとしては多いようです。
なお、森ノ宮はJR環状線を使えば乗り換えなしでも梅田に行けます。
ここまでで105分の28駅が登場しました。まだ全体の4分の1程度ですが、この時点で今里筋線と南港ポートタウン線の駅はまだ登場していません。
・29~36位
所要時間14分の駅が多く同率36位が8駅も出ています。
注目すべきは天王寺駅でしょうか。御堂筋線・谷町線どちらを利用しても梅田に向かえますが、谷町線利用の方が若干早いようです。天王寺はJR環状線もありますが、所要時間的には谷町線の方が早いです。(運賃はJRの方が安いです。)
動物園前は新今宮から環状線利用も便利です。玉造も環状線なら乗り換えなく梅田に向かえるので便利です。
千日前線や長堀鶴見緑地線を利用する経路が初登場しています。
千日前線では、桜川など難波より西側の駅は難波で御堂筋線乗り換えが最速となることが多いです。
また、長堀鶴見緑地線では玉造など谷町六丁目より西側の駅では心斎橋で御堂筋線に乗り換えるのが最速です。
ここまでで大阪都心の碁盤目状の駅はおおむね登場していることがわかります。南港ポートタウン線の駅はいまだに登場していません。
・44~54位
いよいよランキングも折り返しです。
鶴橋、今里など千日前線で谷町九丁目より東側の駅は、谷町九丁目で谷町線に乗り換えるのが最速です。
また、大阪ビジネスパークなど長堀鶴見緑地線で森ノ宮よりも東側の駅は、森ノ宮で中央線に乗り換え、さらに谷町四丁目で谷町線に乗り換えるのが最速となります。
が、実際には谷町六丁目で直接谷町線に乗り換えれば乗り換え回数は1回で済み、所要時間も大して変わらないので、現実的にはよほど急いでなければ谷町六丁目乗り換え推奨です。
なお、鶴橋や弁天町は基本的にはJR環状線利用の方が便利です。
ここまででJR大阪環状線の内側の駅はおおむね登場していることがわかります。南港ポートタウン線の駅はまだ登場しておらず、梅田から遠いことがわかります。
・59~67位
京橋は環状線利用で7分程度、野田阪神は阪神線野田駅から3分程度で梅田に安くで向かえるので、定期を持っている、メトロの一日乗車券を使っている、人身事故時の振り替え輸送、など特殊な理由がなければ、ここに掲載した経路を使うことはまずないでしょう。
そして今里筋線が経路として初登場です。今里筋の大抵の駅では太子橋今市で谷町線に乗り換えるのが最速です。
一方、今里筋線の中でも鴫野は太子橋今市が遠いため、緑橋と谷町四丁目で2回乗り換えで東梅田に向かうのが最速となります。かなり面倒ですね。そもそも鴫野から梅田に向かう場合はJRを使う方が便利ですが。。。
住之江公園がランクインしたことでようやく南港ポートタウン線の駅が登場したことになります。
一方で堺筋線と四つ橋線は全駅が登場しました。
・74~85位
各路線の末端部の駅が徐々に目立ち始めてきました。大阪在住でない方からすると聞きなれない駅名が多いと思います。
関目成育は24分となっていますが、関目高殿まで歩いて谷町線を利用すれば、徒歩移動の時間込みでも18分程度で梅田に向かえます。
ここまでで105分の86駅が登場しました。いよいよ8割くらいの駅が出そろったことになります。中央線と今里筋線もコンプリートです。
南港ポートタウン線はいまだに両端のコスモスクエアと住之江公園のみしか登場しておらず、中間駅の登場はまだまだこれからです。
・87~99位
南港ポートタウン線が経路としてようやく登場です。住之江公園よりの駅は住之江公園で四つ橋線に乗り換えて西梅田へ、コスモスクエアよりの駅はコスモスクエアで中央線に乗り換えたのちに、本町で御堂筋線に乗り換えて梅田に向かうのが最速です。
乗り換え2回の駅が大幅に増えた一方で、乗り換え回数ゼロの御堂筋線の駅や谷町線の駅もまだ残っている点も注目です。
ここまでで105分の100駅が登場しました。
ここまでで千日前線と長堀鶴見緑地線がコンプリートです。
次がいよいよ最後の結果発表です。残るは南港ポートタウン線3駅と御堂筋線・谷町線が1駅ずつ。果たしてワーストとなる駅はどれでしょうか。。。
それではラストの101~105位です。
・101~105位
結果は同率101位が4駅で単独ワーストとなる105位の駅はポートタウン東となりました。
南港ポートタウン線でコスモスクエア経由と住之江公園経由の境界となる区間はポートタウン東駅とフェリーターミナル駅の間ということになります。
中百舌鳥や八尾南は一本で梅田に行ける分、もう少し早くランキングに出てくると思っていたのでこの結果には驚きました。中百舌鳥や八尾南までは相当な距離があるということがわかります。
以上で全駅の集計が完了です。
ちなみに梅田・東梅田・西梅田への移動が最速となる駅数は以下のようになりました。
堺筋線よりも東にあるほとんどの駅では東梅田に向かうのが最速となるため、東梅田利用が最速の駅が過半数を占めています。一方、四つ橋線への乗り換えが便利な駅は多くなかったため、西梅田が最速となるのは四つ橋線と南港ポートタウン線の駅に限られるという結果になりました。
ちなみに距離ランキングは以下の通り
中百舌鳥が僅差で最長距離、八尾南は惜しくも0.1km差で2番目に長い距離となりました。最短距離は中津および中崎町の1.0kmです。
評定速度ランキングは以下の通りです。
どの路線も各駅停車なので、駅から遠い方が有利(または不利)ということはないようです。(1位は東梅田から谷町線でたったの2駅の天満橋ですが、4位には谷町線で9駅の大日が来ています。)
乗り換えがある場合、乗り換え中は時間のみがかかり評定速度は下がってしまいます。そのため、上位はほとんど乗り換え不要の駅で占められています。
なお、乗り換え1回の駅の中では21位の長田が最も速く、乗り換え2回の駅では69位の鶴見緑地が最も速いという結果になりました。
また、最下位は、梅田まできわめて近いにも関わらず乗り換えが必要な扇町となりました。
集計結果は以上となります。
感想
こういう数字を使った表を作ったり、ランキングにしたりする作業は楽しいものですね。また似たような企画をやってみたいです。次は難波を中心にしてみても面白そうですし、あとは東京メトロ・都営地下鉄でやってみるというのも面白そうですね(調査がめっちゃめんどそうですが…笑)。
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