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Baby!

ジミー・マクヒュー(Jimmy Mchugh)とドロシー・フィールズ(Dorothy Fields)のコンビによる曲で、1928年初演のオールブラック(出演者のすべてが黒人)のミュージカル『1928年のブラックバーズ Blackbirds of 1928』のために書かれた曲。このミュージカルからは “I Can’t Give You Anything But Love”、”Diga Diga Doo”などが生まれた。

「ご飯が喉に通らないくらい好きなあの人。こんなにあの人のことが好きになってしまって…。あの人は私を破滅させてしまう…。おかしくなっちゃいそう!」というもう片思いの頂点のような歌詞。

録音

Janet Klein and Her Parlor Boys (Van Nuys 2010[?])
Benny Brydern (Violin); Daniel Glass (Drums); Dan Weinstein) Cornet; Janet Klein (Vocal); John Reynolds (National Guitar); Marquis Howell (Bass); Randy (Piano)
ジャネット・クラインの録音。さすがとしか言いようがない素晴らしい録音。CDを見てもいまいちいつ録音したのかがわからなかった。一番好きな録音かもしれない。

Singapore Slingers (September 18, 2020)
Matt Tolentino (Vocal); Linda Proch (violin); Kevin Yu (violin); Jim Herrera (violin); Cynthia Dashiell (viola); Gretchen Nichols (cello); Evan Wennerberg (flute); Jon Stutler (clarinet); Cassie Conway (saxophone); David Lovrien (saxophone); Marc Dunbar (saxophone); Matt Seppeler (trumpet); Phil West (trumpet); Eugene LeBeaux (trombone); Charlie Horwitz (string bass); Irwin Arnstein (tuba); Robert Edwards (piano); George Gagliardi (Guitar); Michael Plotkin (drums)
現在テキサス活動中のシンガポール・スリンジャーも素晴らしい録音を残している。トラッドジャズやスイングのバンドの中でも珍しいポール・ホワイトマンのスタイル。つまり、アドリブのソロなどではなく、しっかりとアレンジを作り上げた録音を提供している。すっかりジャズ史の中では忘れ去られてしまったけれど、こうしたジャズもジャズ史の中に位置付けられるべきで、こうした音楽を現在行なっていることは文化保存あるいは文化復興の観点から考えても極めて重要だと思う。

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