見出し画像

Georgia Bo-Bo

「ジョージア・ボーボー Georgia Bo-Bo」は1926年にファッツ・ウォーラー Fats Wallerと ジョセフ・トレント Joseph Trent が作詞作曲したジャズ・ナンバー。

また「ボーボー Bo Bo」とは、スラングで大麻のことを指す。「みんなボーボーが大好きで身体を揺らしているんだ」という歌詞はまさにそういった状況を思い起こさせる。他方で、ファッツ・ウォーラーとも交流があり、この曲を最初に録音したルイ・アームストロングの歌の歌詞から察するにおそらく「グラインド a grind」というダンスの動きとも取ることができる。ルイ・アームストロングが大麻愛好家であったことに鑑みると、どちらの意味で取れるような歌詞であることは間違いない。

録音

Lil's Hot Shots (Chicago, May 28, 1926)
Lil Armstrong (Piano); Louis Armstrong (Cornet, Vocal); Kid Ory (Trombone); Johnny Dodds (Clarinet); Johnny St. Cyr (Banjo)
ルイ・アームストロングの変名での録音。Okehと契約していたルイ・アームストロングがリル・ハーディン・アームストロングをリーダーに置いてVocalionで録音したもの。雄弁に歌いコルネットを吹くルイ・アームストロングも素晴らしいんだけど、ジョニー・ドッズのクラリネットのソロも素敵。

Don Ewell Quartet (Chicago, May 21, 1959)
Don Ewell (Piano); Nappy Trottier (Trumpet); Marty Grosz (Guitar); Earl Murphy (Bass)
ドン・イーウェルのカルテット。シカゴ・スタイルの録音。

Marty Grosz & Keith Ingham And Their Paswonky Serenaders (Brooklyn, January 30 to February 1, 1990)
Marty Grosz (Guitar); Keith Ingham (Piano); Joe Muranyi (Clarinet, Soprano Saxophone); Peter Ecklund (Cornet); Dan Barrett (Trombone); Greg Cohen (Bass); Arnie Kinsella (Drums)
マーティ・グロスとキース・インガムのタッグ。アレンジはインガム。シカゴ・スタイルの録音でアンサンブルもソロもどちらも美しい。


投げ銭箱。頂いたサポートは活動費に使用させていただきます。