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トラッドジャズ・スタンダード集のプレイリスト

去年(2023年)、トラッド・ジャズのスタンダードを集めたプレイリストをSpotifyで作った。ここでいうトラッド・ジャズとは、第二次世界大戦前のジャズを総称した言い方で、ほかにもアーリー・ジャズとかクラシック・ジャズとも呼ばれる。このプレイリスト、結構気に入っていて、わたしも普段よく聴いている。今日は、この話をしようと思う。

はじめに

以前、「ジャンゴ・フェイクブックのプレイリスト」と「ファイヤーハウス・フェイクブックというトラッド・ジャズの楽曲集のプレイリスト」を作った。それぞれマヌーシュ・ジャズとトラッド・ジャズを演奏する人々にとって使用される楽曲集だ。どちらも自分のリスニング用で結構気に入っている。また、ジャンゴ・フェイクブックの方はこのnoteの記事にした(両プレイリストは記事の最後に載せた)。

他方で、そうした楽曲集には「この曲は入ってないのか」「これは逆に入ってる」と言った不満を抱くこともある。また、Spotify上にもスタンダードを集めたプレイリストはたしかにある。だが私が聴きたいようなプレイリストがなかった。

そこで自分で「トラッド・ジャズのプレイリスト」を作ることにした。テーマとして「戦前に作曲された曲」、「戦前から活躍しているミュージシャンがよく演奏・録音する曲」や「戦前のジャズに志向するミュージシャンが録音・作曲した曲」を中心に、シカゴ・スタイル、ニューオーリンズ・ジャズ、スイング(スモール・グループ、ビッグバンドを含む)、ジャイヴ、カンザスシティ・ジャズ、マヌーシュ・ジャズ(ジプシー・ジャズ、ジプシー・スイング)、ミュゼットを集めた。それと一部、ニューオーリンズのR&Bも入れた。私が好きな曲だけが集まったプレイリスト。だからほかの人が見たら「なんで?」と思う曲も入ってるだろうし、逆に入ってないこともあると思う。このプレイリストはセッション用とか世間一般的な名演を集めたものでもない。あくまで私のためのプレイリストなのだから、自分が好きな演奏を入れた。

実際に作ってみる

以前と同じ方針で集めた。つまり、

  1. できるだけ曲を集める

  2. できるだけたくさん聴く

  3. 楽曲の元のテーマやメロディが崩れすぎていないものを選ぶ

  4. かつできるだけ録音の状態がいいものを選ぶ

という方針だ。もちろんではあるが、これらは方針でしかないため、実際の作業においては③と④の条件は度外視されることもある。なんなら選べないものは1曲につきいくつか録音が入っている。それとファイヤーハウスは曲順がABC順ではないが見にくくてそれが嫌だったので、今回はABC順にこだわることにした。

ある程度はファイヤーハウスとジャンゴ・フェイクブックを参考にしながらも、自分が持っている各種の音源、Wikipediaの記事ジャズスタンダーズ・ドットコム、これまで自分が購入したジャズにかんする書籍を参考にした。どういう書籍を読んだのかは列挙するのが大変なので具体的な書籍名は省くが英語と日本語の研究書、専門書、さらにはディスク・ガイドみたいなものまで参考した。

今回はそれぞれの曲に個別のプレイリストを作ったのでそれが役に立った。それぞれの曲は検索できるようにしてあるので気になるものがあればSpotifyで検索してくれればよいと思う。また、このnoteに個別の曲の記事があるのでそこから飛べる。また自分はフィジカルあるいはデジタルで持っているがSpotify上には存在しない音源もある。そういったものは、プレイリストに入れていないが、個別の記事で紹介するようにしている。以下の記事から個別の記事に飛べる。

できた!

できるだけ曲をあつめるのもたくさん聴くのも根性しかない。何ヶ月かかけてじっくり聴いていったらやっと完成した。トラッドジャズのスタンダード集。私としては満足のいく出来になっている。踊り出したくなるような曲ばかりだ。結構大変だったけど楽しかった。おかげで色々な曲も聴けたし、関連する事象についても知ることができた。

それと表紙は以前にお絵描きしたダニー・バーカーにした。もしかしたらシレっと変えてしまうかもしれない。が、いまはこのニューオーリンズのレジェンドで満足している。

付録

以前作った楽曲集系プレイリストは以下の通り。

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