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[一貫校に通わせる父兄向] ドラッカーとクリステンセン に学ぶ中等教育の課題


KEYWORD: ドラッカー,クリステンセン,中高一貫,オタク, 受験エリート,破壊的イノベーション

ドラッカーとクリステンセンの著作を参照しつつ、中等教育の問題を概観します。

殆どの父兄は子供が山のような課題をこなしているのを見ると安心するため、 詰め込むタイプの塾に通わせたがるものですが、 その弊害は恐ろしいものがあります。

父兄が長期において望むものは何か

父兄は長期において何を望むのでしょうか。ほとんどすべての場合、 長期持続的にわたる収入の安定確保、 と答えることでしょう。

多くの進学校に通わせる保護者は資格や学歴を望みます。しかし資格は資産ではあるものの、 固定したキャッシュフローは約束しません。そして資格から得られるキャッシュの出所は国家の資産です。 よって国力が落ちれば資格の価値も減退するわけですが、 国内の経済成長に長期に渡る停滞は誰もが知るところです。 また学歴は学力水準の下限を裏付けても、生産性の高さの裏付けにはなりません。

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