Blue Again

「ブルー・アゲイン Blue Again」は1930年にドロシー・フィールズDorothy Fieldsとジミー・マクヒュー Jimmie Mchughによって書かれたポピュラー・ソング。トラッド・ジャズのスタンダード。

1930年に公開されたブロードウェイ『ヴァンダービルト・レヴュー Vanderbilt Revue』で歌われた曲だが興行的には失敗した。また興行的に失敗したミュージカルは曲がよいイメージが漠然としてあるかもしれないが（All the Things You Areとか）、残念ながら曲も大スタンダードになったというわけではない。それでもマクヒューの曲らしく覚えやすく歌いやすい。ついつい口ずさんでしまう曲。

歌詞は「また憂鬱だ（ブルーアゲイン）。君が離れてしまって悲しいしさびしい。嫌いっていったけど本当は愛してるんだよ。でもまた会うと喧嘩しちゃうよな。そうしたらまた憂鬱だ」という内容。

録音

Rudy Vallee’s Yale Collegians (NYC November 14 1930)
Stew Pletcher (Vocal); Leroy Morris (Trumpet); Rudy Vallee (Clarinet); Others Unknown
イェール大学でバンド活動をし、人気シンガー/ミュージシャンとなったルディ・ヴァリーの録音。Okehでの吹き込みで、録音に参加したメンバーは不明だが、30年のダンスボールで人気博したバンド。

Louis Armstrong And His Orchestra (Chicago April 28, 1931)
Louis Armstrong (trumpet, vocal); Charlie Alexander (piano); Lester Boone (alto saxophone); Tubby Hall (drums); Preston Jackson (trombone); George James (baritone saxophone); Mike McKendrick (guitar); Albert Washington (tenor saxophone)
1930年代を幕開けするようなサッチモの録音。イントロからテーマのトランペットもかっこいいのだけれど、やはりこの曲はサッチモの歌がとても好き。

Wild Bill Davison (High Point, NC 1972)
Wild Bill Davison (Cornet); Barney Bigard (Clarinet); Jim Beebe (Trombone); Art Hodes (Piano); Eddie Condon (Guitar); Rail Wilson (Bass); Hillard Brown (Drums)
ワイルド・ビル・ディヴィソンをはじめとするシカゴ派のベテランたちの実況録音。バラード曲として演奏している。