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【書評】営業はいらない

【最初の一文】本書は「営業はいらない」という釣りのようなタイトルであるが、私は10年後には営業という概念がなくなっていると確信している。

**【主張】今、サラリーマンをやめる準備をしよう **

【理由】
1.アメリカでは既に始まっているから
2.不要な労働者はいずれ解雇されるから
3.営業マンにはスキルが十分身についているから

【理由の深掘】
1.顧客に好意を抱いてもらい、商品を買ってもらうには、同じ人に接する回数を増やすことが重要であることは、1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが証明しました。

 今の営業マンは資料作成、移動に多くの時間を使っていて、顧客に会う時間が限られています。ザイアンス効果を高めるのであれば、直接訪問しなくてもオンラインで、また人でなくてもメールなどでも十分なのかもしれません。

*ザイオンスの法則(単純接触効果)
 興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくるという効果。広告・CMもそれを利用したもの。1968年アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが発表。 出典Wikipedia

2.「直接面会」という概念がくずれれば、一気に営業職の縮小が始まる可能性があります。

 現在のコロナウイルスによる在宅勤務でも経験していることではないでしょうか。既に営業は直接面会はできなくなっていて、ZOOM、Teams、Skypeを使った面会に変化しつつあるのではないでしょうか?コロナ後にこれが全て元に戻るとは思えません。

3.営業マンには既に「コミュニケーション能力、問題解決能力、行動力」が備わっている。更にはドラッカーの言う、トップマネジメントに必要な性格である、「考える人・行動する人・人間的な人・表に立つ人」とはもはや営業マンのことを言っているとしか思えないと著書の中で言っています。

Q:そんなこと言ってもすぐにはサラリーマンをやめられない…。

A:私もその通りだと思います。なので今すぐ生産手段を確保することが必要かと私は思います。
 
 H28年労働力調査結果を見ますと、販売従事者(営業職)は2016年は880万人。2010年と比較すると30万人(3.3%)減少しています。これを少ないとみるか多いとみるかは個人の判断ですが、減少傾向なのは事実ですし、オンライン化は一気に浸透してしまうと考え準備しておくこと、そしてもしかしたら営業はなくなる可能性があると考えておくのに損はないと思います。

【では何をすれば良いのか】
私の場合は、ブログを始めました。理由は自分の強みが良く分からなかったからです。ブログに書いているうちに、自分の好きなこと・嫌いなことが明確になりそうだと思って。嫌いなことは書き続けられないので、自然に分かるかもと信じて書いています。

【主張】今からサラリーマンをやめる準備をしよう

「営業はいらない」
出版:2020.2.15 SBクリエイティブ
著者:三戸政和(みと まさかず)

☆本書の帯に書いてあるホリエモンさんの一言「最も大事で最も必要のないもの、それが営業ということだ。」心に刺さります。

Mr.さかん